秋..... みなさん楽しんでいますでしょうか、あるいは楽しみましたでしょうか。
秋はいいですよね。少しずつ生命の終わりが近づいているようで...... 秋は憂愁の季節と言いますが、憂愁の”愁”の字は「秋の心」と書いて「もの寂しい」「思い悩む」という意味があるそうです。いいですね。いいと思います。
11月も終わりを迎えるので、今日は今年の秋を振り返ります。たまにはこういうなんでもない更新があってもよいと思う。
秋、全然なかった?
思い返すと、今年の秋は非常に短かったように感じます。9月はまだまだ全然暑く、10月も暑い日と涼しい日を繰り返して、11月になってようやく「秋」感が出てきた、そんな気がしています。
試しに今年の東京の9、10、11月の気温を調べ、折れ線グラフにしてみました(参考:気象庁の統計)
してみたけど、よくわかんないですね。普段グラフとか作らないので、全然わからなかったです。ただ、11/6まで、最高25℃を越える日が続いていたのは、結構なことだと思います。
昨今は夏が殺人的に暑く、その余波が9月まで及び、「9月はまだまだ全然夏」という年が続いていますね。グラフを見れば分かるとおり、今年の9月は基本的に最高30℃を越えています。狂ってますね。
そんなわけで、9月はほぼ夏というわけですが、不思議なことに、「後ろ倒しで12月が秋になる」ということは無いように思います。12月といえば忘年会だし、クリスマスだし、年末だしで、冬っぽいイベントが詰まっているんですよね。北の方では11月末あたりから雪も降り始めるし、12月はもう完全に「冬」です。これは譲ることができない。譲るといえば、羽生弓弦の離婚の件は残念でしたね(何の話?)。
そんなこんなで、秋が短くなっていのではないかと感じているこの頃。ただ、今年の秋に関しては、割と色んなところに出かけてみたりしました。初の「東京で迎える秋」ということで、ちゃんと紅葉を観に行ったりしたということ。折角なので備忘録代わりに書いておきます。
10/28 高尾山
10月末に高尾山に行ってきました。この日も暑かったです。先ほど調べた統計によると、この日の最高気温は21.4℃。暑いですな〜〜。全然紅葉はしてないです。ただ、豊かな自然を感じられたのでよかったです。
皆さんは、ゲゲゲの女房という朝ドラを覚えていますでしょうか。僕が中学生ぐらいの時だったと思います。学校に行く前にちょこちょこ観ていたのですが、そこで水木しげる役の向井理が「高尾山行こうや!!」と言っていたのをよく覚えています。「家族みんなで高尾山に行こうや!!」と(こんなテンションだったかは曖昧)。で、子どもながらに、そのときは「東京に山ってあるの??」と思ったものでした。それ以来、なんとなく高尾山には憧れがあったのです。
今回は一番登りやすいルートから山頂に行っただけでしたが、なかなか楽しかったです。いつかその奥の山にも登ってみたいですね。山登りという趣味、50代ぐらいから始める人もそれなりにいるようなので、年をとってからも楽しめるのがよいところだと思います。ただ、常に死と隣り合わせでもあるので、そこが怖いですね。
↑怖いです。
ちなみに、途中にあったタコの置物もちゃんとnadenadeしてきました。恥ずかしいので写真は貼りませんが.......
11/3 旧古河庭園
11/3の文化の日は、旧古河庭園に遊びに行ってきました。北区にある庭園で、コンドルセの建てた洋館と、バラ園・日本庭園が有名です。この日は薔薇を観に行きました。ちなみに最高気温は24.3℃。めちゃくちゃ暑かったです。
紅葉はまだまだですが、旧古河庭園では薔薇がほぼ満開でした。薔薇というものは、春と秋に見頃を迎えるそうですが、皆さんはその理由をご存じでしょうか。なぜ薔薇は春と秋、1年に二度楽しめるのか?
その理由は、薔薇が「四季咲き」であること、つまり「頑張ればどの季節でも咲けること」に由来しています。試しに、解説サイトから引用すると、
「四季咲きばら」とは、生育期間中にある一定の気温以上であれば伸長した枝先に必ず開花が起こる性質を言います。「一定の気温」とは、一般的に夜温15度以上と言われています。ばらは基本的には落葉低木植物なので、日本の気候では冬になると落葉して休眠し、開花はしません。ですが、四季咲きばらの場合は、冬の間でも加温させることにより安定して開花を得ることができます。
四季咲きばらの種類 – 年中咲くばらの性質と系統
つまり、なぜ春と秋に見頃を迎えるかというと、人間がそのように操作してるかららしいです。すなわち我々のエゴ。「春と秋が見頃」という本質が薔薇の中に内在しているわけではなく、人為によってそうなっているという話でした。そんなことってあるんですね。
綺麗、ですな、、、
薔薇は色んな種類があり、どれもカッコイイ名前が付いてたりしたので、結構楽しかったです。皆さんも人間のエゴを観に行ってみましょう。
11/3 六義園
11/3は、旧古河庭園に行った勢いで、文京区の六義園にも行ってきました。ここは旧古河庭園から歩いて15分ぐらいなんですよね。ご近所です。そして完全に日本庭園です。
実は東京には、都立庭園「紅葉めぐりスタンプラリー」というものが存在します。都内の庭園を巡って、紅葉を楽しみながらスタンプラリーを集めようという企画ですね。旧古河庭園も六義園も、このスタンプラリーの会場であり、この日だけでスタンプを2個集めたりしました。クラスの友達に自慢したいと思います。
六義園も、紅葉はまだまだでしたが、文化の日ということで三味線を弾いてる人などがいて、初めて生の三味線を聴いてきました。意外とロックだった。自然も豊かでいい場所でした。
これは六義園にあったススキですね。モミジとかはまだ真緑だけど、ススキを見ると「秋だなあ」と感じられます。
突然ですが、秋の七草、皆さんご存じでしょうか。秋の七草には覚え方があります。「お好きな服は?」。僕はこれに関して、若干トラウマを持っています。これまた中学時代の話になりますが、当時の僕は文学少年で、辻村深月とかを結構読んでいました。その中で『子どもたちは夜と遊ぶ』という、上下巻の結構長いのがあるんですが、これに「秋の七草」が出てくるんですよね。「お好きな服」というのが暗号で、なんと次に殺されるのは...... という話です。昔読んだのに、今でも結構覚えている。怖かったから。
最近は全然小説を読まなくなったので、またたくさん読んでみたいものですね。
11/18 国立昭和記念公園
11月18日には、立川市の国立昭和記念公園に行ってきました。この日の最高気温は17.6℃。ようやく秋らしくなってきたように思います。ちらほらと紅い葉っぱたちが綺麗ですね。
東京の一番の紅葉スポットといえば、ここなのではないかと思います。「東京 紅葉」で検索した時も、最初におすすめされることの多かった場所でした。手こぎボートに乗れる池があったり、めちゃくちゃ広い原っぱがあったり、隈研吾が関わってるオシャレカフェがあったりと、行けば1日潰せるいいところです。
ところで皆さん、好きな秋ソングはありますでしょうか? 僕個人の話をすれば、フジファブリックの「赤黄色の金木犀」は鉄板中の鉄板として、もうひとつ毎秋聴いてる曲として、スピッツの「コスモス」があります(アルバム『花鳥風月』収録)。この曲は、まさに”愁”(秋の心)な一曲で、物寂しい雰囲気がたまりません。で、秋にコスモスを見かけると、テンションが上がったり下がったりしています。「真昼の月」も探してしまう。
ちゃっかりボートにも乗ったよ。
11/29 東京大学 本郷キャンパス
最後は東京大学@本郷キャンパスです。訳あって立ち寄る機会がありましたが、イチョウの黄葉がかなり綺麗でした。おそらくこの落ち葉は”わざと”こうしていて、あまり積極的には片付けて折らず、エモい雰囲気を出しています。それに釣られて、毎日写真を撮ったり絵を描きに来る人であふれているようです(キャンバスを立てかけて絵を描いている人もちらほらいた。どうでもいいがキャンパスとキャンバスはよくごっちゃになる)。
真っ黄っ黄です。ちなみに、写真を撮っている人の中には、フリーペーパーのモデルでもやってるのかな? という人もいました。結構ガチの写真を撮りにいっている感じです(表紙とかで使えそうな)。
もしかしたら、こういう場所でマッチングアプリ用の写真を撮ることで、「学歴匂わせ」ができるのかもしれません。オシャレなので普通に写真としても映えるけど、見る人が見れば「こいつ東大生か......?」と分かる的な。誰が分かるんだ。今の話はなかったことにしてください。
僕は学部時代を名古屋大学、大学院時代を京都大学で過ごしましたが、その2つの大学にはない美しさが東大にはあるように思いました。秋を楽しめるキャンパスというのは、いいですね。いいと思います。今度は私大の紅葉も観に行ってみたいと思います。「紅葉の美しい大学ランキング」とかあってもよいかもしれないですね(名大はメタセコイアが綺麗だけど、京大はかなり低いんじゃないか?)。
東京は意外と楽しい
以上、この秋に訪れた、自然豊かなスポットを振り返りました。紅葉に関係してるのは後半2つだけだけど、許してください。薔薇も綺麗だよ。
東京はよく「コンクリートジャングル」なんかと揶揄されますが、実際のところ、結構自然豊かなように思います。でっかい公園やお寺なんかもそれなりにある。特に国立昭和記念公園なんかは、あの規模の公園を持つ都道府県の方が少ないんじゃないかと思ってしまいます(ちなみに、昭和記念公園の大きさは、全国の国営公園の中で5番目らしい。十刃で言うならノイトラと同じ)。
ちなみに、最近は東京についての小説なんかも読みましたが、これも結構面白かったです。
山内マリコ『東京23話』です。山内マリコは『あの娘は貴族』でも東京の話を書いていましたが、東京について造詣が深いのかもしれません。『東京23話』については、小説というよりは雑学集という匂いも強いですが、それでも多種多様な東京事情が知られて非常によかったです。おすすめ。
これを読んで、もっと東京の色んな場所に行ってみたいと思うようになりました。
以上
......以上、本日は「2023年 秋」の振り返りでした。
特にオチとかはないです。皆さんはこの秋を楽しみましたか? よければこの秋の想い出をコメント欄に書いていってくださいね。あともしオススメの小説や秋ソングがあったら、それも書いていってください。楽しみにしています。