浅瀬でぱちゃぱちゃ日和

全部日記です。大学院でいろいろやってました。今もなんだかんだ大学にいます。

ゆっくり動画反省会

どもす。

非常に久しぶりの更新になります。しばらく放置して、ほんとすみませんでした。

 


www.youtube.com

あなたが思うより長尺です

 

 

放置してた理由は、ゆっくり解説動画を作ってたことにあります。途中、ポケモンユナイトしたりはじめアルゴリズム読み切ったりして進捗がカスになったけど、ともかくこれを完成させて、昨日ようやく公開しました。

今回はこれの振り返りになるので、まだ見てない人は上記のリンクからどぞ。なぜか27分あります。

 

.....で、公開からちょっと経った今となって、やっぱ一般公開は辞めときゃよかったなあとか思ってるところです。なんでかというと、かなり自分の好きなように作ってしまったというか、自己満足というか、己の精神世界を全世界に開示した感が強いからです。もう少しまともで堅実な動画にすればよかった、、、本当に。

 

反省会をします。

 

なぜゆっくり実況? YouTuberになるの?

この辺を聞かれる前に、先に自分から言い訳を並べる。

ゆっくり動画とは

東方Projectのキャラクター、霊夢魔理沙(とその他いろいろ)が、「ゆっくりボイス」なる人工音声を用いて、実況・解説・茶番などをする動画のこと。元はニコ動で始まったスタイルだけども、今ではYouTubeでもかなりの数見かける。霊夢魔理沙のイラストも、人工音声のゆっくりボイスも、基本は個人が無料で使用できる。イメージ的には、仕組みはボーカロイド、やってることはVtuberという感じが近いかな。

今回の動画は、それなりにゆっくり実況を知ってる人向けに作ってしまった。ので、いきなり「私たちまんじゅう」とか言われても、よくわからん人多かったかもしれない。導入部分は、本当に反省が多い。

 

なぜゆっくり動画?

ゆっくり動画には大きく二つのメリットがあるとされていて、一つが自分の声や顔を出さなくてすむこと(出してる人もいるけど)。それゆえに「ゆっくり」は、基本的に”陰”向けの実況スタイルとされていたりする(いなかったりもする。”陽”属性のゆっくり実況者もいるので)。まあ僕も、基本的に自分が表に出ることは苦手なので、このスタイルに。

そしてもうひとつの大きなメリットが、キャラクターを使って「掛け合い」を作れること。もし無人島に何か一つ持って行けるならツッコミ役を持っていきたいほど、僕は普段から掛け合いに飢えているので、これはありがたかった。このブログも一人でボケて、それを放置したりセルフ突っ込みしたりしてるけど、そういう悲しい思いをしなくて済む。

一人で複数のキャラクターを喋らせて、自分で自分にツッコミ入れさせたりするところから、ゆっくりはよく「お人形遊び」などとも揶揄される。それは確かにそうなのだけれど、まあ脚本作りとか得てしてそうよねとも思う(ただ、今回はあまりにやり過ぎたなとちょっと反省している)。

 

YouTuberになるの?

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どうしてもタイトルコールをやってみたかった。今これを見返す度に発狂しているが、他にどうしようもなかった。

 

なりません。いや、ならないんだけど、じゃあ「浅瀬チャンネルって何ですか?笑」って話ですよね。これが今回一番恥ずかしかったところだし、今もこれが頭をよぎる度に大声を出して実家の親たちをビビらせている(昨日から帰省中)。

どうせ動画投稿するなら、形はちゃんとYouTuberっぽくしよう、と思ったんですよね。その結果があれで、マジで恥ずかしいと思っている。別にあれで生きていこうと思っているわけではないので、「え、お前、『浅瀬チャンネル』としてユーチューバーやってくん?」というのが、今本当にこの世で一番聞きたくないセリフです。

....でも、YouTubeで「ゆっくり解説」とかで調べて、上の方から2,3個見てもらえれば分かると思うけれど、今回の動画、それなりに頑張ってる方だとは思ってます。内容と茶番双方で。「ゆっくり解説」で調べて出てくるの見ると、Wikipediaに書いてあることをただ読み上げてるだけの動画とか多いし、一切場面の切り替わりとかなく、ひたすら音声を聞かせるタイプのものも山ほどある。そんな中で、それなりに本とか読まんと出てこない内容を、それなりに凝った茶番を混ぜて伝えるという、まあまあ独自性あることをやってるぞって自負がありました。つまり、世に出ているものよりはおもしれえことやってるぞって自覚があったわけです。

で、もしウケたなら、やっぱりYouTubeで収益を受けられるようにしたいし、それならチャンネルとかもユーチューバーっぽくしとこうという、そういう浅ましい魂胆があったわけで..... その割にはアイコンとかすげえ雑だし、動画も長い上に音声乱れてたりするし、なんかもう色々中途半端だし、生きてるのが恥ずかしくなりました。

YouTubeで動画を公開するって、ブログ書くことの何倍も大変すね。

 

反省会


www.youtube.com

ちなみに今回の動画は、僕の大好きなMochiチャンネルさんのスタイルを大幅にパクっています。パクればいいとのことだったので、パクりました。改めて本家を見ると、自分の雑さが嫌になるけど......

反省点① サムネ

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サムネ、作れる人すごいと思います。僕はこういう「人目を惹く」系のものを作るのが苦手です。

普通に色が暗いんだよな..... パワポで作ったけど、文字にグラデーションかけるのもなんか上手くいかなかった。「YouTubeのサムネ文字はとりあえずグラデーションかけとけ」的な風潮あるよね。

豚の画像は、シンプルにピーター・シンガー『動物の解放』をオマージュしてます。

 

反省点② BGM

僕には音楽の才が本当にありません。BGM、そして効果音周りは本当に苦労しました。

www.bensound.com

今回は主に、bensoundという海外のフリーBGMサイトを使用。その中でも、Jazzy Frenchという曲を中盤ずっとループで流していたのだけれど、BGMのループ再生は、界隈では「素人」「手抜き」と評されるようです(あくまで僕調べなので、実際はそんなことないかもしれませんが)。

BGMの選曲は、センスが物言うなあと思います。これが下手ってだけで、一気に素人感が出てしまうので。「浅瀬チャンネル」の次の恥ずかしかったのが、このBGM関連になります(次点でサムネ)。

 

反省点③ 導入の茶番、その長さ

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これねえ.......... いや、こっちはまだいいんだけど、

 

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これねえ、、、、、、、、

 

本当に言い訳でしかないけど、この辺を作ったのが、もうすでに1ヶ月ぐらい前のことなんですよね。

それでなんというか、このときどういうノリでこのシーンを作ったのか、うまく思い出せない。「霊夢魔理沙をレスバトルさせたい」という気持ちがあったのだろうけど、初見の人にこれを見せようとした心情がよくわからない。多分作ってて楽しかったんだろうな.......

そんな具合に、「自分でやってて楽しい」要素が前面に出ちゃって、全然視聴者のこと考えてなかったのが、本当に良くなかったと反省しています。本当に。このブログでやるとかならいいんだけど、YouTubeの動画でやっちまってるからなあ、、、反省してます。

なんかこう、奇抜な動画にしようと頑張るのに気持ちよくなってしまって、視聴者からすれば「マジでなんだこれ、、、」状態だっただろうなあって、帰省中の電車で反省しました。反省して、次に活かすので、今回はご容赦ください......

 

反省点④ 音声の乱れ?

僕がスマホでイヤフォン付けてみたときの話なんですが、なんかノイズが入ってる気がしました(パソコンで見てるとよくわからない)。具体的には、霊夢魔理沙のセリフがプチプチ切れるようなそんな感じ。もしこれ、皆さんも感じてたら、ぜひ報告してください。なんかそういう不具合もあるらしいので。

 

その他、小ネタ

ここからは、今回の動画に関する小ネタを紹介します。本当はこっちをメインでやるつもりだったけど、反省会が先立ってしまった。

 

www.phantom-film.com

 

映画ミッドサマーの「見た人限定完全解析ページ」的なノリでやっていきます。見てない人はネタバレになるので注意!

 

霊夢魔理沙の位置、霊夢の眼鏡

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ゆっくり実況では基本、霊夢が右、魔理沙が左になっている。が、今回の動画では逆。理由は、僕の好きなMochiチャンネルでこっち側の位置取りになっていることが多かったから。

霊夢さんが眼鏡をかけてる理由としては、

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眼鏡かけてる方が可愛いかなって思ったからです。インテリ気取ってるわけじゃないよ!(眼鏡=インテリというステレオタイプもよくないかもしれない)

 

中断される魔理沙の言葉

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セリフの中断は、シンプルかつ面白いと思う。ただこのシーンは、茶番から元の和室に戻すための、いい感じの場面切り替え手段が思いつかなかったため、やむなく魔理沙の言葉をぶつぎるという処理に。「場面切り替え」の演出は、地味に見えるけどとても大事だということがよくわかった。

この辺りまでブラウザバックせずに見てもらえたなら、それだけでありがたい(導入がやっぱり長かったので.....)。

 

画面の動き

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ゆっくり解説動画の大きな難点の一つに、YouTubeから収益停止を喰らいやすいというのがある。

一時期YouTubeでは、虚実入り交じるサムネで人を釣って、ただテキストを垂れ流すだけの動画が大量に出回った。有名なのだと、「ガキが.....舐めてると潰すぞ」とか、ああいうもの。YouTube側からすれば、情報価値の薄いものでサーバーが圧迫されるのはよろしくない。それゆえに、単に文字を流すだけで、画面の動きの少ない動画は、AIの判定によって消されていく(あるいは収益停止されていく)ことになった。

で、ゆっくり動画はどうしても、画面の動きが少なくなりがちで、それゆえにAIからの誤判定も受けやすいらしい。それで大手のチャンネルでも、広告収益を止められた事例があるのだとか。

それで今のゆっくり実況者たちはしばしば、動画の背景を使うことで、この対策を行っている。例えば、テトリスのプレイ動画をバックで流したり、遊び大全の様子を映したり。どこまで効果があるのかは分からないが、調べて見てみると、結構これをやってる人は多い。

......でもこれ、個人的には邪道だと思ってます。頑張れば解説の中でも動画に動きは付けられるし、実際そうした方が、見ている人も退屈しないのではないかと思う。

そういうのもあって、今回は画面の動きをたくさん取り入れたつもりなんだけれど、どうなんだろう。逆に目が疲れる人もいるだろうし、よくわからん。考えたくなくなってきた。

 

懐疑MAXマックスバリュ

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これは本当に謝らないといけないと思っていて、

正しくは「マックスバリュー」ではなくマックスバリュでした。お詫びして訂正申し上げます。

......このギャグも、自分の楽しさだけ考えて、視聴者を置き去りにしていた例ですね。どちらかというとそっちを反省しています。

 

ベジタリアン哲学者の動物倫理入門

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これもね、、、もしかしたら怒られるんじゃないかと思ってます。

というのも、「動物権理論について解説する」と言いつつ、やってることは、この本で書かれていることの紹介だからですね。だったら「これについて紹介します」と最初から言うべきで、あたかも自分なりの説明をしているかのように見せるのは、よくないことだったかなあと。

怒られたらちゃんと直します。

 

betweeeeeen.hateblo.jp

 

あと、今回の動画の内容は↑で書いてることでもあったので、「それ聞いたことあるわ」って人も多かったかもしれない。

 

地味に重要なボケとツッコミ

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魔理沙が「地下の戦士にならないで済んでるなら、それだけで幸せだ」と言うのに、霊夢が「そういう話はしてねえよ」とツッコむシーン。結構重要なシーンだなあとも思っている(どうでもいいが、終始魔理沙がボケ担当みたいになってしまった)

というのも、動物倫理の話をしていると、違う時代の想定を持ち出す人が結構多いため。典型的なのが、「人間は太古から狩猟採集をしてきた生き物であり、それゆえに肉を食べるのは自然だ」というもの。あるいは、「動物実験がなければ、天然痘も解決に至らなかった」とか、そういうのもある。

ただ、動物倫理の議論は多くの場合、「人間が肉を食べるのは善か悪か」ということよりも、「今のこの社会で、動物を殺して食べ続けることが、果たして正しいことと言えるのかどうか」を問うている。確かに、人間はこれまで肉を食べなければ生きて来れなかっただろうし、動物実験によって救われた命は数え切れないほどあるだろうが、農業技術が発展を遂げ、コンピュータを用いた実験が進む現代でも、動物を支配し続けることの正当性があるのかどうか、など。

もちろん、食肉システム支持者の中には、「現代でこそ飢餓が進んでいるのであり、技術が進歩したからといって動物支配の必要性がなくなったわけではない」とする議論もある。ので、この辺りに決着がついているといいたいわけではないのだが、ともかく、「現代という時間設定で考えてますよ」という前提は、地味に重要だと思った(ボケを作ってから気付いた)。

 

唐突なアリストテレス

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この辺、「人間はポリス的動物である」とか、何の説明もなくアリストテレスの話を出したけど、みんななんとなくは分かりますよね。中学の現代社会でも出てきたような出てこなかったような気がするし。

動物権理論全体もそうだけど、自分が前提としている知識と、他の人たちのそれとの間にどの程度開きがあるのかよくわからない。終盤、カントの話もすげえ唐突にやっちゃったしなあ。

 

呪術廻戦ネタ

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呪術廻戦に出てくる特急呪霊、花御さんをネタにしたもの。

ユーチューバーは、積極的に時事ネタを取り入れるようにしているらしい。それはキッズ層に受けたいというのもあるけど、こういうのを入れると、コメントで指摘する人が出てきて、コメント数を稼げるという小技があるらしい。ジョジョネタなんかはわかりやすくて、てきとうにぶっ込むだけでも「ジョジョ好きなんすねw」とコメ欄出書かれたりする。僕も何か、そういうのがやってみたくなった。

ちなみにここでの魔理沙、実は「トム・レーガン(動物権理論の創始者)と言っている。呪術と動物倫理どっちも知ってないと理解できないネタ。これも自己満要素が強いですね。反省。

 

種差別のロジックと人種差別のロジック

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この辺、自分で作りながら、中々雑な説明だなあと思ったんですが、みなさんどうでしょう。なんとなく言いたいことが伝わってれば幸いです。

僕も初めて動物倫理をやったときは、「人間は人間だから権利を持つという線引きは、人種差別のそれと同じ論理構造です」とか言われても「だから何?」という感じだった。だから、今回動画でこういう説明をしたけど、あんまりピンと来ない人も多いかなあと思った。

 

mainichi.jp

ちょっと脱線するけど、僕が過去記事で触れた名古屋入管の死亡時件に進展があって、ウィシュマさんの入管でのビデオ映像が開示された。

それについてのウィシュマさん母からのコメントが「娘は動物のように扱われていた」というもの。これ、僕は動物倫理的には、すごく示唆あるコメントだと思ってます。

というのも我々、現状は、ひとまず人間と動物の間に線を引いて、人間のことは「人間らしく」扱うけど、人以外の動物のことは「どうぶつらしく」扱ってよいとしているわけですね。

そしてふとしたことから、本来は「人間」の側なのに、勝手に「動物」の側に置かれる人が出てきてしまう。今回のウィシュマさんは「不法滞在者」ということでその位置に置かれたし、その他にも、障害があるとか、外国人だからという理由で、「動物」のように扱われるケースはたくさんある。

種差別の主張って、「我々は人と動物の間に線を引いているが、その線引きは正当だし、それで人間が守れるならそれでよい」っていうものだと思うんだけれど、実際はいとも簡単に人間を動物側に転じさせているし、人間のことも守れていないんですよね。「権利を持つのは人間だけ」ってしつつも、その「人間」の領域をかなり意図的・恣意的に決めていたりするわけです(○○人は人間ではない、とかね)。

そういうの見ると、種差別批判とか動物倫理学て、すごく意味のあることのように思えます。その人が「人間だから」とかじゃなくて、痛みを感じる生き物だからっていう理由で、ちゃんと生命権を守ろうとするので。「人間を動物扱いしない」のではなく、「動物のことも、モノのように扱ったりしない」という、そのことに動物倫理学の大きな意義があるように思ってます。

すいません、ちょっと熱く語りました。そろそろ終わります。

 

ポジショントーク万歳

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動物倫理はよく「偽善的」「アホの思想」とか言われるけど、今回は霊夢さんたちの立場を使って、うまくポジショントークに落とし込めたのは、良かった点かなと思っている。

......ちなみにこれは僕のだけでなく、他のチャンネルの動画にも言えることだけれど、ゆっくり動画は基本、彼女たちがあの世界に住んでいて、あの世界で掛け合いをしているものと思ってください。さっき書いたことと矛盾するけど、決してup主がお人形遊びをしているわけではないです。一応、うちの霊夢さんは、愛知まんじゅう大学大学院卒・法学部・法哲学専攻、魔理沙さんは、京都まんじゅう大学学部卒・法学部・政治学専攻という設定があります。そして僕は基本、ふたりの動画を編集して、YouTubeにアップする雇われ人的なポジションだのだと...... そういう世界観まで楽しめるのが、ゆっくり実況の魅力とも思っております。

 

 

 

以上

言い訳から始まってしまったけど、次はこの反省を活かしてちゃんと見るに堪える動画を作りたいという、意思表明でもあります。なんとか時間を見つけて、継続していきたいところ。

でも正直、あのYouTubeアイコンとサムネとBGMはなんとかしたいと思ってるので、誰か解決策あれば教えてください。よろしくお願いします。あとブログもサボらず更新します。それでは。