ハロー!!! 2024年の11月を終えた皆さん、こんばんは。今年も残り一ヶ月となりましたね。早い。東京はあまり紅葉が始まっておらず、あまり秋が深まったという感じがしません。地球のデバッガー、何処。もうかつての四季へとフィックスされることはないのでしょうか。
さて、そんな今月も振り返り記事です。11月に書き溜めた日記を放出します。今までやたら暗い雰囲気が続いたので、11月はちゃんと「良いものを紹介する」ということを心がけました。日記を書くと、どうしてもその日にあった嫌なこととかに触れがちなので、そこは気をつけていきたいですね。
そんなわけで、11月の振り返りやっていきます。
11/4(月)
帰省するは我にあり。11/2,3,4の3連休で地元の新潟に帰省していた。
この土日、新潟大学で、国立大学の若手職員交流会的なものが行われていた。通称コクダイパン(国立大学一般職員会議)。こんなことを書いた日には秒で身バレしてしまうので、あんまり書かないほうが賢明だとは思うのだが、まあ己の身を案ずるよりは、ネットの海に情報を増やすことを優先ということで、、、 「コクダイパン」で検索してたどり着いた方々、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもコクダイパンとは何かというと、国立大学の若手事務職員が集まって、昨今の大学の課題を話し合ったり、互いにモチベを高めんとする交流会のようなもの。雑誌『名古屋高等教育研究』の「信頼される大学職員に向けて」(2013)という文献に以下のような記述がある。そのまま引用。
〔国立大学の〕法人化後は、国立大学法人職員採用試験が設けられ、一つの職業として「大学職員を目指す者」が採用される状況となった。彼らは「大学職員を希望」して採用されたため、大学の職務に対する意識が高く、法人化前から勤務している職員と、職業意識の差が大きく、時として軋轢を生む。平たく言えば、やる気を持った若手が考えたプランが、「そんな前例はない、仕事が増える」と先輩や上司から却下されるのである。
このような現状に不満を持つ職員が行動を起こしたのが、国立大学一般職員会議、通称、コクダイパンの誕生である。この会は、全国の国立大学から一般職員が集まって議論・検討する場として設立された中村 章二(2013)「信頼される大学職員に向けて : 教育研究機関である大学の総務系業務 」『名古屋高等教育研究』2013-03,13,,53-70,(太字強調は引用者)
https://nagoya.repo.nii.ac.jp/records/15865/file_details/14.pdf?filename=14.pdf
これを読んだときは、正直、そうなの!?!? と驚いた。というのも、自分の職場の同期はまあまあな数いて、先輩とよく話す方だが、「大学の職務に対する意識が高」いと感じたことはマジで少ない。別に怠惰なわけではないが、あくまで「公務員の就活と並行して」とか、「ホワイトだから」「転勤がないから」「教育に多少関心があるから」というぐらいの志望動機であって、そんなに「これからの大学はこう変わっていくべきだ」という気概を持って就職している人はいないように思う...... 少なくとも僕は会ったことがない。まあ公言していないだけかもしれないが。当時のコクダイパン開催者たちはよほど問題意識が強かったのだろう。純粋にすごいと思う。
で、今回このコクダイパンに参加してみて、普通に面白かったです。あくまで業務ではなく自己研鑽として行ったが(ついでに帰省してきた)、こういう有志の集まりに参加するのも悪くないなと感じた。
民間企業と比べると、同業他社同士で集まって交流するというのは、なかなか珍しいことなのでは? と思う。メーカーやコンサルとかが、首都圏/地方の垣根を越えて意見交換会をすることってあるんでしょうか。あんまりなさそうというか、ここがある種、大学職員らしさだなーとは思った。他大学の若手職員と交流できたのは、大変楽しかったです。
一番感じたのは、地方と首都圏での「人口減少」に関する危機意識の違いであった。出生率は日本全体で下がっているかもしれないが、「若年層の流出率」で見ると、地方の方がかなり深刻で、むしろ東京は増えている。首都圏大学は、今は女子学生比率の増加や、地方出身者の増加に力を入れているようだが、地方からすれば「属性以前に人がいない」という感じらしい。お互いに問題意識が違うわけだが、今後地方/首都圏の溝が深まらないといいなーとは思った(しかしどうすればよいのか、、、)。
新潟大学もちょっとだけ観光した。が、あいにくの雨だった。雨、憎し。最近、国立大学巡りをした時は、自然派⇔人工物派、秩序派⇔カオス派の4つの軸で評価を行なっているのだが、雨のせいで評価不能だった。
新潟大学は、地図上はかなり海に近い大学であった。これまで見て来た大学で「海への近さ」が高い大学は一つもなかった。ちゃんと観光できてればここが楽しみだったかも。次回以降に期待。
11/7(木)
仕事終わりに図書館に来ている。偉すぎる。8月は仕事終わりのジムから書いていることが多かったが、最近は残業が多くジムにいけてない。ジムは久しぶりに行くとめちゃくちゃ疲れちゃうから、一度行かなくなると行くのが途切れてしまうな。情けない!!!
大統領選の感想でも書きます。
正直、あんまり情報を追ってなかったのだが、正直ハリスが勝つだろ~~と思ってた。そんなことはなかった。普通にトランプが勝った。マジかーー。
ちょっとTwitterを見ると、今回はトランプの勝利というより「リベラルの敗北」として語っている人が多かった。というのも、「2016年にトランプは国民の過半数を取れていなかったが、今回は取れており、かつ従来民主党を選んでいた州も今回は共和党になったりしていて、これはつまりリベラルというものの求心力がアメリカ全体で下がっていることの証左なのだ」という話。現在アメリカにいる後輩からも聞いたのだが、やはり本場アメリカの「ポリコレ」の威力はかなり凄いらしく、ちょっとした人称代名詞(she/himなど)の扱いでかなり叩かれるのだそう。大変だ。
今回思ったことを二つ挙げると、1つが「じゃあ大学教育の価値って何?」ということ。大学というのはリベラルな人間を産み育てる機関である......という記事を前に読んだ気がする。検索したら出てきた。
同記事から一箇所引用。
日本社会が大卒層に向ける期待を、もし一言で表現するならば、それは「リベラルさ」だといえるだろう。自身の恵まれた環境を振り返って他者を思いやることのできる公正観、そして、新たな社会を見通すことのできるイノベーティブな思考——そういった意味でのリベラルさが広く大卒人材に期待されている。
今回の大統領選も、大卒者の多い州は民主党を選びがちだったらしい。ということは、大学がリベラル養成機関であるというのは、あながち間違いではないのだろう。
ただ、今回リベラルの敗北と言われるように、もし「リベラルな価値観を持つ人間が決して多数派を形成できない時代」になったのだとしたら、大学教育の価値って何だろうな~~とは思う。もちろん、多数派を形成できずとも、少数でもそういう人間がいることが大事なんだろうとは思う。しかし選挙で勝てなければ、社会を変革する実行力も持てないわけで、かつ、単に力が弱いというだけならまだしも、「もうみんな、リベラルが言ってることには疲れちゃったんすよ~~」となったら、結構大変だ。大学で格差や抑圧、多様性の実情を学んだとしても、それが単に「周りから疎まれる人間になる」ということにしかならないなら、我々の明日はどこへ......という悲観的な感想をちょっと思った。
あとは、SJMの未来は如何に、、、ということも思った。SJMというのは、Social Justice Man(社会正義人間)の略で、以前僕がいた研究室で使われていた言葉。勝手にブログで紹介してすみません。社会的な不正義に憤っている人間のことを指す。
まあWOKEといった方が通じるかもしれないが、Social Justice Manという響きが好きなのでSJMということで。
大学の研究室では親・トランプ派の人間を見かけることはなかった。が、お仕事をしていると周りで親・トランプ派の人は割といそうな感じ。大学で働いてると、毎年ジェンダー研修や多様性研修というものを受けるのだが(研修といっても動画を観て質問に答えるだけ)、周囲ではそれらをかなり軽く見ているというか、「面倒くさいだけ」「綺麗事」「逆差別」「私たちは無関係だからそっちも放っておいてほしい」という声をしばしば聞く。
そういう職場で働いてると、SJMの血が騒ぐ。もっと社会正義や社会的公正の心を......と胸の内で叫んでいる。そして、大学や大学院に行かなければ、そういう気持ちを持つこともなかっただろうから、そこに大学教育の価値を感じるのだが、一周回って「面倒くさい人間を産んでいるだけというのなら悲しいな」という感じ。
もう一つ思ったこととしては、やっぱり自分の研究のことっすね。
修士の時にリーガル・モラリズム(法による道徳の強制)というものをテーマにやっていたが、主要な問題意識としては「リベラルな価値観に人々がついて行けないような時に、法はどうあるべきか?」というのがあった(あったんです)。研究者や専門家は、やはり学歴が高くリベラルな人間が多いから、あくまで理性的・合理的な方針を立てようとするけど、大衆は問題に対してもっと直観的・感情的であったりする。だから専門家の言うことは信頼できない、むしろ悪いものを作ろうとしてると考えたりするわけだが、その時法というものはどう作られるべきか......という関心があった。
あまりうまく問題設定できなかったし、議論も行き詰まったのでもうやらないけど、しかしこうして「リベラルへの反発」みたいなのが社会的に噴出すると、結局どうなんだろうなーということを考えてしまう。考え続けてみよう。
11/11(月)
風呂に浸かりながら書いている。風呂は、よいね。。。公衆銭湯よりも自宅風呂が圧倒的に好き。なんたって、自由だし電子機器にも触れるからな(ただし水害に注意。防水とはいえ水場で使うのはあんまりよくないらしい)。
今日も、日記を書こうとするとどうしても「残業続き」ということを書いてしまいそうになる。暗いぞ!! よくないな。
ということで、今後はもっと「よいもの」を広めていくことにする。
大学院時代は、研究室やバイト先に行くたびに「読んでよかったもの」「観てよかった映画」とかについて語ってた気がする。今はあんまり、よかったものについて語れていない。同期と毎日お昼を一緒に食べてるけれど(陽キャ過ぎる)、楽しかったこととか美味しかったものの話はしても、しみじみと「あれはよかったな......」と語ることがない。ので、今日はよかったものでも書いていく。
① めぐリズム
最近ハマってる。寝る前につけると、朝起きた時の「よく寝れた感」がだいぶ違う。最近ハマりすぎて、実家に帰った時に付けられないのがもどかしく、こっそり姉の備蓄をパクった。しかも二晩分。お姉様、その節はすみませんでした。
② いかのすみ(新潟駅前の居酒屋)
帰省した時に行った。以前にも一度行ったことがあったが、その時は家族で行っていたので、そんなに飲むという感じでもなかった。今回初めて自主的に行った。
お店の予約係をしたので、しばらく誘導係などをやってから席に着いたら、鍋がボンっっと置かれていた。何も注文したつもりはないので、「勝手にコースを頼んだのは誰だ!?」と息巻いたら、お通しだった。お通し鍋と呼ぶらしい。そんなものがこの世に実在するのか?
美味しかったのももちろんあるが、迫力があって思い出に残ったので、行ってよかった。皆さんも新潟駅前で飲む機会があれば「イカの墨」をぜひ(でもちょっとお高いよ)。
③ かないくん
先月の神保町の古本まつりで買った。
前から存在は知っていて、松本大洋が好きだから読みたいなーと思っていたのだが、古本まつりで偶然見つけて、「あれ松本大洋が作画の絵本じゃん!」と口に出したところ、店員さんから「残り一冊ですよ!!!」と言われて、即買い。ちなみに僕は1人で行ったわけではなく、ちゃんと連れがいたので、「あれ松本大洋の絵本じゃん!!」は決して独り言ではない点に注意(この点は本当に大事)。
この本、ほんとうによかったです。。。よかった、それ以外に言葉が見つからない。STBのあれ。
STB繋がりで言うと(何繋がりだ?)、誰にも言ってない自分の秘密として、もしもう一度人生を生き直せるなら、絵本作家になりたいという願望がある。なんか憧れてしまう。子供の時から本を読むのが好きだったし、絵本もたくさん読んでた。子供の想像力を広げるという仕事が本当にすごいと思う。
本当に偶然だが、タイムリーであった。
もうよかったもの、ないかな、、、また見つけて紹介していきたいですね。
仕事の愚痴なんかを書くよりは、よかったものを紹介していく方がよほど健全だろう。これからは「よかったもの」を心がけていく。
11/24(日)
久しぶりに日記を書いている。電車の中から書いている。
「通信制限」という言葉はもう死後になりつつあるが、今の僕はこれの真っ只中。Ymobileの月3gbプランなので、月末になるといつも低速の世界にいる。何も調べ物ができず、困った(はてなブログの下書きは問題なく書けるのでありがたい)。
やろうやろうと思いつつもやってないこととして、
がある。いつも「来月にはやろう」と思ってるのだが全然やってない。特に②は、これをやってないせいで毎月家賃の振り込みに440円かかっている。あまりにアホ。
最近はこれに加え、4.腕時計の修理、5.眼鏡の作り直しが加わった。視力、この前健康診断で測ったら、眼鏡ありで0.6だった。眼が悪くなりすぎである。最近はポケポケやってるせいでさらに視力低下が進んでいる気がする。マタドガス・アーボックデッキが強い。
生きていると面倒ごとが多いのだが、最近はそれ片付けるコツとして、午前休を取るということを覚えた。午後から仕事となれば、午前中もそんなにぐうたらせず、部屋の掃除やアイロンがけを頑張れている。逆に何もない土曜日などは、午後や夜にやればいいかとか、なんなら明日やればいいかとだらけがち。その点午前休はテキパキと動ける。ただ流石に眼鏡作りに行ったりは難しいかな、、、
電車がもうすぐ目的地に着く。今日も低速の世界からお送りしました。明日は噂の午前休を取ったので、日曜夜だけど気が楽です。
新橋駅のSL広場。
別れ話をしてきた。
11/28(木)
もうすぐ今月が終わる。今日もお風呂から書いている。
今月のテーマは「良いもの」を書くだったので、今一番良いと思ってるものを書こう。
今一番良いと思ってるのは、漫画「劇光仮面」だな。この話題も何回かしている気がする。
劇光仮面は、特撮に憧れる過激オタクの話なのだが、主人公の空っぽさが売りだと思う。「トクサツガガガ」とかは、特撮を愛する主人公の個性の強さが面白い的なところはある。「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」も、仮面ライダーを愛するおっさんの面白さ的なところがある。
ただ「劇光仮面」は、主人公が本当に何もない。というかなんか怖い。自分のことを空っぽだと言い切り、29歳で定職に就かず夢も持たない。そして自分が何者でもないからこそ、造形だけで既に「何者か」である特撮を愛する。愛するというか、特撮に成り切ろうとする。特撮のヒーローと同じ格好をする(変身する)ことで、そのヒーローの魂を憑依させて、自分の空っぽさを埋めて、「仮面の物語」を引き継ぐということをする。
この作品は、特に第15話「裁かるるヴェヒター」が良くて、何回も読み返している。
この話で主人公は、普段の自分は見て見ぬふりばかりしてきたと語る。教室で無視される級友や電車で酔っ払いに絡まれるOL、路地裏で倒れてる老人や怒号と泣き声の聞こえるアパートなど。日常でもよくあるものだと思う。ただ、仮面を被った主人公は、見て見ぬふりができなくなる。「仮面」が持つヒーローの物語を自分に憑依させるから、不正義や悪意に正面から向き合える人間になれるとのこと。
作中ではヒーローを批判して、「素顔を隠さないと何もできない」などとも言われるが、主人公は逆に、「仮面は僕の良心を、人並みに補ってくれるものです」と語る。これが熱い。その後すぐに見て見ぬふりをするのだが、それもエモい。
僕も普段、自分の人間的弱さとかが嫌になることがある。そういうときに「変身」できると良いなと思う。「仮面をつけた僕はそうはならない。見て見ぬふりなんか出来ないんだ」と言ってみたい。なんらかのギミックに頼ってもいいから、良心を強く持ちたいと思うこの頃です。
あんまり結論とかはないけど、そんな感じ。
11月のプレイリスト
アイコンは、スカイツリーにこの前登ったのでその写真。「東京観光感」があってよかったけど、死ぬほどの人混みでした。土日の夜に行ってはならない。
結局、Camera Obscuraが良いんだよな。インディーロックにハマって以来、Camera Obscuraはずっと聴いてます。
以上
11月は「良いもの」を書くということ心がけたけど、結局そこはかとなく暗くないか?? そんなことないでしょうか。でも、前月よりはよい振り返りだったと思います。
12月は2024年最後の一ヶ月になるので、総決算として頑張りたいですね。健康診断の結果も出るから緊張だ。そんなわけで、今後ともよろしくお願いいたします。
遅くなりましたが11月の振り返りです。一ヶ月が過ぎるのが早すぎる。。。
— あいだた (@dadadada_tatata) December 1, 2024
今月は多少「明るさ」を心がけました。
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