ども!! 2023年も残り数時間となった今日、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私は実家に帰省して親や姉やその他諸々と過ごしています。そんな中、急遽今年の振り返りを一切していないことを思い出し、自室に閉じこもってMacBookを叩いています。皆さんはこの大晦日、どのように過ごされていますでしょうか。少なくともこんなブログ読んでる場合ではないぞ。
↑地元の実家付近の風景。田舎です。
今日はごく簡単に、2023年を振り返ります。今年は一体どんなことがあり、来年に向けて僕らは何を頑張るべきなのでしょうか。1年、あっという間でしたが、総決算を行いたいと思います。
ブログの話
最初に、この頃サボり気味なブログの話をすると、今年のはてなブログの更新回数は18本でした(これを含めると19になる)。1ヶ月に2本は書いてない計算になるので、今年はだいぶサボりました。ちなみに(ひっそりとやっている)noteの更新数は6です。これは面白くないので見に行かなくていいです。noteとはてブロ、2つ合わせてギリギリ「月2本」という感じですね。
働き始めたら、もっと色々書きたいことが生まれるのではないかと、働く前は思っておりました。例えば、職場では全く読書とか映画の話をできる人がいないけど、ブログでは自由にできるから更新しまくる、とか、仕事では見せられない顔をブログの方で発散しまくる、とか.......
実際のところは全然そんなことはなく、ほとんどブログを書かなくなってしまいました。自分にとってその原因は明白なんですが、それはまた今日の記事の最後に触れたいと思います。ともかくここで言いたかったのは、2023年、ブログを全然更新せずすみませんでした、ということです。もっと書きたかったですね。
仕事の話
2023年は、お仕事のスタートイヤーでした。やっぱりこれが今年のザ・ビッグェスト・イベントです。おそらく僕が定年を迎える頃には、定年は80歳ぐらいにまで引き上げられているはずなので、あと55年続くお仕事ライフの最初の1年です。さすがに長すぎて目の前が真っ暗になりかけた(普通に定年を65とするとあと35年)。
京都で大学院にいた頃、しばしば他の大学院生から聞いた話で、「誰それは就職してからつまんなくなった」「話題が自分の仕事の話ばっかりになった」というのがありました。大学にいた頃は一緒に読書会とかをやっていたけど、社会に出てからは〜〜というやつですね。
そういうことは、確かにこの1年、我が身を持って実感したように思います(もとから面白かったかどうかは置いといて)。色んなことにある程度多角的な視点を持てていた学生時代と違って、今は何にしても「仕事をしている自分」の視点が真っ先に来るようになりました。貧困や格差の問題を考えるときは、まずは自分の給料に思いを馳せるし、AIの話なんかもまずは自分の仕事にどのような影響が出そうか考えて、政治の話は「今の自分の生活をもっとよくしてくれるのか」に最初に考えが及びます。社会とか、自分以外の人のことはどんどん鈍感になっております。だからこそ、週一でボランティアに行くとか、職場・家族・友人以外の関わりをちゃんと持っておくのが大事なんだろうなと思います。
そんなわけで、仕事をし始めた実感としては、つまんなくなったかもなというのがあります。
とはいえ、仕事自体は結構面白いです。毎度申しているとおり、大学で財務の仕事をしているわけですが、この間日商簿記3級を取りました。簿記というのは、組織のお金の流れを「原因」と「結果」、そして「権利」と「義務」の関係で記録するものですが、この考えが結構面白いです。複式簿記の考え方を採るわけですが、どんなことにも必ず「原因」「結果」の二つの側面から記述します。給料日に預金が増えたら、「給料」が払われた結果として「預金」が増えたと考えるし、借金を返すためにお金を下ろしたら、「借金」を払った結果として「預金」が減ったと考えるし、ともかく何でも双方向から考えます。
そして最後に決算があります。決算では、今年はどれだけ借金をしたか、お金を払ったか、資産を獲得したか、利益を生み出したかを計算して、当期の「純利益」というものを出します。この純利益が大きいほど会社としては成功ですね(いやキャッシュフローこそ大事だという見方もあるかもしれないが)。
で、最近は、これがもっと人間の生き方にも適応できるのではないかと考えています。我々は、おいしいものを食べたら嬉しいし、嫌なことがあったらムカつくけど、それももっと、双方向的に考えるべきなのではなかろうかと。おいしいものを食べている裏では、「健康」という資本を失っているかもしれないし、何らかの「負債」を払っているかもしれません。逆に嫌なことがあったときは、その結果として何らかの資産を得ているかもしれません。そして単にその時々を生きるのではなく、「決算」をしてみたら、以外と当期純利益/当期純損失が多かったという、、、 こういう「ものごとを双方向的に捉える」「最後にそれらを精算する」という考えは、色んなことに応用できて面白いのではないかと思いますが、これこそがまさに「仕事し始めてつまんなくなった人間の浅知恵」かもしれません(悲しい)。
大学の財務という仕事も、まあまあ面白いです。ちょっとだけ触れると、僕は研究に関わる物品を購入する仕事なんかをしているわけですが(あんまり書くと身バレ等々が本当に怖い)、仕事上、切っても切れない「敵」がいます。その敵こそ、研究不正です。もう少し言うと「研究費不正使用」とか「研究倫理違反」とか。
文科省のHPでは、我が国の研究費不正使用の例が掲載されています。ここで取り上げられている例はそんなに多くはないですが、一件一件の金額が結構大きいです。興味ある方は下記サイトをご覧ください。
学生時代には見えてなかった世界で、そこは面白いところです。ただ、インボイス制度の始まりとか、世間のよくわからないものに振り回されることが多かったので、そこが大変ですね(あと普通に教授から怒られたりするよ)。まだまだ働き始めのぺーぺーなので、これからも頑張って参ります。
読書の話
今年はたくさん本を読みました。主に新書になりますが、「働き始めてから読書量が増える」といのは、個人的には意外な体験でした。
いずれちゃんと2023年度読んだ本としてまとめを作りたいですが、取り急ぎ、印象に残っている本だけ紹介すると、
1.学術コミュニケーション入門
この本は本当に面白かったです。働き始めてから、読書はしても「勉強」はしなくなってしまったのですが、こういう本はもっと読んでいくべきだと思いました。大学で研究に関わっている方はぜひご一読してみてください。
2.教養としての建築入門
この本、最近読んだばかりで、ブログとかでも紹介してなかったのですが、本当に面白かったです。今年の新書の中ではベストかもしれない。ただ「建築の教養本を読む」という行為がジジイすぎて嫌なんだよな〜〜
以前、今年の4月に更新した記事の中で僕は、「世界をもっと好きになるために読書をしている」という話をしました。皆さんはこの話、覚えておいででしょうか。僕の今年の名台詞ナンバーワンかもしれません。
その気持ちは今も変わっておらず、やはり2023年の読書は、もっと世界を知るためという意味合いが強かったです。結構、色んなジャンルの本を読みました。今まで読んでいた法学・政治学・倫理学の本はそれほど読まず、基礎的な教養系を読むことが増えたと思います。
こちらの『教養としての建築入門』はその最たる例でした。こういう、自分の考えや主張を伝えるというよりは、「自分の専門分野ではこんなことがされてますよ」というのを客観的に伝える本の方が、最近は好みですね。月並みな言い方ですが、日々の日常の中で見かける寺・神社・博物館・官公庁社・企業の建物に対して色んな見方ができるようになって、面白いです。こういう風に、「自分の考えをどう持つか」ということのための読書より(フェミニズムの本を読むときはそういう考えだった)、「もっと世界をどんな風に見られるか」ということのための読書が、最近は増えてきたし、それはある意味でいい傾向のように思います。
3.帳簿の世界史
3つ目は『帳簿の世界史』です。この本もバリ面白かったです。
この本は、自分的には「社会人として生きていく方針」を与えてくれた一冊でもありました。というのも、この本に何か思想的に影響を受けたという話ではありません。そうではなく、急に3月に「お前は来月から財務の部署や!!!」と言われ、4月から全く未体験のゾーンにぶち込まれたとしても、なんとか自分で関連書籍を探し、読書体験とともにその未知を乗り越える力が身についた、という話ですね。
大学院時代までの蓄積が生きた瞬間かなと思っています。これからも色んな未知にぶつかるかと思いますが、そのたびに、名著を見つけて乗りこなしていきたいと思います。この本は本当に面白かったですが、ちょっとでも簿記とかやってないと難しいかもしれません。
4.アタックシンドローム類
『アタックシンドローム類』、今年のベスト漫画です。12.27発売の第4巻で堂々完結となりました。『夏目アラタの結婚』とどっちがベストか迷ったけど、今年完結を迎えたこっちが僅差で勝利ですね(ビッグコミックが強い)。
3巻で一気に展開が変わり、正直不安でしかなかったけど、4巻も最高でした。内容的にはやっぱりファイトクラブが近いんですが、かなりリアルに、令和の日本の問題を扱っているように思います。特に、秒で億を稼ぐようなインフルエンサーをレコメンドで見せられつつも、何とか自分の人生を生きるとか、最悪な親の元に生まれても、そこから頑張って自分の運命を勝ち取るとか、そういう前向きさを持っているところがよかったです(まあそれも一筋縄ではいかないわけだが.......)。
僕も量的インプレッション主義を拳で破壊するようになりたいです。
ちなみに、こういう漫画を読んでいたことも含みますが、Kindleでは33週連続の読書記録を更新し続けています。約8ヶ月。社会人としてはまあまあ頑張っているのではないでしょうか。これからも頑張りたいと思います。
今年の総まとめ
今年の総まとめとしては、結構バランスよく頑張った1年だと思っています。東京に引っ越し、仕事を始め、人間関係も変わりましたが、まあまあ上手く頑張れているように思います(逆に京都には最低なことを残してしまったが、、、)。
で、最後にブログをあんまり頑張れなかった言い訳ですが、あまりにも普段の仕事とやっていることが似すぎているというのがあります。普段僕は、毎日約7時間パソコンに向き合ってるわけですが、流石に家に帰ってまでパソコンに向き合って更新をする気力が起きませんでした。それが一番のブログ更新できなかった理由です。
もうひとつ、Twitterが死に向かっているというのがあります。TwitterがXになったというのは、2023年のインターネットイベントでは最も大きい出来事だったかもしれませんね。Twitterから離れた人もそれなりに多いはずで、僕自身、ブログへの反応をあんまりもらえなくなったな〜〜と感じています(それは単に僕がつまらなくなっただけか??)。その辺も、更新のモチベに影響を与えたところでした。
最後に、Twitterが死んだことで、読者層がよく分からなくなったという問題もありました。僕がモノを書くときのポリシーとして、「読み手のことを考える」というのがあるんですが、最近は誰に向けて書けばいいのか、完全に見失ってしまっています。これはまたいずれ触れるかも。今書くには時間がなさ過ぎる話題でした。
逆に、Twitterとかでリツイートしていただいたり、何らかの反応をしてくれている方々、毎度本当にありがとうございます!!!! 2024年はどうなるか分かりませんが、これからも頑張りたいと思います。
今年の音楽
今年、もっとも聴いたアルバムは、
The Marshmallow Kissesの I Wonder Why My Favorite Boy Leaves Meでした。だいぶ前のアルバムですが、これ、本当によかったです。短いので皆さんも聴いてみてください。
今年もたくさん聴きました。ありがとう、Spotify!!。
以上!!
今年ももう終わってしまうので、今日の更新はこの辺で、、、、
取り急ぎの内容となりましたが、ギリギリ年内に書き終えてよかったです。
2024年、というより、これから先の目標の一つに、「面白い社会人であり続ける」ということがあります。つまらない仕事人ではなく、尖った人間でありたいな〜〜と思ってます。そのためにこれからも、たくさんの読書を続けていきたいところ!!
皆さんはこの1年、どのように過ごし、来年はどのような抱負を持つでしょうか。AIのレコメンドとインプレッション至上主義により己の感性が潰れてしまう前に、ぜひ一度振り返ってみてはいかがでしょうか!?
今年の更新はそんな感じです。重ね重ね、あんまり書けなくて済みませんでした、、、、 よいお年をお過ごしください!! それでは!!