京都に移住して、気づいたら1年が経っていた。去年の3月に越してきて、コロナとかなんだかんだありつつ、はや一年。今日までこの街で過ごしてみた感想は「京都、住みづらい、嫌い」である(京都好きな人には申し訳ない)。
京都に来たきっかけは大学院進学。学部時代の4年間は名古屋で過ごした。偉大なる田舎と呼ばれる、味噌ときしめんが有名なあの都市です。僕はこの名古屋という街が大好きです。
そんなわけで、今日は名古屋のおすすめスポット紹介。「名古屋には何もない、何も......」と言われがちだが、個人的なおすすめスポットがいくつかある。ほとんどがカフェとかチェーン店だけど。これから名古屋に行く人や、今名古屋に住んでいる人に勧めたい。僕自身の思い出も振り返りつつ、簡単に紹介します。
1.肉そばけいすけ(大名古屋ビルヂング)
名駅でおすすめのラーメン屋は? と聞かれたら、真っ先にここを挙げる。大名古屋ビルヂング地下1階にある「肉そばけいすけ」。バイト帰りによくお世話になりました。
この店の特徴は、肉が多いことと、今流行りの曲がBGMで流れていること。行くと毎回、米津玄師の「馬と鹿」がかかっていたのであった。BUMPとかもよく流れていた気がする。ヴィーガンを推奨している今となっては行けないお店の一つ。
2.やば珈琲店(栄/矢場町)
栄でおすすめのカフェは? と聞かれたら、間違いなくここを答える。矢場町にある「やば珈琲店」。電源とWi-Fiが使えるので、勉強とかにも使えるのであった。
ここでは名古屋名物、「鉄板ナポリタン」も楽しむことができる。ので、旅行で名古屋に来たという人にもおすすめ。珈琲も安いし、ソファ席もあるし、非常によい店である。「名古屋のカフェを楽しみたい」という方は是非行ってみるべし。
ちなみに、なぜか札幌と沼津にも支店がある。
3.若宮大通(栄〜吹上)
名古屋でおすすめのサイクリングスポットは? と聞かれたら、多分ここを答える。まあそんなこと聞いてくる人はいないけど。正式名称は名古屋市道矢場町線らしい。
名古屋大学方面から栄に向かうとなると、まずこの道を走ることになる(追記:よく考えたら東山線に沿って行くルートもあったけど、あっちは人多くて走りにくい)。路側帯が広いので、チャリが非常に走りやすい。道路の舗装もなめらかである。何度も何度も走った記憶が蘇る。夜の映画館の帰り、ここを爆走するのが気持ちよかった。
Wikipediaを見ると、この道の歴史は割と古いようである。読んでみると面白い。100メートル道路としても有名な道。
4.伏見ミリオン座(伏見)
映画館の話をして思い出した。伏見にある映画館。ちょっとマニアックな映画を扱っていたりするので、コアなファンが多った印象。「ムーンライト」とか「永い言い訳」とかここで観たかな。
ちなみに僕の中では、伏見ミリオン座を知っているか否かで相手の文化レベルを図れるという側面があった。知っているならそれなりの映画ファン、知らないならそこらの凡夫である。こうやって人を見下すの、本当によくないですね、、、
5.牡丹亭(名古屋大学)
名古屋大学生御用達の中華料理屋。通称BTT。安価でボリュームたっぷりの中華料理が食べられる。おすすめは油淋鶏のついた「学生セット」。学生じゃなくても頼めます。
この牡丹亭も僕の中で、相手の「名古屋大学生度」を計るスカウター的役割を果たしている。もしあなたが身近なところで名大生に逢ったら、「牡丹亭(BTT)って知ってるか?」と尋ねてみると良いだろう。知っていれば真性の名大生、知らなければおそらく学歴詐称である(さすがにそれは嘘だけど)。名大生にとっては馴染みの場所になっている、と思う。
その他もろもろ
読書珈琲リチル(今池)
www.litir-books.com
今池にあるブックカフェ。学部時代たまーに行っていたが、今はちょっと仕様が変わっているみたい。こういう場所は心が落ち着くので良い。
珈琲屋比呂野(川名)nagoya-hirono.com
名古屋はやっぱり、カフェが魅力。比呂野も思い出の場所である。川名付近に行く用事があれば是非行って見るべし。系列店として、とんかつやうなぎ、きしめんもある。
セルフカフェ(覚王山)
selfcafe.jp
店員が給仕するのではなく、セルフスタイルのカフェ。交差点を見下ろせる場所にあり、ここで車の流れを見ているだけでも楽しい。おすすめ。
街かど屋(本山・東山公園)
www.meshiya.co.jp
何の変哲も無いただの街かど屋、、、なのだが、この店の明かりに救われた学生の数は計り知れない。
川名公園(川名)
www.nissho-apn.co.jp
みんな大好き川名公園。ただのだだっ広い公園なのだが、京都にこれに似た場所はないし、車道に囲まれた公園というのは珍しいんじゃないかと思う。こういうのが近所にあると嬉しい。
以上
「何もない」と言われる名古屋だが、その分自分独自の思い出を作りやすい土地だと思う。京都は有名な寺とかたくさんあるが、そういうのは一つの場所として完結していて、こちらの感情を挟む余地がない。清水寺の思い出は、ただの清水寺の思い出である。名古屋は地味〜な場所だからこそ、自分のエピソードで彩るというのがしやすいように感じる。
あと、名古屋はとにかく住みやすい。地下鉄は使いやすいし、スーパーが多くて買い物も便利。カフェにはモーニングもあるし、バイトの給料もそれなりによい(最賃ランキングは全国5位)。何より自転車が走りやすく、チャリ一台あればどこでも行けてしまう。八事とかは坂多いところはあるけれど。
対して京都とかいう奴は、、、とにかく自転車が走りにくい。京都の交通序列は、徒歩>バス>>車>>>>|超えられない壁|>>>自転車となっていて、異世界もので言うならゴブリン並の人権しかない。歩道は歩行者が多くて危険だし(そもそもチャリは歩道を走ってはいけない)、車道を走れば、バスには圧をかけられ、路駐の車には行く手を塞がれる。車道の自転車レーンを走っていても、命の危機を感じることがしばしば。ムーリッジ&ハイウェイかここは。(とはいえ、京都人のチャリマナーも相当劣悪なので、あんまり他所ばかり責められない)
それだけでなく、カフェが排他的だったり、コーヒーが高かったり、人が多かったり、旅行に来ているカップルで溢れていたり、、、いいことないです。唯一評価できるのは、美しい自然に囲まれていることだろうか。市街地の真ん中に流れる鴨川や、東西北にそびえる山々など。これは結構、四季の移ろいが感じられてよいですね。
そんな具合で今日は、「住んでみた京都 9勝1敗で名古屋の勝ち」会でした(元ネタ)。どんだけ名古屋好きなんだと思われるかもしれないけど、やっぱ名古屋はいいところですよ。