浅瀬でぱちゃぱちゃ日和

全部日記です。大学院でいろいろやってました。今もなんだかんだ大学にいます。

B面的おもしろさ

「B面で遊ぶ」という文化がある。まだ音楽が主としてレコード(あの黒い丸いやつ)で売られていた時代の話。レコードは表面と裏面の、両方に録音することができて、1枚に2曲入るのである。その際、バンドやレーベルが積極的に売り出したい側を「A面」、そうでない方を「B面」と呼んだらしい(こっちはおまけだった)。レコード自体にはどっちが表とかはないので、売り手がA面と呼ぶ方がA面となった。

A面には自然と、マーケティング色の強い曲が来る。いわゆるヒット狙いで、レコード会社の意向とかも反映されたらしい。その一方でB面は、あくまで「おまけ」でしかないのでレーベルもそんなに介入してこない。その分各バンドの自由度が高くなり、マーケティングから離れて、自分たちらしさの色濃く出た作品や、ちょっとチャレンジしてみた系の曲を入れられたとのこと。ちなみにこれはWikipedia参照(A面/B面 - Wikipedia)。

B面は独自路線を行くというこの文化は、CD時代になっても残っていた。CDはあくまで一面しか再生できないので、このころA面・B面に代わり「タイトル曲・カップリング曲」という名前が出てきたらしい。が、それでもカップリング曲で遊ぶという文化は残っていたようで、売れ線はタイトル曲に任せて、裏ではちょっと遊び心が入れられていた。

 

僕は普段あまり邦バンドを聴かないが、この傾向は結構感じ取れる。僕がよく聴くバンドとして、スピッツフジファブリック・ユニゾンの3組があるが、それぞれB面集を出しており、どれもちょっと変わった曲が多い。特にユニゾンは、田淵の遊び心が大いに感じられる。僕自身、「B面で遊ぶ」という文化を知ったのは、田淵(ユニゾン)のラジオを通してだった気がする。

open.spotify.com

スピッツ「花鳥風月」から『猫になりたいでも貼っておこう

で、僕が思うに、今の世の中に足りてないのはB面的おもしろさだと思います(いきなり主語がでかい)。ちょっとした遊び心とか、肩の力を抜いた感じ。真面目の中にも不真面目あり。特にネットの世界では、少しコードから外れたような、そういうおふざけがもっと必要だと思います。ちょっと誰もが真面目すぎるというか、根詰め過ぎなように感じるので(誰目線?)。

そのおふざけのほんの一例をご紹介します。

 

グーグルの走る恐竜

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ネットに未接続の状態でChromeを開く出てくるこの画面。見覚えのある人も多いはず。基本的にWi-Fiの設定が上手くいっていないときに出るので、こいつを見ると怒りが湧いてくる。

のだが、実はこの恐竜、走る。この画面でスペースキーを押すと、なんとミニゲームが始まるのだ。恐竜を走らせてサボテンや鳥を避けるゲーム。めちゃくちゃ単純なのに、やたら愛着が持てるのでやってみるべし。こういう隠しおもしろが好きです。

他にも、Chromeは特定のワードで検索するとおもしろい現象が起きたりする。例えば「斜め」で検索してみると、、、?

 

404ページ

www.kuronekoyamato.co.jp

ちょっと前にTwitterで話題になった、クロネコヤマトの404ページ。これは、かわいいし面白い。普通に無理ゲーではあるけど。

これに限らず、404ページで遊ぶ文化はそれなりにあるみたい(noteにもあった)。↓の記事はそういうのを紹介していたので、見てみるべし。

www.no1web.jp

 

ちなみに、こういう隠し要素的なものをイースターエッグと呼ぶらしい。映画『レディ・プレイヤー1』も確か、制作者が隠したイースターエッグを追う物語だったはず。スピルバーグもこういう小ネタが好きだったのかもしれない。

 

かつての個人サイト

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www2.shikoku-u.ac.jp

なんのきっかけで見つけたか忘れたけれど..... こういう、中学高校の情報の時間に作るような、昔ならではの個人サイトが大好きです。なんか見てるだけで楽しい気分になれる。

これは別に「おふざけ」ではないのだけれど、なんとなく紹介したくなったので載せました。まあ、こういうサイトは制作主の遊びが隠れてることも多いので。

omocoro.jp

↑おもしろい。

 

ハッシュタグでしゃべる

一応、僕が過去にやっていたおふざけも。noteで書いていたとき、「ハッシュタグで遊ぶ」というのをやっていた。めちゃくちゃなハッシュタグを載せて、文章の最後におふざけポイントを作るもの。

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こんな感じ。ここだけ見ると意味不明だけれど。

この源流はInstagramにある気がする。インスタが流行り始めた頃、めちゃくちゃなハッシュタグを羅列する人が多かったので。「タグでしゃべるな」とか言われてた気がする。今もそうかはわからないが、この文化、最初見たときは意味不明だったけど、なんだかんだ好きだったなあ。今も残ってたら嬉しい。

 

以上

 

思いのほか出てこなかったというか、単純に眠くてこれ以上考えられなかった。各自探して見るべし。

最近、ネットを見ていても気疲れすることが多い。やっぱり情報量が多すぎる。し、ポリコレの話とかもそろそろ追い切れない。そしてその割に、息抜きが少なすぎる。ネットで作った疲れをネットで解消するというのが非常に難しい。

まあ何が言いたかったかといえば、、、ネタ記事とまではいわないけれど、真面目な中にもちょっとしたおふざけや小ネタがあると、楽しいですよね‼という話。真面目に不真面目かいけつゾロリである。上でも書いたけど、「イースターエッグ」的な面白さというか。僕はこれをB面的おもしろと呼んでます。

で、実はこのブログにも、イースターエッグを残している。一昨日ぐらいからやり始めたので、非常にわかりにくいかもしれないけど、、、毎回の投稿の中に、ちょっとしたお遊びを残していきます(ちなみに、ざっと検索した感じ、これで遊んでる人は僕の他に見かけなかった)。もし気づける人がいたら嬉しいです。気づけたその人には、、、レディ・プレイヤー1並みの賞賛と喝采を贈ります。