浅瀬でぱちゃぱちゃ日和

全部日記です。大学院でいろいろやってました。今もなんだかんだ大学にいます。

訃報、と簡単な近況報告

どうも。

すでにTwitterなどで情報が回っているようなので、知っている方も多いかもしれません。が、僕も一応、このブログという場で、少しだけ書いておきたいと思います。

先日、僕の指導教員の那須先生が亡くなられました。

 

 

あまりに突然のことで、僕もまだ、どう受け止めていいか整理できていません。本当に突然のことでした。

昨晩告別式に参列してきました。家に帰り、ご飯食べた後寝落ちして、深夜に目覚めてTwitterを見たら、すでに多くの方が、この度の訃報に言及されていて、僕自身、自分の置かれた状況を少し書いた方がよいように思えて、こうして更新しています。

自分のことを話すと、僕は今後、他の先生のところに「指導教員変更」という形で付くことになりました。今年度書く修論の計画などは、その先生と共に進めていくことになります。分野の近い先生なので、取り立てて指導体制などに不安はありません。自分のやるべきことをやっていかんとと感じています。

故人との思い出などについては...... あまりこういう場で書くことでもないように思えるので、あまり触れません(すみません)。

ただ、僕はこれまでのブログ記事を通して、折りに触れて「指導教員との関係が非常に希薄だ」とか、「研究の相談を全くしたことがなく、ほとんど放置状態に近い」ということを書いてきました。大学院での指導の在り方に、どちらかというと不満が多かったのは事実です。入学(院試合格)の段階から、先生が闘病中ということは知らされていましたが(ちょうど2年前の今頃の話...)、どこまでご病気が重いのかや、具体的な病名などは、ほとんど知らされていませんでした。ただ、本当に苦しい中で我々院生のことを引き受けてくださり、そのことへの感謝は、本当に亡くなられる前に伝えたいことでした。音楽性(学問的な志向性)の違いなどもあり、僕は口を開けば不満や文句ばかり出してしまいましたが、もっと本人に直接感謝の念を伝えられていればと、今はその点が本当に悔やまれます。

こうしたことを受け、これまで僕が書いたものも、昨日の時点で一部非公開に戻しました(研究室もらえないことへの愚痴回とか)。修論のこともあり、しばらくブログの更新自体休むかもしれませんが(休まんかもしれんけど)、ひとまず僕自身は元気なので、そこはご心配なく、という感じです。皆さんも体調等にはお気を付けください。

 

最後に僭越ながら、先生が書かれた論文を一つだけ紹介します。

那須耕介(2014)「グローバル化は法概念の改訂を求めているか?」『社会科学研究』65(2),113-128
...リンクは東京大学学術機関リポジトリのもの

僕が院試を受けるに当たって読み込んでいたものです。このときは「法の支配」や「法多元主義」を専門にされている方との認識でしたが、近年はナッジ関連(サンスティーン関連)の著作が多いですね。ただ、ナッジも広く見れば「法の支配」の論点に入ってくる気がするので、やっぱり僕の中では、「法の支配」を専門にされていたという印象が強いです。

www.keisoshobo.co.jp

昨年には単著も出されています。紙の本で戴いたにも拘わらず、まだ全ては読み切っていなかったため、しっかり勉強させていただきたいと感じています。

今日は以上です。繰り返しになりますが、僕は一応元気でやれているので、その辺はご心配なく、という感じです。みなさんも、体に気を付けてつつ9月を乗り切りましょう。