浅瀬でぱちゃぱちゃ日和

全部日記です。大学院でいろいろやってました。今もなんだかんだ大学にいます。

自宅の本棚を図書館っぽくしてみようの会

【本日の登場人物】

f:id:betweeeen:20220416134815p:plainハカセ

図書館大好きハカセ。大学の図書館でアルバイトをしているよ。本を読んだり眺めたりするのが大好きなんだ! 嫌いなものは大学生。うるさいしすぐ騒ぐから。

 

f:id:betweeeen:20220416135323p:plainリブ子ちゃん

近所に住む元気いっぱいの女の子。図書館大好き! ハカセのところによく遊びに来ているよ。ハカセのことは人として尊敬してないけど、それ以外でも特に尊敬はしてないよ。

 

 古代生物オパビニア

カンブリア紀に生息していた古代生物。古代生物だから図書館のことが何もわからない。その分、素人目線での質問をしてくれるよ。このすぐあと絶滅した。

 

自宅の本棚を図書館っぽくしてみようの会

f:id:betweeeen:20220417163058j:plainこんにちは!! 私の名前は図書館大好きハカセ。「本が好き」というところにアイデンティティの全てを賭けている人間さ。

今日はね、面白い本棚の整理方法を思いついたから、それをみんなに紹介したいんだ!

f:id:betweeeen:20220417162709j:plain私、ライブラリーで生まれたリブ子厩戸王と名前の付けられ方のノリが同じなの。そんな私も図書館大好き!!

今日はハカセのところに遊びに来てみたよ!

f:id:betweeeen:20220417163058j:plainこんにちはリブ子ちゃん。早速だけど、ハカセはこの前、大学院の修士課程(博士前期課程)を修了したんだ!

今は修士号の保持者だよ!! すごいでしょ。

f:id:betweeeen:20220417162709j:plainそこは博士じゃないんだ

f:id:betweeeen:20220417163058j:plainそれでね、大学院を卒業したときに大変なのが、研究室の引き払いだね。研究室に置いていた本とかを全て、ちゃんと家に持って帰らなきゃいけないんだ。

特にハカセは文系(哲学系)の院生だったから、たくさんの本を運ばなきゃで大変だったよ。

f:id:betweeeen:20220417162709j:plain文系大学院生あるある:出て行くときに荷物をちゃんと片付けない。

f:id:betweeeen:20220417163058j:plainハカセはちゃんと全部持ち帰ったよ! 見上げるほどの偉さだね。

ただ、家に持ち帰ったはいいけど、本が全然部屋に収まらなくて困ったんだ。本棚に入りきらなくってしまってね。収納のこととかあんま考えてなかったよ。

f:id:betweeeen:20220417163058j:plainこんな感じになっちゃった。

f:id:betweeeen:20220417162709j:plain見るに堪えないThe 汚部屋!! こりゃ大変ね。

こんなにたくさんの本に囲まれて、ハカセは何をしている人なの?

 

f:id:betweeeen:20220417163058j:plain..........

 

f:id:betweeeen:20220417163058j:plainワシは.......

 

 

 

f:id:betweeeen:20220417165344j:plain何もしてない人さ......



f:id:betweeeen:20220417162709j:plainナゾナゾ博士がキッドと出会ったときのパロディをありがとう。

 

本の整理を行おう

f:id:betweeeen:20220417163058j:plain冗談はこの辺にして、今日は本棚の整理の話になるよ。現状の汚部屋の惨事に対処しつつ、新しい本棚の並べ方に挑戦していくんだ

ひとまずは、新しく本棚を買い足して、散らばってた本を収納して並べてみたよ。

f:id:betweeeen:20220417163058j:plainこんな感じで、一旦は収納ができたんだね。汚部屋も解消したよ。

でもなんでかな。この本棚を見ていると、心がざわついてしょうがないんだ。何だろうね、この焦燥と違和感は.......

f:id:betweeeen:20220417162709j:plainもしかして失恋の記憶でも蘇った?

f:id:betweeeen:20220417163058j:plainそうだったら「ざわつき」程度じゃ済んでないよ。人生いろいろあるからね。

そうじゃなくて、この違和感の正体は、本の並びがバラバラなことにあったんだ。たとえば、さっきの画像の一番下の段に注目してみて。

 

f:id:betweeeen:20220417163058j:plainこことか見てよ。『動物からの倫理学入門』『概説 西洋哲学史』と来て、次が嘘発見器よ、永遠なれ』なんだ。絶対こいつの居場所ここじゃないだろ。その隣がまた『論理サバイバル』になるし、、、なんだかすごくモヤっとするよ。

f:id:betweeeen:20220417162709j:plainなるほどね! つまりは、本が全くジャンルごとにまとまっていないことにざわつきを覚えているのね。

確かに分類はバラバラだわ。その上の段でも、『スピッツ論』が変なところにあるし。

f:id:betweeeen:20220417163058j:plainそうなんだ。これじゃあ片付いてはいるけれど、本の並びに何の規則性もなくて、「ただ置いてるだけ」 になっちゃってるんだ。これがマジで無理

一応は図書館で働いている身として、不規則な並びがどうしても受け入れられないよ! 秩序が保たれてないと気が狂いそうなんだ。

f:id:betweeeen:20220417162709j:plain暴走した正義みたいになってるけど大丈夫? さすがはカオスや無秩序を受け入れられない不寛容人間!!

f:id:betweeeen:20220417163058j:plainそうなんだ、私は秩序が大好きで、可能なら自分以外の全てをコントロールしたいと思ってるよ。人も、本も。それができないと不安で不安で仕方がないんだ。

f:id:betweeeen:20220417162709j:plain怖こいつ。権力握らせちゃダメなタイプだ。

f:id:betweeeen:20220417163058j:plainだから今日は、自宅本棚の本たちも、規則正しく・秩序を保って・ジャンルごとに並べていくよ!!

そしてそのときに、その見た目を完全に「図書館のそれ」にしたいんだ。図書館ほど、本が規則正しく並んでいる場所もないからね!!

f:id:betweeeen:20220417162709j:plainでも、図書館の本棚のようにって、具体的にどうするの?? 

f:id:betweeeen:20220417163058j:plainつまりはだね、請求記号を割り振って、図書ラベルを貼った上で、本たちを分類番号順に並べていくんだ。これは文字で書くより、画像で示した方が早いかな!!

↓のような感じで、現状はただ雑多に置かれてるだけの本たちを、

【Before】





【After】


f:id:betweeeen:20220417163058j:plainラベルシールを貼って、分野ごとにまとまるよう並べかえていくんだ!!

f:id:betweeeen:20220417162709j:plainAfterで急に画質よくしてるのがセコいけど、確かに図書館の本棚っぽくなってるわ! 法学・政治学あたりの近い分野でまとまってる感もある!!

f:id:betweeeen:20220417163058j:plain割と図書館っぽいでしょう!! そのための作業をやっていくんだ。

これを私は「自宅本棚の図書館化」と名付けたよ。分類記号を決めて、ラベルシールを貼って並べることで、自宅の本棚を「図書館っぽく」していくんだ!!

f:id:betweeeen:20220417162709j:plainなるほどね! 「秩序」という妄執に取り憑かれてるハカセだからこそできることだけど、確かにやってることは面白そうだわ!!

f:id:betweeeen:20220417163058j:plainこうして世の中から一つ「カオス」を消せると、すっごく気持ちがいいんだ。

で、今日はこの作業プロセスについて解説するよ。結構長くなるから注意してね!!

f:id:betweeeen:20220417162709j:plain本好きとしてこれは見逃せないわ!

いや見逃してもいいんだけど、そしたらハカセが可哀想すぎるから一通り聞いてあげるわ!!

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お知らせ:実はnoteを再開しています

note.com

 

この一つ前の記事でも、最後の方に書いたんですが、近頃noteの方を再開しています。2月末ぐらいに再開して、今は3日に1本更新している感じ。現状、明らかにこっちの方が更新頻度が高いです。

あんなに忌み嫌っていたnoteをなぜ再開したのか? という点については、近頃この「はてブロ」の運用をどうしようか少し迷っているから、というのがあります。

以前(note時代〜はてブロ初期)のときは、身内に向けた生存報告という意合いで更新をしていました。それに加えて、どこかの誰かが検索の末に漂流すればまあ儲け物だろうと、それぐらいの認識でした。色々書いてたけれど、日記の範疇は出なかったわけです。

ただ最近は、Google検索からの流入の方が圧倒的に多くなっております。彼らは、特定のキーワードを検索して、それについて知るために当ブログを開いているわけで、日記的な要素はむしろノイズかなと思い始めました。何も僕の日記を読みたいわけではないだろうと。そういう意味で、もっと日記的な要素を減らすべきかなと考えています。

今の僕のブログで一番人気の記事って、実は『初心者が初心者におすすめする入門向けのSCP』なんですよね。SCP Foundationの紹介記事で、↓のやつです。

 

betweeeeeen.hateblo.jp

 

これ、「SCP 初心者」とかで検索すると、4番目ぐらいに出てくるようで、ほぼ毎日アクセスがあります。いいのか? 僕が書いた紹介記事でいいのか?

まあそうやって、今は特定のキーワードで来る方が増えているので、日常的な話題は全部noteで済ませちゃおうかなと感じています。検索されやすそうな、本の感想とか専門的な話をはてブロでやって、雑記関連はnoteに閉じ込めようかな的な。note、小難しい話するのには全く向いてないけど、マジの「雑記」については、はてブロ以上に書きやすさがあります。学問的議論は(ユーザー層的に)マジで向いてないと思うけど。

で、最近そんな感じで、「いつ誰に見られてるかわからん」というプレッシャーから、はてブロの更新が億劫になってるところあります。

本当はこの話、この前の『先生、どうかみんなの前でほめないで下さい』の紹介の時にしたかったものなのだが、なんか忘れていた。目立ちたくない症候群の話ですね。

 

 

というわけで、もし「もっと更新せいやおらおら」と感じている方がいたら、是非noteの方のチェックもお願いします。更新はしています。URLは、

https://note.com/tatatatatah

となります。

で、noteの方はTwitterで更新の告知をしていません(あまり人目を意識したくないため......)。ので、お手数おかけしますが、noteアカウント作ってのフォローか、定期的なダイレクトアタックをお願いします。すみません。

あと、現在noteで「はてブロへの投稿前の練習として投稿する」ということも行っており、たまーに内容が重複するかもしれませんが、ご容赦ください。

 

お知らせはそんな感じです。noteの方は、いつもお風呂入りながらスマホで更新していて、この記事もそうしてみました。自宅風呂って、マジで素晴らしいよね。みんなも自分による自分のための、自分の風呂を沸かそうぜ。

 

 

 

f:id:betweeeen:20220421023444p:image

↑サムネ用。なんだこのプロフィール。

 

 

 

「聴講生」というありがたき制度:この頃の近況報告なども

ども!! 意外と朝夜が寒く、風邪の引きそうな季節ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。僕はかなり元気です。マジで元気。ここ2, 3年で今が一番健康だと言えるぐらい元気です。

というのも、陽気な春が訪れたおかげもありますが、それ以上に、近頃、修士の時に抱えていた心理的プレッシャーから解放されたというのが大きいです。

僕が現在何をしているかというと、就活と趣味程度の研究、という感じです。就活は相変わらず困難もありますが、研究はもはや趣味程度になりました。「修論」という楔から解き放たれた分、研究にはだいぶ心理的余裕が生まれています。それもあって元気です。就活は5月から本格化するので、余裕を感じられるのも今だけかもしれませんが。

 

 

↑図書館でSPI対策している

近頃は、水のように落ち着いた心を持ってSPIの対策に挑んでいます(就活は公務員系でやってるが、たまにSPIっぽいことをやらされたりもする)。以前だったらこういうの、「これやってる暇あったら論文一本でも読みたいわ」と感じてましたが、今はそんな雑念もなし。就活と修論、その両方をやらなければならなかった修士時代に比べて、今は一つのことに集中できる環境になったと感じています。

で、この3月に修士を出たにも拘わらず、現在もこうして大学に残り続けているわけで、「お前はいったい何なのか?」と思われるかもしれません。しばしば見かけるような、卒業後も大学に住み着いている系の不審者なんでしょうか? 違います。僕は今、「聴講生」という仕組みを使って、非正規の学生として大学に残留しています。残留しているけど、地縛霊とかではないです。

 

そしてこの聴講生という仕組み、結構いいなと感じるので、今日はその紹介になります。最近自分が何しているかというところも含めて、ざっくりと書いていきます。

 

聴講生とは?

毎度恒例の行事ですが、また一人二役でやっていきます。本日はゲストとして、「聴講生」の制度に詳しいパヒューミーくんをお呼びしています。今年度から聴講生をやっている人物です。

 

パヒューミーです。

この4月から、京都大学文学研究科(これ名前出して大丈夫なのかな?)の聴講生をやっています。本日はよろしくお願いします。

今日僕が話す内容は、あくまで一学生の個人的な見解であり、公式の見解ではないことにはご注意下さい。

 

—予防線もきっちり貼ってもらったところで、本日はよろしくお願いします。

 

ちなみに、僕の名前は「聴講生」に引っかけて「調香士」ってことなんダネ。調香士、つまりパヒューマーだよ。皆は気づけたかな??? ちょっと待ってブラウザバックしないで。

 

聴講生って何?

—早速ですが、「聴講生」とは一体何なんですか?

 

わかんない。

 

—は?

 

僕も分からないというか、実を言うと、大学側も「聴講生とは何か」ということについて、公式の見解を出していないんですよね。少なくとも、大学のHPで探した限りでは見つけられなかったよ。

「聴講生の募集要項」のページはあるんだけけど、「聴講生とは何か」についてのページはなかったです。だから定義ははっきりしないんだ。

 

—それマジ?

 

マジです。自分も気付いたときはビビりました。

分かっているのは、聴講生とは、非正規の学生として大学に所属し、授業料を払った分だけ講義が受けられる仕組みだ、ということでしょうか。似たようなものとして「科目等履修生」とかがありそうです。

 

—「科目等履修生」、聞いたことがあります。そもそも、科目等履修生との違いって何なんですか?

 

明確に違うのは、聴講生には単位が出ないけど、科目等履修生には出るってことかな。聴講生、授業は受けられるけど、単位は認定されないです。

それともうひとつ、科目等履修生の方が一般的な制度だということでしょうか。聴講生は限られた大学の限られた学部・研究科にしかないみたいです。科目等履修生は割とどこにでもあるっぽいが、聴講生は、京都大学だと文学部・工学部とかにはあっても、法・経済とかにはないようですね。

それ以外の点では同じというか、期間が基本的に1年だとか、入学料は28,200円で授業料は一単位につき14,800円だとか、そういうところはほとんど一緒みたいです。

 

—なるほど。聴講生、単位出ないんですね

 

これ自分、今調べてる中で初めて知りました。あ、単位出ないんですかって。知らなかったよ。

というのも、「聴講生には単位が出ない」っていう記述、今まで目にしたことなかったので。ただ、科目等履修生の方の募集要項を見たら「合格した科目には単位が認定される」って書いてあるのに対し、この記述が聴講生の方の募集要項にはなかったので、そういうことなんだなって今思いました。

聴講生用のガイダンスとかなかったから、マジで知らないこと多いんだよな

 

—そうすると、科目等履修生の方が、単位が出る分お得なんじゃないですか?

 

そう、なのかもしれない。新事実が発覚してちょっと今揺らいできた。

ただ、もしかしたら聴講生の方が取れる授業の幅は広いかもしれないです。

細かい話だけど、僕のいる京都大学文学研究科では、聴講生は、学部の聴講生・院の聴講生と、仕組みが2つに分かれています。授業料とかは同じですが、取れる授業に違いがあるかも知れません。院の聴講生なら、大学院の授業の方にも出られるなど(ちゃんとは調べてないので、多分だけど)

他方、当研究科には、院の科目等履修生は存在していません。科目等履修生は学部用にあるのみ。つまりは、科目等履修生では、大学院の講義が受けられないといった違いはあるのではないかと思われます。あくまで推測だけど。
(ちなみに「研究生」というのもあるが、こちらは留学生向けっぽい)

 

勘でそんなに喋って大丈夫ですか?

 

怒られたら撤回します。違ったらコメント欄で教えてください。

 

 

【まとめ】

  • 聴講生は、「非正規の学生として大学に所属し、授業料を払った分だけ講義が受けられる」といった制度。京大だと文学部(文学研究科)・工学部(工学研究科)などにあるが、どこにでもあるわけではない。
  • 入学料は28,200円で、授業料は一単位につき14,800円のところが多い。
  • 似た仕組みに、科目等履修生がある。聴講生は単位が認定されないが、こちらは認定される。ただし、受講できる授業の幅に違いがあるかも。

 

 

ちなみに、授業料は「一単位につき」14,800円で、一講義(一コマ)につきではないので注意。基本的に、一講義につき2単位認定されるので、一コマ29,600円と考えた方がよいです。

というか、俺たち単位認定されないのになんで授業料は単位換算なんだ? 普通に腹立ってきたんだが。

 

*入学料で28,200円、その後前期1コマ、後期1コマ取ると、授業料が年間59,200円になるので、合わせると87,400円。入学試験で9,800円かかるので、だいたい1年の在籍で合計10万円かかります。
ただ、正規生の場合、1年間の在籍費が52万なので、それよりは全然お得。

 

聴講生になるには?

—ここまでは「そもそも聴講生って何?」という話でした。ここからは「聴講生になるには?」という話です。どうやったらなれるんでしょう。

あと、科目等履修生も同じ話と考えていいですかね?

 

募集要項等見た感じ、両者に大きな違いはないのでOKっぽいです。ここからは聴講生・科目等履修生になる手順を話します。あくまで自分が経験したもの(京大文学研究科)になりますが。

 

—よろしくお願いします。

 

第一に、聴講生になるには、まず受ける授業を決めないといけません。もっと言うと、お世話になる先生(または研究室)を決めておく必要があると思います。

というのも、「とりあえず聴講生になってから受ける授業を決める」ということができないため。基本的には、出願の時点で「この授業を受けたい」というのを提出する必要があります。そのため、あらかじめ先生とかについてリサーチしておくのは大事です。

第二に、聴講生になるには試験があります。内部進学なら別ですが、外部から来る場合、専門の筆記試験+先生との面接が課せられたりします。これに合格しないと、聴講生になることはできません。金さえ払えば授業受けられる、という仕組みではないんですね。

 

—なるほど。ちなみに試験というのは難しいんですか?

 

過去問とか出回っていないのでなんとも言えませんが、そんなに難しくはないと思います。筆記試験の方は基本的に、専攻内容についての英文の和訳&小論文が出されるみたいです。英語を対策しておけば大丈夫なんじゃなかろうか。最低限の学力さえ確認できればよいはずなので、少なくとも院試よりは数段簡単だと思います。

面接の方も、院試の面接をマイルドにした感じかな。興味のある分野の他、「聴講生を終えた後の進路」(院試受けるのかどうかなど)については聞かれると思います。

.......ちなみに、今調べて分かったけど、学科によっては試験がないっぽいです。工学部とかは、どうも書類審査だけみたい(学部の成績を見るなど)。ただ京大文学部(文学研究科)については、きっちり試験があるのでご注意下さい。

 

—なるほど。小論文とかは、自分の興味分野をしっかり定めておく必要がありそうですね。学部の成績も見られるんですか?

 

筆記試験があろうとなかろうと、多分何らかの成績証明書は提出することになると思います。自分は院の聴講生になりましたが、大学院時代の成績証明書が必要でした。これが優秀だと、面接が少し楽になるとは思います。

 

—なるほど。ちなみに、試験は時期的にいつ頃になるんですか?

 

時期としては、自分の場合は3月頭に試験がありました。その1週間後に合否の発表でしたね。2月中旬に願書を出して、3月中に試験がある感じだと思います。

おそらくだけどこの制度、院試の冬入試で落ちてしまった人への救済措置にもなってるんじゃなかろうか。わからん。あんまりテキトー言うと怒られそうだけど。

ちなみに、聴講生試験を受けに来た人の割合的には、圧倒的に定年後っぽい高齢の方が多かったです。自分みたいな若若の若者は少数だった。ので、基本的に、院試の冬日程のあとに来るだけの学力ある人ならば、落とされることはないんじゃないかと思います。多分。

 

—パヒューミーさんは院試の冬入試を受けたわけでもないのに、この時期まで進路未定だったんですか?

 

ぶち転がすぞ。

 

【ここまでのまとめ】

  • 聴講生になる際は、受ける授業(先生or研究室)を決めて、そこで課される試験を受ける。試験は筆記試験+面接。
  • 試験がないところもあるが、どちらにせよ成績証明書などは提出するはず。
  • 年齢層的には高齢の方が多く、大学院進学を考えてる若者ならまあ大丈夫だと思う。

 

聴講生になってみて

—ここまでは「聴講生になるには」という話でした。ここからは「聴講生になってみて何がよかったか」ということを聴きたいです。

 

まあ本当はずっと自問自答しているだけいや何もないです。

 

—聴講生の利点ってどんなところにあると思いますか?

 

まず、利点の前に欠点の方に触れておくと、聴講生ってすごく立場が微妙なんですよね。

非正規の学生だから、履歴書に書くときも困るし、どちらかというと空白期間になる。しかも大学は卒業してるから、就活も新卒よりは「既卒」寄りの扱いになるし、しかも何より学費が掛かる。でも単位は出ない。

修士・博士への進学準備期間としてならともかく、普通に就活する分には、生活費も稼げるフリーターの方がいいいのでは? ともなるわけです。

 

—そうじゃん。働けよ。

 

その上で、進学しないこと前提に、聴講生のメリットを語ると3つぐらいあると思います。

1つに、大学の施設が使えること。特に図書館とか、普通に学部生と同様に使えるのが大きいね。本も借りられるし、自習スペースも確保できる。民間就活にしろ資格試験にしろ、図書館の膨大な資料を使えることはアドバンテージですね。電子ジャーナルとかも使えるので。

第2に、「大学生」という身分を一応は保てること。非正規とはいえど、その大学に属していることには変わりはないので。そこを「フリーター」と比べてどう捉えるかは、割と個人の解釈に依ると思います。

あと、自分の場合はこれのおかげで、大学図書館でのアルバイトをそのまま続けられるというのも利点でした。

 

—うーん。それでも、お金稼げるフリーターの方がいいと思うけどな〜

 

そして3つ目。第3に、自分の研究を続けられるということですね。受講する講義にも依るとは思うけど、場合によっては授業内で報告する機会とかももらえるので、一応は研究が続いたりします。自分ももらえたので、今も論文読んだりしている。

ただ、研究したとて、今後進学する予定はないし、あと論文としてまとめる機会もないので、この研究って完全に趣味だなという気持ちはあります。修論も書き終わっちゃってるので、「ああ、自分の研究は、もう終わったんだった」と、黄昏れること多しです。

だから、楽しく研究やってるけど、何のためにやってるのか? というのは、よくわからなくなるね。とはいえ、修論でできなかったことの後始末とかができるので、そう考えれば悪くない気はする。

 

—なんというか、微妙なモチベですね。

 

いやでも、卒論にも修論にも繋げなくてよい研究って、かなり新鮮ですよ。「楽しむことが大事だな」という気持ちで臨めるので。「俺の研究はもう終わったんだ」と感じるからこそ、これからは「本当に自分の好きなことをやろう」とも思えるわけです。気持ち的にすごく楽です。

まあ、どうせ博士には行かなかったんだし、修士の2年間がそうあってはほしかったんですけどね。でもそっちは、就活と修論の双璧からのプレッシャーがきつくて、そんな余裕なかったですね。

こうした「研究」に対する心の余裕は、今だからこそ生まれたものだと思います。

 

—現在は就活と趣味程度の研究をしているとのことですが、今後はどうするんですか?

 

就活はまあ、既卒も積極的に採ってくれているところに応募してはいます(つまり公務員系)。その方がおすすめですね。ピカピカの新卒とは言い難い立場なので。

そして、一応「既卒」と言うことで、上手くいけば10月から働き始められるんじゃないかという感じです。聴講生自体は、基本1年契約になっているけど、まあ途中で辞める(退学する)こともできはするので。

というわけで、今は就活をしつつ、この半年間「聴講生」として、最後の大学生活を楽しもうという魂胆です。

 

—なるほど。同年代の人間は働いているというのに、そこまで堂々と語れる精神は、逆に重要だと思います。皮肉とかではなくてマジで。周りがどうしてるとか、そこに振り回されすぎるのもよくないですよね。

というわけで、本日は貴重なお話ありがとうございました。就職先見つかるといいですね。切実に。


—最後に、何か一言あればお願いします。

 

ここまでの言い訳になるけど、ブログって、対談形式の方が書きやすいんですよね。だからこんな形になりました。真面目な記事を期待した方にはすみませんでした。そしてここまで読んでくださった読者の方、ありがとうございました。僕は消えます。でも記事はもう少し続くので、最後までよろしくお願いします。

 

【ここまでのまとめ】

  • 聴講生の立場は微妙。ピカピカの新卒ではなくなるし、かといって転職組とも異なる。正規の大学生でもない。
  • だがその分、心に余裕を持って研究を行える。研究にゆとりが出ている分、就活の方も院生の時よりは気楽。
  • 大学の施設が使えるのがめちゃありがたい。「勉強しながら就活する」という人にもおすすめ。院進を考えてる人にはなおさらおすすめ

 

 

修士2年+聴講1年がちょうどよいのでは

はい。「聴講生」という仕組みについて、パヒューミーくんというクソみたいなキャラに説明させてきましたが、多少は理解深まったでしょうか。この制度、一番のポイントはやっぱり「大学の施設が使える」「大学生という身分を保てる」ということだと思います。

そして、聴講生をやりながら近頃僕が実感していることは、修士の大学院生活、3年単位でやるぐらいがちょうどよいのではないか、ということです。修論書くのに2年、就活するのに1年の、計3年がちょうどよいように感じます。あくまで順番は修論→就活として。

前にも書いたけれど、僕にとって修士の2年間は、ずっと暗闇の中で藻掻いているようなものでした。コロナが重なったというのもあるけど、それを抜きにしても、就活と修論を両立させるのはかなりキツかったです。ある程度就活に振り切れば楽なんだろうけど、そうすると「俺は何のために大学院に来たんだ」という気持ちが強くなり、その辺の折り合わせが大変でした。まあ上手くやっている人もたくさんいるんだけどね。

ただ、今はもう、水のように清らかな心を以て就活に向きあえています。ので、やはり就活/修論(研究)と、両者を分離する期間は必要に感じました。

個人的には、就活→修論→卒業→4月入社よりも、修論→卒業→就活→10月入社の方が、なんか心にゆとりが生まれそうで好きです。ドイツの大学生は卒業後に就活を始めると聞くし、なんかそっちの方がいいんじゃななかろうか。どうしても、修論を控えた状態でやる就活は苦痛なので、この「修論→卒業→就活→10月入社」スタイル、広まってほしいなと思います。

ので、現在修士の皆さんもぜひ、修了後約半年のモラトリアム、試してみてはいかがでしょうか。僕の場合は聴講生でしたが、科目等履修生なら色んな大学にあると思います。ぜひ検討してみてください。これから院進したいという人にもかなりおすすめですよ!!

 

 

以上

です。今日はそんな感じで、僕が聴講生という仕組みにだいぶ助けられているよという話でした。

今も就活なり、授業での研究報告なり、割とやることはたくさんあるんですが、それでも修士の時にあった「暗闇で必死に藻掻いている感覚」はだいぶ浄化されています。ありがたいことです。新しく所属することになった研究室でも、「は? なんだお前」と圧かけられていないので、これも大変ありがたいことです。

繰り返しになるけど修士卒業→就活→10月入社の流れ、もっと流行ってほしいなあと思います。僕がその先例となろう。なれたらまた報告します。

 

 

 

↑サムネ用。聴講生はこんな感じの身分証をもらえるよ。

 

 

 

 

<参考サイト>

京都大学通則

www.kyoto-u.ac.jp

…第5章で科目等履修生・聴講生に触れている。が、その定義などはない。

 

受験生向け情報 « 京都大学大学院文学研究科・文学部

www.bun.kyoto-u.ac.jp

…京大文学部(文学研究科)の募集条項。院には科目等履修生がない。

 

www.bun.kyoto-u.ac.jp

↑科学哲学の研究室では、「こんな問題出すよ」というのが少し告知されている。

 

科目等履修生・聴講生 - 京都大学 工学部・大学院工学研究科

www.t.kyoto-u.ac.jp

工学部でも、聴講生という制度がある。ただし筆記試験等はなし。

 

在学者の証明書発行について | 京都大学 

www.kyoto-u.ac.jp

…聴講生・科目等履修生は、JRの学割とか使えないよということが書かれている。まあ、普通の学生は学費で52万払っているので、それに比べればなんてことはない。

 

 

 

 

*追記

今日は完全に「日記」として近況報告するつもりが、なんか「聴講生の紹介」になってしまった。本当は、「最近聴講生として充実してるんすよ〜」というぐらいのつもりだったのだが.......

あと日記と言えば、最近密かにnoteを再開している。理由は、こっちの方が気楽に更新できるため。マジで思いついたことだけ書いている(あとは本家のためのメモとか)。3日に一度は更新しているので、「最近更新少ねえんじゃねえの?」と感じた方はぜひこちらにお越し下さいー。

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ我々はいい子なのにアンパンマンではないのか:金間大介『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』読みました

ども!!  新年度を迎えたこの頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。もう新生活には慣れましたか。僕はといえば、新しい所属先に顔を出したり、健康診断を受けたり、出さなければならない書類を1週間ぐらい放置したりと、なかなか元気に頑張っています。

で、昨年度は学生だったけど、今はもう社会人だ、という方もいるかもしれません。僕はまだ学生だけどな。そういう方も、何卒、弊ブログ、今年度もよろしくお願いします。まだ繋がりが断絶していないことを祈っています。

 

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最近は桜がきれいなのだが、天気のいい写真がなかった。

 

目立ちたくない症候群

僕は目立ったり注目されたりするのがとにかく苦手なんですが、今日はその話題。

この頃、少し更新が途絶えていましたが、その理由は「以前より閲覧者が増えたっぽい」というところにあります。なぜそれで更新が途絶えるのかというと、怖いからです。目立ったり注目されたりすることが苦手で、基本的に閲覧者の急な増加は「恐怖」を感じるイベントになります。そういうことで圧を感じていたのもあり、この頃少し離れてました(大抵は杞憂というか勘違いなのだが)

目立つのが嫌ならなんでブログやってんの? というのは、本当にその通りで、ただ厄介なことに、僕の中には「承認欲求」という欲があります。目立ちたくはないけど、適度に承認は得たい。なんだそのめんどくさい生き物。

ただこれ、どうも僕個人に特有の心象ではなく、割と広く今の若者に見られるものっぽいです。例えば、褒められることそれ自体が嫌いなわけではないけれど、「皆の前で」褒められるのはとても嫌だとか。

そういうことを解説したのが、こちらの金間大介『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』という本。この前の3月31日に出版されたばかりの新刊です。

 

金間大介『先生、どうか皆の前でほめないで下さい —いい子症候群の若者たち』(2020年、東洋経済新報社)

 

この本、この前読み終わりましたが、めちゃくちゃ面白かったです。どれくらい面白かったかというと、これぐらい面白かったです。フォントサイズ420pt分の面白さ。

で、今日はこの本の紹介&感想になります。この本、本当に、俺をモデルにして書かれたのか? と思うぐらい、共感&納得できるところが多かったです。著者の金間先生は実はスタンド『ヘブンズ・ドアー』の使い手で、僕の中身を覗いた後記憶を消して解放したのかもしれません。あのスタンドほぼ無敵だからな。

そんなわけで、今日はざっくり内容を紹介したり、感想を書いてみたりになります。

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修士に進んで何がよかったか?:大学院生活振り返り

ども!! 世間はすっかり卒業シーズン。かくいう僕も、先日の3/24、無事に2年間の修業を終え、晴れて大学院を卒業(修了)することができました。ありがとう、ありがとう。進学する予定はないので、これで学部2年時から頑張ってきた僕の研究生活も、一旦は終わりです。そう考えるとだいぶエモくなってしまう。まあしばらくは「院生に準ず」という立場で大学には残るんですが……

そんなわけで今日はこの修士2年間の反省会です。院に進学して何がよかったか、2年間を振り返っていろいろ書こう、というつもりでしたが、思ったより書くことなかったです。というか暗い話ばっかりになりました。あんまり僕の修士生活、「楽しかった」想い出はないので、陰惨な感じですが、まあよろしくお願いします。

 

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↑学位記。無事に「京大卒」となれた。

 

 

院に進んで何がよかった?

先に断っておくと、「よかった」と実感できることは少ないです。この2年間を一言で表すなら「挫折」。挫けて折れて辛酸を嘗めた二年間でした。楽しかったことより、普通にツラいことの方が多かったと思います。

そのあたりは詳細に書くと暗〜〜〜い内容になっていくので、ざっと振り返りるだけに。キーワードは「コロナ」「就活」「修論」の3つとなります。

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帯の煽りで書名を当てろ:白熱!帯カルタバトル!!!

ども!! 普通に春っぽくなってきましたが、今度は花粉がつらい時期になりました。人類が花粉に勝てる日は来るのだろうか。

この頃何をしているかというと、自宅の本の整理を頑張っています。

 

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The 汚部屋。

 

この3月中旬、先生の蔵書をたくさんいただいたり、今の研究室を引き払わなくならねばならなかったりしたので、部屋に本が溢れて大変であった。その整理をしたり、片付けのついでにしっかり本を分類ごとに並び替えるなどしていたら、いつの間にか3月下旬に突入していた。時が経つのが早い。

 

本の「帯」どうしてる?

今日の本題はこちら、買った本の帯、どうしてる問題。本の「帯」というのはあの宣伝文句とかが書かれたピラピラしている紙のことですね。

僕はあれが嫌いで嫌いで、基本購入した瞬間に捨てています。サイズ的にも厚さ的にもかさばるし、外して読んでいるといつの間にかどっか行っちまったりするので。昔は同じ理由で表紙のカバーも捨てていたけど、最近は糊で貼っ付けることで解決している。

ただ、最近「帯の即捨てってどうなんだろう?」という気持ちにもなっています。というのも、この頃人から本をたくさん譲り受けたこともあり、「貰った本の帯を捨てる」というのはちょっとなあとなったり。世間的にはどうも、帯をとっておく(少なくとも即捨てはしない)派の人の方が多いようなので。

あと、今回ちょっと調べて分かったのが、それなりの数、帯を躊躇なく捨てる人間をマジに軽蔑している人がいるということ。普段は「帯即捨」公言しているけど、これって実は軽蔑の対象になってるのか? とちょっと不安になりました。ちなみに「帯捨て人間軽蔑派」の理由としては、「帯も本の一部であり、出版社や編集者の想いが詰まっている。それを捨てる人間は本を大事にしていない」「本好きとは呼べない」といったものがあるみたいです。帯を大事にしない人間とは友達になれないとか、彼氏が帯を捨てる人間だから別れたという人も、いるのだとかいないのだとか。

 

 

僕もTwitterでアンケートを採ってみたところ、どちらかというと「捨てる」派の人間が多かったです(回答していただいた方ありがとうございました。僕の人望では15票が限界です)。ただ、一応、「捨てる人間とは一生分かり合えないと思う」も2票入っていた。これはただふざけただけかもしれないけど、もし本気だったら怖いし悲しいことなので、僕も帯を保存する道を考えようと思った次第です。

 

帯カルタ、開幕........

で、今回、「帯を捨てずに取っておきつつ、かつ何かで遊べないか」というのを考え、三日三晩考え、思いついたのがこちら。

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死者が持つ権利とは?:<シリーズ 法哲学覚え書き①>

ども!! すっかり気温が高くなり、ようやく春を迎えたという感じがするこの頃です。ちなみに京都の話です。僕の地元の雪国はまだまだ寒いっぽい。ウケる。

 

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↑道端でひなたぼっこする鳩たち

 

この度、タイトルの通り、<シリーズ 法哲学覚え書き>というのを始めたいと思っています。その詳細は最後に書くとして...... 簡単に言えば、「法哲学」っぽい問題を、さわりだけちょい紹介する、ということをやりたいなという感じ。なぜそんなことを、というのはまた最後に触れます。

で、近況報告になりますが、この間、元指導教員の先生の蔵書整理会がありました。一応前にも書いたけれど、僕が院に入った当時の指導教員の先生は、昨年病気で亡くなられており、今僕は違う先生のもとについています(そして来年度はまた違う先生のところに行く)。で、亡くなられた先生が研究で使われていた本を、我々学生が譲り受けられることになり、僕も興味のある分野の本をたくさんいただいてきました。

蔵書を一つ一つ見ていく中で、先生はこの分野にも関心があったのだなとか、改めて、自分が故人についてほとんど何も知らなかったということを実感しました。もっと色々話せればよかったと、本当に感じています。

 

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↑いただいた分。積んだ。数えたら全部で47冊あった。

 

さすがに貰いすぎか??

 

で、まあ、本当にいいんだろうか? という気持ちも割とあります。普通に47冊は強欲すぎる気がするし(勿論欲しい本だけ取った結果ではあるのだが)、それに自分は院から当該研究室に来たので、そこまで先生と親密だったわけではないというのもあり。むしろコロナの中で入学してきたかと思えば、アレがないコレがない研究室を早くくれと不満を述べ、どちらかというと迷惑ばかりかけていたのではないかと思います。

そうすると、生前は迷惑をかけることの方が多く、そして死後にこうして好きなだけ本をかっさらっていくという強欲ムーブは、道徳的にどうなんだ? という気持ちがなきにしもあらず。僕なんかよりも、これら蔵書を譲り受けるべき人間がいるのではないか。その方が、先生の意向にも適っているのではないか。とはいえ逆に、自分も一応、この研究室の所属学生の端くれではあったわけで、他の人に優先して蔵書を譲り受ける権利はあるのだと、そういうことが言えなくもないような気もします。どうなんでしょうね。

 

で、少し話は変わるけど、これだけの本を「自由に持って帰っていい」となったときに、悪しき心を持つ人間が思いつくのは、これ古本屋とかで売り捌けば結構な値段になるぞということだと思います。そういう行為の道徳性もどうなんだろうなあと、この日以来考えています。勿論そんなことはしないけれど、でもやろうと思えばできてしまうわけで、法的にも所有権は移っているはずなので、基本的にそれをどう処分しようが自由とも言えるはず。ただ、法的にはそうでも、道徳的にはそうじゃないような気もしています。そういった、遺産の処分の道徳的問題ってどうなってるんだろうなあ、とこの頃考えている次第です。

あと、僕は本を売りはしないけれど、加工することは結構あります。まず帯は必ず捨てる。絶対に捨てる。そして表紙のカバーを紙用ボンドで貼り付けておく(ペラペラめくれるのが嫌だから)。最近は「自宅図書館」なるものを作ろうと思っていて、各本に分類シールを貼って、図書館の如く管理しようかなあとか考えています。あと「これは俺の本だぞ」てのを示す「蔵書印」も買っちゃおうかなどうしようかなと迷ったり。

で、自分で買った本はともかく、人から譲り受けた本にそういう加工を施しちゃっていいのかなあと考えたりしてます。先生から譲り受けた本を見ると、帯とかがしっかり残されていて、個人的には即捨てたいけれど、そういうことをしてもいいのだろうかとか。本の所有権は僕に移っているわけだし、「好きにすればいいよ」という話かもしれないけれど、それはそれで故人の意志や意向を無視しているようで、何かためらわれるものがあるという話です。でも帯は捨てたいし、カバーもボンドで固定したいんだよな〜〜〜〜「俺図書館」も作りたいし、、、

 

死者が持つ権利とは

前置きが長くなったけれど、ここからが本題。

で、今回は死者が持つ権利って何でしょう? という話。死んだ者・この世にいない者というのは、何か法的・道徳的配慮に値する存在なのだろうか。普通なら、死者はもう現世にいないので、「この世界にいない人間に権利も何もないだろ」とは言えるはず。とはいえ、ではあなたが亡くなったときに、あなたが授業中に書いていたポエムやオリジナル小説、あるいは渡すことのできなかったラブレターを全世界に公開してもよいですか? と聞かれれば、多くの人が「マジで絶対にやめろ」とか、「たとえ故人であっても、むやみにプライバシーを侵害されない権利は持っている」とかと答えるはず。他にも「白髭は時代の敗北者じゃけぇ....」とかの悪口・風評についても、「故人にも、むやみに名誉を毀損されない権利はある」と言いたくなるのではなかろうか(乗るなエース!!)。

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法哲学的なことは政治的な広がりを持つか?:池田弘乃『ケアへの法哲学』読みました

どもも。またしてもお久しぶりになってしまいました。更新、増やしたいなとは思っているんですけど、最近書きたい内容がテーマ的に重すぎて、中々増やせないでいます。倫理学のこととかももう少し書いていきたいんだけども。書くのって、大変やね。

そんなことより、本日3月8日は国際女性デーでありました(更新する頃には昨日になっていた.......)Twitterとか見てる人なら、色々リツイートが回ってくるなりで既知のことかもしれません。特に最近は、議会における女性議員の少なさ問題が注目されているような気がします。韓国でもクォーター制が選挙の争点になっていると聞くし。

www.tokyo-np.co.jp

↑なんとなく紹介

 

池田弘乃『ケアへの法哲学 —フェミニズム法理論との対話』(ナカニシヤ出版、2022)

で、折角「国際女性デー」ということで、僕も今日はフェミニズム系の本を読んでおりました。それが池田弘乃『ケアへの法哲学です。

これは約1週間前の2/28に発売された本で、法哲学だし、フェミニズムだし、僕も読んでおこうと思って買っていたのだが、分量も多く内容も専門的なため、こういう日じゃないとちゃんと読まんかな〜〜と思って、今日張り切って一気に読んでました。公務員試験の勉強は??

というわけで、今日はその感想になります。一通り読んでみて、思ったこと感じたことなどを書いてみたいと思います。頑張るぞ!!!!

 

【言い訳】
.......これは本当に予防線でしかないのだけれど、ブログトップに書いてある通り、当ブログにおける記事は全部「日記」になります。ので、今回も決して「書評」など大業なものではなく、単なる個人的な感想、もっといえば僕個人の「生存報告」的なものに過ぎないです。それであの、何が言いたいかと言えば、これは「本の評価」としてはほとんど当てにならないよ、という断りです。もちろんそのことで、自分の発言が負うべき責任を免除させようとか、批判から自由になろうとか、そういうことではなくて、本当に、一大学院生が単なる感想として書いているだけなので、そんなきっちりした正当な評価がなされているとは思わないでねということです。内容をちゃんと知りたければ皆も買って読もうな。もちろん批判は受け付けるので、そういう懐疑的な目で見てくれると歓迎という話です。

 

で、各章の内容を簡単に紹介した後、思ったこととかを書いていこうと思います。

ちなみに、この本の目指すところについては、↓の引用にわかりやすく書かれているかな。

キャロル・ギリガンに始まる「ケアの倫理」論の展開は、法理論にどのようなインパクトをもたらすものなのか。本書では、それを探るための序説的な作業を行ってみたい。そして「ケアの倫理」の問題提起を法哲学的に真剣に受け止めた一つの応答として「ケア基底的社会」という構想を提示したい。(p5)

序章からの引用。この「ケア基底的社会」というのが、本書の核になるものだと思う。こうした問題の他に、リベラル・フェミニズムが法理論にどのように貢献できるか、ということも中心的に扱われている。そんな感じで、フェミニズムと法理論(法哲学)の関係というのが、本書のテーマになっていると思います。

 

ざっくり内容紹介&個人的感想

まじで雑な紹介なので、「ふーん」ぐらいで受け取ってください。あんまうまく書けなかったし、本題ではないので、「クリックで展開」にさせてもらいました。なんとなくでいいから本書の内容追いたいという方はどぞ。

→なんか設定うまくいかなかったので、結局普通に書いたけど、マジの雑まとめなので、以下の青文字は全部よみとばしてOKです。

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狂ったハカセが勘で教える論文の書き方講座

ども!!! このところ更新をサボり気味でしたが、また更新多めで頑張っていきたいと思います。一回サボっちゃうと、戻ってくるのが大変なので、、、

で、私事ではありますが、一昨日の金曜日、修論の審査についての結果発表がありました。これに通っていると、修士号の学位がもらえるということだよやったね!! という感じになります。僕は無事通っていたため、これで晴れて「修士号取得者」を名乗れるようになりました。やったね!!!!

今日はそんなわけで、折角修論の審査に受かったため、カス院生が語る「論文の書き方講座」になります。僕自身、学部2年生の頃から今まで4年と半年ほど、一応「学問」なり「研究」なりをしてきたということで、何か語れることがあるのではないだろうか。なかったら悲しい。

内容はざっくり、「論文とか研究って、何するのが大事なの?」的なものです。先に言っておくと、文系の、とりわけ人文・社会科学系の中のさらに一分野についての話です(それしか知らないので)。まああくまで、僕が自分野で意識していたことになるかな。
普通に書いてもつまらなくなりそうなので、またいつものアレで行きます。そしてとっても長いので、てきとうに流し読みしてくだしあ。

 

【長いので先にまとめ】

  • 修士課程では、学位を取得するために「論文」を書く必要がある
  • 論文では、「問いと答え」という形で、今までに言われていないことを明らかにする必要がある。
  • ただし、ただ「新しい」だけではダメで、「それがどう重要なのか」などの意義も説明できた方がよい。
  • そして「主張」を持つことが大事。単に調べてわかったことだけでなくて、独自の見解があるべし。
  • 『論文の教室』とか読むとそういうこと書いてある。

でも楽しく読めるように書いたので、ぜひ本文も読んでってください。

 

狂った博士が勘で教える論文の書き方講座

【登場人物】

f:id:betweeeen:20210901161518p:plain博士(ハカセ

図書館に勤務している、研究とかのことにちょっとだけ詳しい人間。自分の知識をひけらかすのが大好き。本当は修士までしか出ていないが、雰囲気で「博士」を名乗っている。

f:id:betweeeen:20220218202330p:plain 院進 憧男(しょうお)くん
大学院進学に憧れる、どこぞの大学4年生。3年生という噂もある。今日は院とか研究について知るために、恥を忍んで博士のところにやってきたよ。

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君はもうスピッツの魅力を知っているか:伏見瞬『スピッツ論』読みました

みんなーーー!!!

スピッツ 聴いてるぅ!!??

 

 

初手ブラウザバックしなかった方ありがとうございます。そしてお久しぶりです...... また1ヶ月ぶりの更新になりました、申し訳ないです。ちょっと実家の方に帰省したり、あとヒスイ地方に行ったり、デュエマシティにも行ったりしてました。ほんとすみません。

少しだけ近況を書くと、この間修士論文関連に完全に決着が付き、今は来年所属の研究室に願書を出したり、あとはまた就活の準備を進めるなりしています。まだ2月なので、そんなに忙しいわけではないですが。

 

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先のことを考えるとどうにも「不安」ばかりがよぎり、気持ちを正直に紙のノートに書きだしてみた


スマブラのエンドクレジットのシューティングゲームみたいになりました。「不安」というマトが動いているみたいで面白かったです。

 

 

今日は言いたかったのはこれだけなので、以上です。

 

 

 

 

 

 

 

 

.....とまあ冗談はさておき、いやさておきというか、近頃、日々不安ばかりで大変だということについては本当です。未来の見通しが持てないというのは、精神的にかなりまいっちゃいます。未来って言っても1年ごとかそこらじゃなくて、2ヶ月3ヶ月後の見通しが持てていないのがやばい。これまじで不安になります。

で、僕は精神的にまいったときは、スピッツを聴くと割と元気が出せます。なので今日はスピッツの話です。

 

↑こういうときは「シャララ」が一番元気出る。

 

近頃スピッツが熱い

「またスピッツか」「おまえいつもその話だな」と思った方も少し聞いてください。この頃、以前に増してスピッツが熱いように思います。特にこの半年ぐらいで色々ありました。

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