浅瀬でぱちゃぱちゃ日和

全部日記です。大学院でいろいろやってました。今もなんだかんだ大学にいます。

ナヨナヨ主人公物語:好きなジャンル系統を語る

どももも。

最近、目に見えて投稿頻度が落ちてしまって、よくないと思っています。7月は10投稿以上を目指して頑張ります。

今日は、ブログ投稿の初心に帰って、好きな作品を語ります。

 

好きなジャンルについて

「お前の好きなジャンルがよくわからん」的なこと、みなさん言われたことありますか? 僕は人生で3回ほどあります。私基本的に、みんなが好きって言ってるものは好きになれない質なんです。ので、「君の名は」とかはあんま好きじゃないんですが、かといって「LEON」とか「グッド・ウィル・ハンティング」とか「ショーシャンクの空に」とか、みんなが好きって言ってるものを好きになれないって言ってる人たちが好きって言ってるものも割と好きになれなくて困ります。”定番”とかお約束が嫌いというか。ので、「じゃあ結局お前は何なの? どうすれば心が満たされるの?」的なことを聞かれたり聞かれなかったりします。

で、振り返ってみると、自分の好きジャンルの原点には漫画GANTZがあるような気がします。ので、今日はGANTZを起点にしつつ、好きジャンルについて熱く語ります。

 

GANTZはやっぱり面白い

 

漫画GANTZ、がすごい好きす。この作品、2000-2013年に連載、全37巻。中学時代にハマって、僕が初めて大人買いした漫画でもあります(最近は新作も出たが、まだ読めていない)。

GANTZのあらすじ=
ぱっとしない高校生の玄野くんは、ある日中学時代の同級生加藤と一緒に、うっかり電車に轢かれて死んでしまう。が、次の瞬間二人はアパートの一室にいた。その部屋の真ん中にはGANTZと呼ばれる黒い球体があり、その球体曰く、「てめえらは一回死んだんだから、その命をどう使おうと俺の勝手」とのこと。GANTZの指示に従って、ふたりは異星人狩りのデスゲームに送り出されるのであった。

これね、面白いです

ジャンルとしてはいわゆるデスゲームもの。一時期「今際の国のアリス」とか「神様の言うとおり」とか、理不尽に味方がバンバン死ぬ系の漫画が流行った気がするけど、あれ系の元祖というか先駆けがGANTZなんじゃないかと思ってます(違うかもしれない)。最近はめっきりそういう系見なくなったけど、それもGANTZの影響かもしれない(違うかもしれない)。

で、個人的に面白いと思っているGANTZポイントを紹介します。

 

おもしろポイントその1
主人公がぱっとしない、のにカッコイイ

shonenjumpplus.com

主人公の玄野くん。普通にイケメンに見えるけど、設定上は「そうでもない」。普段はのらりくらりと生きていて、学校でのあだ名は昼行灯(ひるあんどん)。昼に灯した提灯のように、ぼやっとしてパッとしないというのが由来。

で、そんな玄野くんですが、夜に行われるデスゲームでは本領発揮。生存本能フル回転で、誰よりも強くしなやかに生きていきます。そこがカッコイイのよ。昼にはバスケでパスすら回ってこないような男子が、夜には誰もいない体育館でダンクシュート決めこんでるんですよ。マジ憧れるっす。

そしてもうひとつ。玄野くんは夜のデスゲームにて、ある女性に出会って恋をするのだけれど、その恋が全く報われないんですよ。玄野くんのフルネームが玄野計(ケイ)、その女性の名前が岸本恵(ケイ)。下の名前同じだねって話したり、行く宛のない彼女を自分の家に泊めてあげたり、いろいろ頑張るんだけれど、ふつーにフラれた挙げ句、最後の最後まで報われない。そこがね、いいのよ。夜パートで全知全能無双状態になるんじゃなくて、しっかり挫折も経験している。これがいい味出していると思います。

総じて、普段パッとしない男子高校生が、非日常的な世界の中で覚醒していくが、恋愛面は思うようにいかなかったよ.....って感じです。ちなみに玄野くんで一番好きなシーンは、吸血鬼に自宅を襲撃されたときに「俺は.... 俺は.... GANTZチームのリーダーだ!!」って叫ぶところですね(覚醒シーン)。

 

おもしろポイントその2
ヒロインたえちゃんの存在

GANTZの魅力その2は、ヒロインのたえちゃんの存在。

GANTZは登場人物の入れ替わりが激しくて、第一パートのヒロインが先ほどの岸本恵、そして第二パートでは小島たえちゃんとなっている。

そしてこのたえちゃん、なんといっても地味。あんまかわいくないです。そして非力。人がバッタバッタ死んでいく世界の中で、基本逃げることしかできないです。マジもんの無力系ヒロイン。かつ、別に美人でもない。

で、そんなたえちゃんを守るために、玄野くんが命を賭して戦うんですよ。そこがGANTZの本当に素晴らしいところで、それまでの玄野くんの戦いは、昼はダメでも夜の俺ならブイブイ言わせられるぜ的なテンションでやっていたんですね。が、たえちゃんという存在と出会って、本当に守りたいものができて、そのために戦うようになっていくという。そこがね、よいのよ。しかも第一ヒロインと違って、たえちゃんはあんまりかわいくない。ので、ハリウッド的な胡散臭さがないというか、等身大感があってよいですね。ちなみに作者曰く、たえちゃんは映画「ロッキー」のエイドリアンをモデルにしているらしい(ロッキーもまじで名作)。

あとたえちゃんのビジュアルは、人生がときめく片付けの魔法を授けている人に割と似ている。

 

.....まあそんな感じで、GANTZ、好きです。終盤グダったことで評価が割れがちですが、個人的には、最後までよかったなあと思ってます。カタストロフィ編も、玄野がひたすらたえちゃんのために頑張る話と見れば、まあ悪くないでしょう。ちなみに一番好きなのは恐竜編です。最後のXショットガン連射の最中にたえちゃんの顔が浮かんでるのがいいのよなあ。

 

改めまして、

で、戻ってきて、「お前の好きなジャンルがよく分からん」的なことを言われるけれど、自分の中で好きな系統は割とはっきりしていて、それというのも、以下のような特徴を持った作品が好きだなあと思います。

<好きな作品の傾向>
① 主人公がマッチョ系ではない(ナヨナヨしている)
② が、やるときはちゃんと覚悟を決めてやる(ヘタレではない)
③ 主人公の恋愛があんまりうまくいかない
④ ヒロインがあんまし美人キャラじゃない

⑤ 主人公の覚醒シーンがある

GANTZはこれを満たしている作品ですね。

そして⑤、書いてて気付いたけど自分、覚醒シーンフェチな気がします。覚醒というのはこう、能力が爆発的に向上するとかじゃなくて、何か精神的な決断をする系のもの。JOJO7部でいうと、ジョニーがアクセルROと闘うところで「迷ったら『撃つな』だ。だがもう『迷い』はない」と言いながら瞳に漆黒の炎を燃やすシーンとかがそれになると言ってどれだけの人が分かるのかわからんけど、ともかくそんな感じ。「覚悟を決める」系のシーンに弱いです。

そんなわけで(どんなわけ?)、以上の評価軸に基づいて、僕の好きな映画などを紹介していきます。

 

① God Help The Girl


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この映画、マジで好きです。①ナヨナヨ主人公ポイント、②恋愛あんまうまくいかないポイント、③オシャレポイントの3つをきれいに満たしています。3つ目は今創設した。主人公の覚醒シーンはないけれど、ずっとヘタレヘタレしてるわけでもなくて、やるときゃやるのがいいですね。ヒロインも、めちゃくちゃ美人かと言われれば、そうでもないけど、オシャレで可愛いです。

 

② サブマリン


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この映画も、好きです。①ナヨナヨ主人公ポイント、②恋愛あんまうまくいかないポイント、③ヒロインあんまり可愛くないポイントが高いです。主人公覚醒シーンはないね。

そういえば、ここで挙げた二つの映画、どちらも音楽の系統が似ておる。上のGod Help The Girl では、楽曲をBell and Sebastian(ベルセバ)が担当。こっちのサブマリンは、Arctic Monkeys(アクモン)のフロントマン、Alex Turnerが主題歌等担当で、どっちもインディー・オルタナ系のUKロックです。おそらくどっちも根っこにはThe Smithsがあって、これもナヨナヨ系男子の代表格です。

 


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Charming Man いいですよね。もうお気づきかもしれんけど、さっきから僕は読者のことはほとんど考えずに書きたいことだけ書いてます。

 

で、そういう音楽の系列で言ったら、スピッツがまさにそうだと思う。まさに ①ナヨナヨ、②やるときゃ頑張る、③恋愛あんまうまく行かんの要素をぴったし満たしていると思います。


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「群青」。いいですよね。最高です。マジ最高です。スピッツは単にナヨナヨしてるんじゃなくて、「こんな俺でも今度こそはやったるぞ!」という男らしさとか覚醒味もあるので、そこがよいです。スピッツについて語る回、やりたいと言いつつ、語りたいことが多すぎていまだにできていない。

 


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夢追い虫。「美人じゃない、魔法もない、馬鹿な君が好きさ」という歌詞がある。スピッツ草野マサムネも明らかに、美人じゃない系ヒロインの方が好き系統に属している。

 

③ 500日のサマー


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Ths Smiths 繋がりでこちらの映画も。「500日のサマー」。もはや全人類必修映画なので、知らない人はいないですよね。エレベーターの会話で、The SmithsのThere is a light never goes outが出てきます。

この映画は好きだけれど、ちょっと主人公がイケメン過ぎるというか、ナヨナヨポイントのが若干不足しています。作品は本当に好きだけどね。

 

スコット・ピルグリム VS 邪悪な元カレ軍団


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タイトルがもう面白い。この作品も結構、いい感じに馬鹿げていて好きです。ちなみに監督はエドガー・ライトで、「ベイビードライバー」とかと同じ人です。

こちら、主役がマイケル・セラ。彼はよくナヨナヨ男子役で登場します。代表的には「JUNO」など。JUNOはラストシーンがよいですね。 スコット・ピルグリムは①ナヨナヨ男子、②やるときはやるは満たしているけれど、③恋愛については割とうまくいってしまっています(うまくいきすぎている)。そこは、よくない。

ちなみに主人公覚醒シーンはあります。あれはシンプルにかっこいい。

 

パンチドランク・ラブ

パンチドランク・ラブ。これも好きな作品だけれど、予告編がなかった。

これはいろいろと不器用な男が、なんとか恋愛を頑張る系の話です。①ナヨナヨ、②やるときゃやる、③恋愛あんまうまくいかない、④若干の覚醒シーンありと、僕の好きな要素をかなり満たしています。ので、好きです。でも序盤はかなり退屈。

終盤の主人公のセリフで、「僕は今、一生に一度の恋をしている。お前が想像し得るどんなものよりも今の僕は強い」っていうのがあって、これがマジで痺れます。でも、序盤はかなり退屈です。

 

⑤ ピンポン

主人公覚醒シーンがあるので好きです。熱いのよ。インパルス走る、永久記憶不滅! のところもよいけど、一番はやっぱ、「君が球を追うのではない。球が君を追うのだ」のスマイル覚醒シーンかな。ここマジ好き(アニメだとなお覚醒感ある)。

 

逆に、

あんまり好きじゃない作品も書いていきます。なんでそんなことするの? と聞かれると自分でも分からんけど、まあ好みをはっきりさせるという意味合いで。

① アバウト・タイム


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名作ですね。名作だけれど、①恋愛がうまく行き過ぎている、②レイチェル・マクアダムズが美人過ぎるの2点で、個人的には微妙です。ヒロインが美人過ぎるのは、よくないんですよ。

 

② はじまりのうた


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これも評価高いけど、「アバウト・タイム」同様、キーラ・ナイトレイが美人過ぎるのがマイナスです。美人過ぎると全く感情移入できないというか..... 

もちろん、キーラ・ナイトレイが嫌いなわけではなし。「ラブ・アクチュアリー」のあのシーンとか、めちゃくちゃ好きだし、めちゃくちゃ好きです。でもやっぱり彼女、フラれ役よりも”フり役”の方が似合ってる、そんな気がします(そんなことない?)。

 

以上

「好きじゃない作品を書く」って、あんまよくない気がしたのでこの辺でやめます。

上で書き損じたけど、ラ・ラ・ランドとかも順当に好きだし、挙げてない作品=好きじゃないってわけではないです。でも、好き系統ど真ん中なのは、上で挙げたものたちって感じかなあ。

もし皆さんの知ってる作品で、①主人公ナヨナヨ、②でもやるときはちゃんとやる、③恋愛うまくいかながち、④覚悟決める系覚醒シーンがあるっていうのがあったら、ぜひ教えてください。コメント欄など、誰でも書き込めるようになっているので、、、そして覚醒シーンフェチの人がいたら、ぜひ一緒に語り合いましょう。ぜひ。

今日はそんな感じです。7月は更新多めにできるよう、頑張ります。