どうも。お久しぶりです。昨日あたりから鬼のように寒くなり、びびってるこの頃です。
秋ですね。
そこまで秋っぽくもない写真。
秋になるとスピッツが聴きたくなる
スピッツ聴いてますか?
秋になると普段に増してスピッツが聴きたくなります。秋と言えばスピッツみたいなところが少なからずあるので。
とはいえ、周りでスピッツ聴いてる人はあんまりいないというか、
僕が脳内でアンケートを採ってみた結果、こんな感じになりました。脳内アンケートなので妄想100%ですが。
さらに「聴いている」と回答した人に、「好きなアルバムは何か?」と聴いてみたところ、以下のような感じになりました。
おい
冗談はさておき、周りにスピッツを聴いている人は少ないし、秋はスピッツを聴きたくなる季節なので、今日は「スピッツ秋ソング特集」です。チェリー・ロビンソン・空も飛べるはずの3つをYouTubeで聴くぐらいという人も、この機に色々聴いてみてください。頼む。
スピッツ秋ソング特集
例の如くSpotifyでプレイリスト作りました。全11曲。どうでもいいけど、プレイリストとかアルバムって全12曲で計53分ぐらいが一番ちょうどいいよね。
1曲ずつ簡単に紹介していきます。
① 楓
1曲目は1998年リリース19thシングルの楓。アルバムだと「フェイクファー」に収録。スピッツの秋ソングといえばまずはこれ感ある。ドラマやCMで使われたことも多いので、知っている人も少なくないかも。
さよなら 君の声を抱いて歩いて行く
ああ 僕のままで どこまで届くだろう
↑このサビのバラードがいいのよ。
個人的に、スピッツらしさが詰まった一曲だなあと思います。
「忘れはしないよ」で始まり、サビで「君の声を抱いて歩いて行く」と繋げていくのが、非常にスピッツらしいと思います。チェリーも「君を忘れない」で始まり、ささやかな喜びを潰れるほど抱きしめながら騒がしい未来に向かって行くし。別れた人との想い出を忘れず、それを抱えたまま進んでいくというのが一つスピッツに見られる姿勢だと思います。
逆にフジファブリックとかは「忘れること」を強調しているぞ!! お互いに相手のことを忘れていくからこそ、未来のどこかでまた会えるんだ的な。忘れていくことと覚えていること、どちらに本質があるかで今日も論壇は賑わっているぞ!!
解説をありがとう、過去に使用したイラストや素材の博士......
あとはスピッツの曲は、基本スタンスがネガティブというのがありがち。どこか全体的に悲観的というか、暗さがある。
風が吹いて飛ばされそうな 軽い魂で
他人と同じような幸せを信じていたけど
「風が吹いて飛ばされそうな軽い魂」とかね。暗い。
ただ、そうやって悲観するところはあっても、ちゃんと前に向かって進んでいくというのが、スピッツのいいところだと思います。
これから 傷ついたり 誰か傷つけても
ああ 僕のままでどこまで届くだろう
情けない自分のままでも、最後はなんだかんだ少し前向きというのが、本当にスピッツ好きなところです。チェリーでも、「ズルしても真面目にも 生きていける気がしたよ」と歌っているけど、卑小な自分でもちゃんと生きていこうという姿勢がよいんですよね。ネガティブなんだけど、それだけじゃないという感じ。
ちなみに楓というのはモミジのこと。よって秋。今年の紅葉はどこに行こうかね。
② コスモス
さびしげな真昼の月と 西風に
揺れて咲くコスモス
2曲目は「花鳥風月」に収録のコスモス。これもThe スピッツ秋ソング、という感じ。近所の小中学生に「秋のスピッツソングと言えばなにーー?」と絡まれたら、とりあえずコスモスと答えておけば間違いないです。YouTubeに公式の動画がないので、SpotifyとかAppleミュージックで聴くべし。
上の方で、スピッツの基本姿勢はネガティブだと書きましたが、この曲はその中でも底抜けに暗いです。
あの日のままの秋の空
君が生きてたなら
スピッツの世界観として、根底に常に「セックスと死」があるというのは、ファンの中では有名な話。いろんな曲のあちこちに、「エロ」と「デス」のメタファーが散りばめられています。その辺の詳しい話は↓の記事などを参照。
そんな中で、このコスモスはかなりはっきりと「死」を歌った曲。ここまで明確に言ってるのはこの曲ぐらい。
全体的に雰囲気も重ーく暗いです。僕は秋になると途端に寂しいぃ〜〜気持ちになってしまうので、真っ先にこの曲が聴きたくなります。
歌詞的には、失った人の幻を求めて彷徨っていたという感じ。
鮮やかなさよなら 永遠のさよなら
幻にも会えず それでも探していた今日までの砂漠
何のことかは解釈次第ですね。
ひとつ個人的な解釈を出すと、ここまではっきりと「死」が書かれてはいるが、これも一つの比喩に過ぎないのでは? と思う。つまり実際に誰かが死んだわけではなくて、ひとつの別れを死として表現しているだけなのではないかと。「終わった恋愛では相手は死んだも同義」というのを誰かが言っていたような気がします(僕もそう思う)。別れてしまった相手への未練を歌って「君が生きてたなら(我々の関係が終わっていなければ)」と表現しているのではないかと。僕はその節を推しています。死別は「鮮やかなさよなら」とは言い難いし。
そんなわけで、暗くなる秋ソングでした。
③ 稲穂
美しく実る稲穂に
愛を知る 夢も終わる頃
まだまだ続く。3曲目は稲穂。アルバム「色々衣」に収録。
もし仮に「秋に聴くべきスピッツの曲を3つ挙げろ」と強面ヤクザに詰められたとしても、楓・コスモス・稲穂の三つを挙げとけばなんとかなると思います。少なくとも命は奪われない。稲穂もそんぐらいには代表的な曲ですね。
この曲は一言で言えば「青春」。上二つに比べれば格段に明るい。寂しさの秋というより、なんか爽やかな秋のイメージかな。
泣き笑い ドラマよ続け
夕焼けが僕らを染めていた
↑このフレーズ好き。
ケモノになれないケモノでも
優しくされた燃え上がる
スピッツの曲では割とケモノという言葉が頻出しますが、これは上で言うところの「セックス」要素。恋愛とかする以上、人間誰しも本能的要素あるよねというのがスピッツの基本世界観にあるように思う。多分。詳しくは聴いてみるべし。
④ ジュテーム?
カレーの匂いに誘われるように
夕闇を駆け出す生き物が
4曲目はアルバム「ハヤブサ」よりジュテーム?。この曲、好き。しっとりしてて好き。
そこまで秋要素はないというか、次に紹介するアカネの方が強いけど、この2つをセットで捉えているのでついでに入れときました。まあこの曲もなんか秋っぽいけどね。アルバム「ハヤブサ」は秋っぽい曲が多いと思います。
嬉しいぬくもりに包まれるため
いくつもの間違い重ねてる
↑わかる。
⑤ アカネ
5曲目も「ハヤブサ」よりアカネ。この曲、マジでいいですよね。非常に元気が湧いてくる一曲。イントロもいい感じ。
悲しい日には 嘘つき歌
ひとつ 遠く 歩き出そうか
何度も言うけど、スピッツはこの「基本ネガティブなんだけど、ちゃんと前に向かって進んでいく」という姿勢が好きです。スピッツはなんか爽やかイメージがあるかもしれないけど、実際は冴えない暗い人間向けの曲が多いと思います。それでも明日に向かっていくんだよぉお!!
晴れの予報も外れたけど
朱くかすむ 夕日を待とうか
ちなみに以前、スピッツのこの曲にちなんで「茜」と名付けられた人と出会い、その人との苦い思い出があるので、この曲は若干苦手です。その時のことを思い出すので。そういうのはどうでもいいか。
⑥ 鈴虫を飼う
鈴虫の夜 ひとりきり夢うつつの部屋
セカンドアルバム「名前をつけてやる」より、鈴虫を飼う。
この曲は、もの悲しい。好き。以上。
⑦ 夕焼け
アルバム「オルタナ」より、夕焼けも入れておきました。これはストレートなラブソングですね。ちょっと恥ずかしいので歌詞の引用は控えます。
言葉でハッキリ言えない感じ 具体的に
「好き」では表現しきれない 溢れるほど
例えば夕焼けみたいな
ちなみにアカネ同様、これも「夕日・夕焼け」関連で秋ソング認定に。
とはいえ実際のところ、夕日は夏の季語なんじゃよ! だから夕焼けとか夕暮れとかだけで「秋」とするのは間違いなんじゃ!!
そうなんですね博士..... ありがとうございます。
でも1年を通じて、秋の夕暮れが一番エモいから、あり
⑧ 夕陽が笑う、君も笑う
8曲目は「インディゴ地平線」から夕陽が笑う、君も笑う。スピッツは夕日関連の曲が多いので、この辺も秋ソングに入れてしまいました。
夕陽が笑う 君も笑うから
明日を見る
このサビのテンポ感がよい。
もしスピッツで一番好きなアルバムを聴かれたら、僕はこの「インディゴ地平線」か、思い入れの深い「醒めない」を選ぶと思います。特にインディゴ地平線は、4年前の憂愁の秋に繰り返し聴いてたので、秋感が深いです。
インディゴ地平線だと、ハヤテとかもいいよなあ。あれも秋に聴きたくなる。
⑨ 放浪カモメはどこまでも
見ろ あの夕焼けを 美しい...
上昇し続けることはできなくても またやり直せるさ
9曲目、アルバム「ハヤブサ」より、放浪カモメはどこまでも。こちらはありがたいことに公式ソングがあったので、聴くべし。聴くべし。
元気出る系の曲ですね。聴くと励まされます。「上昇し続けることはできなくても またやり直せるさ」って歌詞、めちゃくちゃよくないですか? しかもそれを沈みゆく夕日の美しさに例えているという...... こういう芸術的表現がさらっとあるのが非常によいですね。
ムダなものばかり欲しがって
足りないものはまだ見つかんねえ
↑わかる。
⑩ 未来コオロギ
未来コオロギ いろいろなメロディー
ここで歌うよ 君に捧げよう
10曲目、アルバム「小さな生き物」から未来コオロギ。この曲に秋っぽさは全然ない。が、コオロギだからというのと、ちょっと違うテイストの曲を入れたくなったのでノミネート。
未来コオロギって何? っていうのは聴いてみてもよくわからないです。多分未来にやってきたコオロギのこと。
スピッツでは、昆虫などの小生物を愛でる描写がよく出てきます(このアルバム名も「小さな生き物」)。自己肯定感が低めな表現も多いので、おそらくちっぽけな自分の存在を虫とかに重ねつつ、それによって逆に、前向きな心性を打ち出しているのではないかと思います。「自分はちっぽけな存在だけど、君のために一生懸命歌うよ、あのコオロギのように!」という、そういう感じじゃないでしょうか(わからん)。
歌詞に謎が多いと妄想が捗るのでよいですね。
⑪ コメット
「醒めない」よりコメット。アルバム「醒めない」が好きなので、一曲ぐらいと思って入れときました。これも正直、あんまり秋ソング感はないけど、でもなんとなく肌寒くなってきた頃に聴きたくなるので。あとメロディーがオシャレ。
「ありがとう」って言うから 心が砕けて
新しい言葉 探してる
この辺の歌詞がすごい好きです。ありがとうって言うから心が砕けて新しい言葉探してるんだなあ。
押し寄せる人波に 流されないように
夕暮れ ホームへ駆け上がった
一応、夕方要素はある。
ラスト 大宮サンセット
大宮サンセット 君はなぜ
悲しい目で微笑む
ラストは「色々衣」より大宮サンセット。最後はちゃんと、秋っぽい曲で締めるということで。
この曲は出だしがよい。「この街で俺以外、君のかわいさを知らない」。それはマジで、その通り。
以上
秋なのでスピッツを聴こう
というわけで今回はスピッツ回でした。正直、後半はあんまり秋ソング感ないんだけど、まあスピッツ特集ということで大目に見てもらって。
ちなみに、こうやって自分でプレイリストとか組んでみるのが好きなんですが、どうでしょう。「趣味でミックスとかプレイリスト作ってます」っていう人、あんまり周りにいない気がするが、曲順とか考えるの楽しいですね。最近だとSpotifyで「拡張」という機能が追加されて、ますますロックミュージック探究心が刺激されるようになりました。音楽の秋ということで、励んでいきたいところ。
今日はそんな感じです。次回辺りはちゃんと、哲学とか倫理学とか真面目な話をする予定です。頑張ります。
↑こうやってAmazonアソシエイトリンクを貼っておくとサムネに使えるので便利。