浅瀬でぱちゃぱちゃ日和

全部日記です。大学院でいろいろやってました。今もなんだかんだ大学にいます。

今年○○してよかったものたち:2021年の振り返り

ども!! 12月30日、年の瀬の昨今、いかがお過ごしでしょうか。僕は相変わらず修士論文に取り組んでいます。これがもう終わりなき地獄で、24時間己のカスさに打ちひしがれる毎日です。論文の出口がさっぱり見えず、ここ2週間はずっと果てしなき迷宮の中に閉じ込められた感覚になっています。でもそれなりに元気です。

ちなみに論文のテーマは、「ある道徳が社会的に受容されているという事実は、法の在り方を考える上でどれほどの重要性を持つか」ってな感じのもの。我々の社会の中で、何らかの一般的な道徳観念が存在しているとして(例えばドラッグはよくないだとか、ポルノや高額転売や近親姦とかは不道徳だからやめるべきだとか)、そういう考え方が社会的に存在しているという事実それ自体が、法の在り方に対して何らかの影響力を持つべきかどうかという感じ。難しいですね。もっと言うと、「大衆の道徳上の信念は、しばしば偏見や迷信に基づいていたり、十分に啓発されていないものであるが、そうした不合理な信念でも、社会の中に道徳として根付いている以上は、何らかの形で重要性を持つのか」っていう、そういう話をしているんだと思います。たぶん。自分でも書いててよくわからなくなってる。

そんなことはどうでもE!! 今日はちょっと修論に一息付けたので、ブログ更新して、今年1年の振り返りを行います。「今年○○してよかったもの」というテーマで、ぼちぼち何か書いていきます。

年末のこの頃、暇な人はぜひ付き合ってください。

 

 

 

今年行ってよかった場所

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今年行ってよかったマジでよかった場所、滋賀県。9月にチャリで琵琶湖(北湖)一周の度に行ってきました。滋賀県、マジで、舐めてたけど、本当によーーーーい場所でした。

何がいいかって、自然がマジで豊かなんですよ。ずーっと左手には琵琶湖が見えて、右手には山々がそびえるという感じで、チャリ漕いでてめちゃくちゃ楽しかったです。普段、京都とかいう狭っ苦しく住居をミチミチに敷き詰めた場所に住んでいるので、滋賀県の自然の開放感は素晴らしかったです。自然、美しく、日本、捨てたところじゃないなと思えました。

 

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この『山』の感じ、わかります? まさに、『山』なんですよ。そして琵琶湖はもはや海でした。ひたすらチャリ漕いでただけだったけど、このチャリ度はほんと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜に楽しかったです。もし万が一滋賀県を舐めてる人がいたら、ぜひ行ってみてください。

「今年行ってよかった場所」とは書いたけど、そもそも今年は名古屋と地元の新潟しか県外に行っていなかった。もっと旅行しとけばよかったなと思います。

 

今年買ってよかったもの

定番のお題。今年買ってよかったものを一つ挙げるとすれば、write whiteという、A4サイズのホワイトボードがいい感じでした。持ち運びもできるし、研究のメモとかにちょうどよかったです。ただ、書きっぱなしにしとくことができないので、メモする度に写真撮って保存する必要とかが出てくるんですが。

 

 

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こうやって、大喜利のフリップに使うこともできます。便利。

 

 

 

 

 

 

 

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難しいですね。

 

 

今年読んでよかった漫画たち

今年は結構、漫画読みました。ヤンジャンとかジャンプラのアプリにハマって、結構課金して読んじまいました。読んだもののうち、完結作かつ最後まで読み切ったもので、特によかったなあというのをいくつか紹介します。

ライアーゲーム

2015年完結、全19巻、ライアーゲーム。これ、最初はちょっと舐めてたけど、マジで面白いです。カイジとか嘘喰いみたいなもんでしょ? と思ってたけど、結構違いました。

何が違うかといえば、ライアーゲームの場合基本はチーム戦なんですよね。それで、いかに相手を騙すかということよりも、どうやって味方に信じてもらうかというのが大きなテーマになっている。ここが個人的には面白ポイントでした。

結構露骨に政治的メッセージが含まれていて、社会哲学とか政治哲学やっている人はかなり面白く読めるんじゃないかと思っています。この漫画に出てくる人間、大半が利己的な凡人なんですが(登場人物が40人ぐらいいて、そのうち天才と呼べるのが2,3,4人ぐらいしかいない。あとはマジでただの凡愚)、彼らは自己利益のことにしか頭が回らず、もし目の前に弱者がいれば平気で食い物にしがちなんですよね。ただそうやって、自分だけ助かりたい儲けたいという気持ちを抑えて、いかに他人と信頼し協力しあうかというのが、この作品の訴えていることである。そういう、利己主義を押さえ、いかに利他や協同に繋げていくかというのが、なんか政治哲学っぽいテーマだなあと思いました。

最終回の闇の深さを除けば、面白かったです。

 

とめはねっ! 鈴里高校書道部

2つ目は2015年完結、全14巻、とめはねっ! 書道の漫画です。高校生の男の子がひょんなことから書道部に入り、そこで書の世界にのめり込んでいくという話なんですが、マジで面白かったです。

何がよいかといえば、主人公のゆかりくんがかなりのナヨナヨ男子なところ。前にもどっかで書いたけど、個人的にこういう、主人公がなよっとした男子でかつ基本的に恋愛は上手くいかないけど、熱中していることではやるときゃやるっていう話がめちゃ好きです。とめはねはそのポイントが高く、あとギャグも面白いし、ちゃんと青春しているしでめっちゃいい作品でした。これは本当に読んでよかったです。みんなも読もう。

サザンが聴きたくなったり、何か詩集が読みたくなったりしてきます。

 

サルチネス

最後は2013年完結、全4巻、サルチネスです。我らが古谷実先生!! 今年は気分が鬱ることが多かったので、「ヒメアノ〜ル」から始まり、「ゲレクシス」「ヒミズ」「ワニトカゲキス」そして本作と、古谷作品をかなり読んでいました。

で、その中でも、ヒメアノ〜ルサルチネスがトップクラスに面白いなと思います。個人的には、ヒメアノ〜ルサルチネスの流れで読むのが志向かな。サルチネスは全4巻なので、お正月暇な人は即買いしましょう。今。今すぐ。

内容を少し紹介すると、妹への愛だけが人生のすべてだった無職の変人男が、彼女を安心(?)させるためになんとか東京に出て行って自立を目指すというもの。この男、常識がない上に頭も悪いんだけれど、妹を想う気持ちだけはまっすぐで、そのまっすぐさに周囲の人も影響を受けたり、あるいはめちゃくちゃ振り回されたりという感じです。こう書くとちょっとフォレスト・ガンプっぽさがあるかもしれない。15%ぐらいはその要素を持っているかも。

この漫画の最後の方で、「心の優しい人間が偉いんだ」という台詞があって、「まず大前提に...人に偉いも何も無いんだが...強いて言えば人の気持ちのわかる優しい人が偉いんだ」と続くんですが、これが就活で鬱りがちだった時には励まされました。本当に、人間、最後には、いくら稼いだとか誰々と付き合ったとかじゃなくて、相手の心や気持ちが分かるということが何より重要だと思います。俺たちもそうなれるよう頑張らなきゃな!!!!

 

今年聴いてよかった曲たち

trawberry Swichblade / Ecstacy(Apple of My Eye)


www.youtube.com

いっぱいあるけど、もし一つ挙げるなら、Strawberry SwichbladeEcstacy(Apple of My Eye)かな。この曲、ポンポンポンとテンポのよいところが好きです。歌詞も甘ーい感じと暗ーい感じのどっちもあって、そういうところもいいですね。

ちなみに、この曲のタイトルのApple of My Eyeは、「目のリンゴ」ではなくて、「愛しい人」という意味になるらしい。こういう英語のイディオムに詳しいと、なんか尊敬されそうですよね。

 

Matt Maltese / Tokyo


www.youtube.com

もーしもう1曲だけ挙げるなら、Matt MalteseTokyoです。ちょっとメランコリーな感じがあって、1年を代表する曲を選ぶなら何かなあと考えたときに、この曲が浮かびました。やっぱいい曲だな。

そういえば今年は邦楽もいろいろ聴いて、中島みゆきとか中森明菜でブログ記事書いたこともありました。あれ書いてるとき楽しかったな。

 

今年書いてよかった記事

betweeeeeen.hateblo.jp

ブログ自体を振り返って、もし今年書いてよかった記事を選ぶなら、カスの就活観シリーズかなと思います。これは割と評判がよかったし、自分でもこの前見返して、割と面白いこと書いてるなと思いました。この時期はやたら筆のノリがよかった。

ちなみに僕のお就活がどうなったかについては......お察しくださいという感じです。まあ、僕はとってもとっても元気には生きています。

あと、↑の記事については、大学院生×リクルートの事業を手がけるアカリクさんという企業から、クリスマス企画のアドベントカレンダーに参加してくれんかというお誘いがありました。これは12月1日から25日まで、1日ずつ大学院生の就活についての記事を公開していくという企画で、どこにそんな需要があるの? とは決して思ったりはせず、むしろ僕の記事をそんなところににぶち込んで大丈夫でしょうかと心配でしたが、別にいいよとのことで参加してきました。

↓がそのリンクになります。僕のは一応、12/7のところで公開されている。

adventar.org

で、ちょっと面白いのが、ここで公開された記事は、アカリクさんのTwitterからも広報いただけるとのことで、わんちゃんブログへの流入者増えないかなーと思っていたんですが、

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やっぱ何かがよくなかったのが、僕のやつだけ1つもリツイートもいいねもつかず、全く拡散されることはなかったです(他の記事は、アカリクさんのよりフォロワーの多いメイン垢からRTしてもらえたりしている)。まあ何かがダメだったんだと思います。

でもトータル、就活の記事は書いててよかったなって思ってます。特に、あの時期にしか書けなかったものだろうなと強く思うので。あれが誰かの何かになれば、僕の就活漂流記も多少報われるというもの.......

 

今年読んでよかった本

ミルの自由論。ブログでも以前紹介しました。

 

今年買ってよかったボールペン

これ、めっちゃいい。

 

 

 

以上

今年1年の振り返ると、就活が大変だったり、修論に追われたり、指導教員とのあれこれがあったり、とにかく大変な年でした。よって僕にとっては今年の漢字です。気分が落ち込むことも多かったですね。

でもなんだかんだ、我々、やるしかないので、これからも頑張って参りたいと思います。とりあえず修論提出して、また新年お目にかかりましょう。

それでは皆様よいお年を。

 

 

 

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