浅瀬でぱちゃぱちゃ日和

全部日記です。大学院でいろいろやってました。今もなんだかんだ大学にいます。

狂ったハカセが勘で教えるPowerPointの使い方講座:”スライドマスター”をマスターしよう

【本日の登場人物】

ハカセ

図書館大好きハカセ。大学の図書館でアルバイトをしているよ。週休3日で、暇な日は意味も無くパワポで遊んでるから、資料作りにもちょっとだけ詳しいんだ!

最近は朝から晩までスプラトゥーンで発狂しているよ。

 

リブ子ちゃん

近所に住む元気いっぱいの女の子。図書館が大好き!! 暇な時はハカセのところに遊びに来て、話相手になってあげたり毒を吐いたりしているよ!

スプラトゥーンではペナアップリッターで死体の山を築いている。

 

スライドだめ男くん

PowerPointの使い方に困ってる大学3年生。だめなスライドしか作れない。今日は「教えたがりの暇人がいる」と聞いて、変人観察を兼ねてハカセのところにやってきたよ。

クアッドホッパーで0キル17デスするなど、スプラトゥーンのスライドもだめだめ。

 

 

狂ったハカセが勘で教えるPowerPointの使い方講座

こんにちは! 私の名前は図書館大好きハカセ。趣味はMicrosoft Officeのパワーポイントをいじくり回すことだよ! 今日はどんなコラ画像を作ってやろうかな!!

 

私、ライブラリーで生まれたリブ子! 時代はパワポよりCanvaだと聞いて乗り換えようしたけど、結局よくわからなくて挫折したおませな女の子!!

今日はハカセに紹介したい人がいるの!

 

ほうほう、いったいどんな狂人かな?

 

こんにちは! 僕の名前はスライドだめ男。本名は山田谷陽介でしたが、ゼミで研究報告を行ったときのスライドがダメすぎて、教授に無理やり市役所で名前を変えさせられました!

今日は「スライドよし男」に改名できるよう、頑張りたいと思います!!

 

元の名前に戻る気はないんだね! 期待に違わぬ狂人で安心だよ。

今日はだめ男くんがよし男くんになれるよう、知識をひけらかしていきたいと思います。 


パワーポイントの使い方講座というわけね!具体的にはどんなことをするの?

 

基本的には、スライド作成時のコツを話したいと思ってるよ! それに加えて「スライドマスター」の使い方について解説するつもりだよ!

今回はパワポの中でも、「ゼミ発表系」の資料作成のコツになるね。いわゆるアカデミック・プレゼンテーションです。

「ビジネス・プレゼンテーション」系の解説なら、本もたくさん出てるんだけど、「アカデミックプレゼンテーション」の方はあんまり見ないから、大変おこがましいとは思うけど私が解説してみるよ。

 

先に読者に断っておくと、このハカセ何の権威もないただの暇を持て余した狂人だからね!ハカセ」を名乗ってるけど博士号も持ってないよ!  話半分で聞くことね!

 

心ない罵倒と予防線をありがとう! ちゃんとした解説が欲しい人は、早水桃子先生のPowerPoint解説動画とかを見てみるといいかもね! あっちは本物の博士だしね。おれは偽物なんだ。

で、今日やるのは、プレゼンの”キホン”の紹介と、「スライドマスター」の使い方講座になります。

スライドマスター、理系の研究室だと使うこと多いらしいけど、文系だと使ってる人ほとんどいないからね! 頑張って布教していきます。

 

世界一おしゃれでモテモテなスライドの作り方教えてください。

 

なんだこいつ正直、そういう「おしゃれなデザイン」の作り方はほとんど話せないよ! 逆にこっちが聞きたいぐらいだからね。その解説ができたらこんなところでガキ共の相手してないよ。

 

じゃあ何なら教えてくれるんですかあ!?

 

今回は、「シンプルで統一感あるスライドの作成」というのをテーマにしたいと思います。おしゃデザはよく分からないけど、これなら少しは話せるような気がするからね!

スライド作成時の基本を確認しつつ、どうやったら統一感あるスライドが作れるかについて語っていくよ。

 

【今回の流れ】

① 研究報告系のパワポで気を付けたいことの確認

②「スライドマスター」の使い方・メリットの確認

③ その他、フォントやテクニック系の細かいことの確認

 

だめ男くんのスライドを見てみよう

で、まずはだめ男くんの作ったスライドを見ていきたいと思います!!

こまごました解説より、先に「だめなスライド」を確認する感じだね! 文字で説明するよりも、多分その方がわかりやすいからね。

ちなみにここで言う「だめ」の意味は、あくまでハカセ個人の主観であって、「私だったら絶対に許さない」ぐらいの意味だよ! ワールドワイドな基準ではなく、あくまで個人的・主観的なものだから注意してね!!

 

その割には言葉のニュアンスが強いね!

では僕がこの前使ったスライドを披露していきたいと思います!これのせいで僕は本名を変えさせられたよ!! 

ちなみに、報告タイトルは「台パンが心身に与える影響について」です!!!スプラトゥーンをしているときに思いつきました。

 

 まず内容がやばいな。

 

それじゃあ紹介していくよ!! 一応、パワポGoogleスライドに変換したものを↓に埋め込みました。それに従いつつ、1枚ずつ見ていきたいと思います。

まずはタイトルスライドから!!!

 

 

こちらがタイトルスライドになります。

 

は?

 

何? これ、何??

 

何って、俺はタイトルスライドを貼っただけなんだが? インパクトが大事だろうと思って、真ん中に大きく画像を配置しました。

 

デザインテーマを全く活かしていない時点で嫌な予感しかしないけど、続けてください。

 

次からは内容の説明に入っていきます。タイトルの通り、僕は「台パン」の影響について調査しました

 

<スライド2枚目>


このスライドが示すように、怒りの発露である「台パン」という行為によって、どんな悪影響が生じるかという研究です。

 

え、えっ???

 

ここは視覚に訴えることによって、怒り→台パン→悪影響の流れをわかりやすく示したつもりです。

では、そもそも「台パン」とはどんな行為なんでしょうか? 3枚目のスライドでは、研究の詳細とともに、言葉の定義などを整理しています。

 

<スライド3枚目>

 

やりやがったなこいつ...... 

 

デザインが変わった上に文字ばっかりになってもうた。

 

報告の時は、この文章に補足を加えながら全部読み上げましたが、今は割愛します。

そして次のスライドでは、先に報告の結論を示しました。オチをあらかじめ言っておくスタイルですね。

 

<スライド4枚目>

 

で、5枚目以降では、その根拠を整理しています。

 

<スライド5枚目>

 

このスライドは、ちょっと文字が小さかったかもしれませんね。

 

まずこの男の子は誰だよ。

 

これは、Pixabayのフリー素材の全然知らない人ですね!著作権にちゃんと配慮して、フリーの画像を使っています。

そしてですね、えーと、この続きが.......

 

 

...... ....... ......

 

え? ハカセ??

 



ハカセ、あの、その姿は.......

 

もういいんだ。全部、もうわかったから、いいんだ。

ダメ男くんの報告はここまでにしよう。そして次はこのスライドのダメ出しに入ろうか。

 

その前に武器を手放してもらえると、、、助かります。

 

パワポのキホン:揃えて、シンプルに

怒りで自我が崩壊してしまって申し訳ないね! ただ、ダメ男君のスライドには、本当にダメなところがたくさんりありました! それをいくつか指摘していこうと思います!!

 

正気の姿に戻ってくれて安心しました。

 

で、色々言うべきことはあるのかもしれないけど、まず一番気になったのが、全体の統一感の無さですね。テーマやデザインは全体で統一させましょう。

スライド作成のキホンのキ、それは「そろえる」ことです。例えば、『学会発表、プレゼンに自身がもてるスライド作成テクニック100』という本で、著者の石木さんは次のように述べているよ。

 

美しいスライドを作る際にまず心掛けるべきことで、最も大切なキーワードは「そろえる」ことです。スライドの構成要素の基本である「構図」、「色」、「フォント」をそろえるように気をつけてみてください。
石木寛人『学会発表、プレゼンに自身がもてるスライド作成テクニック100』(2021,南山堂)序、太字は原文

 

僕のスライドの何が揃ってなかったんです?

 

何もかもだよ。いろんなデザインテーマを混在させやがってよぉ!!

というわけで、少なくとも、背景・見出し・本文の3つについては、全スライドを通してデザインを一貫させておいた方がいいと思います。色・フォント・大きさ・配置とかを揃えろということだね。

 

こういう「型」を作って、見出し・本文・背景などは、全スライドで共通させる。

こんな感じで、一つの「型(テンプレート)」を作っておいて、その中身だけを変えていくんだ。一枚一枚、新しいデザインにするんじゃなくて、全部一つの型で合わせるというわけだね。そうすれば、ちゃんと「揃ってる」スライドになってくれるよ。

なるほど!! いやでも、さすがに上のテンプレートは味気なさ過ぎない? 病院の掲示板かよ。

 

いい指摘だね!! それが2つ目のダメ出しになるけど、ゼミ報告系のスライドは、味気ないぐらいシンプルでいいと思います。だめ男スライドはちょっとごちゃごちゃしすぎですね。あと、もっと画像じゃなくて文字の説明に頼った方がいいかな。

パワポ作成のキホンのキ、その2つ目は、スライドはシンプルでよいということです。もっとシンプルさを心がけましょう。

 

そこキホンのホじゃないんだ。

でも、パワポって、視覚に訴えるのが大事なんじゃないですか? その昔、文字よりも画像で説明した方がいいと教わったような気がするけど......

もっと文字だらけにした方がいいってこと? 3枚目みたいなやつ増やしたろか?

 

それはマジでやめてください。とは言いつつ、ただ画像が置いてあるだけで、意味が取りづらいもの(2枚目)よりは、説明がびっしり敷き詰められてる系(3枚目)の方がまだマシかもね。理解はできるから。

で、ここで言いたいのは、「メッセージが伝わる最小限」というのをもっと意識してもらいたいということです。文字だらけになるのは確かによくないけど、でも伝わらなかったら元も子もないので、「クールさよりは伝わりやすさ」という路線で行きましょう。

 

でもハカセ、そうなると装飾についてはどうなるの? 装飾も、内容に関わらない「無駄」だから、削ってシンプルにすべきということなの?

遊び心を施すとか、キラキラした可愛いテーマを使うとか、そういうのも”削るべき無駄”だと言うのか? この、効率厨の仕分け人が!!

 

効率厨で結構。そこは諸説あるかもしれないけど、ハカセとしては、アカデミックプレゼンテーションに装飾は不要と考えているよ!! 装飾があると、その分余白が失われて、文字を書けるスペースとかも減っちゃうからね。

例えば、↓みたいなよく使われるテーマについても、

 

端っこのこの装飾部分。

こういう端っこのやつも、マジで根絶されるべきだと思っているよ。実は見る度に怒りで我を忘れそうになっているんだ!! こんなもの更地にしてしまえ。

 

過激派こわ。じゃあもう何も無い真っ白がいいということなの?

 

真っ白じゃなくても、背景にうすーーい色を付けるとか、「見出し」の下に直線を引くとか、そういうのはOKだと思うよ!

ただ、無駄にスペースを取るような装飾とか、オシャレさを追求した何かは不要だということだね。俺たちに求められているのは「わかりやすさ」であって、「芸術的センス」ではないんだ。たぶん。

 

 

パワポ作成:キホンのキ】

  1. スライドの統一感を意識しよう。
  2. オシャレさよりシンプルさ(伝わりやすさ)を心がけよう。

 

 

でもハカセ、「統一感のあるスライド」なんて、どうやって作ればいいの? もうめんどくさいから全部その場の思いつきじゃダメ?

 

ダメに決まってるだろ埋めるぞ。整っていないスライドは、なんか見てる側も落ち着かないし、ハカセはそれでバーサーカーモードに変身しちゃうこともあるからよくないね。整っている方が内容も伝わりやすいと思うよ!!

で、そのやり方だけど、それが次から説明する「スライドマスター」なんだ!!! 心して聞けよ!!

 

 

スライドマスターを使ってみよう

次からは、統一感のあるスライドを作るための機能、「スライドマスター」について解説していくよ。皆はこれを使ったことあるかな? ある奴は帰っていいぞ。

 

私使ったことないんだけど、どんな機能なの?

 

その前に、逆に聞きたいんだけど、リブ子ちゃんはいつもスライドを作るときどうしてるのかな?

 

私は基本的に、ひな形を作ってコピペしていくスタイルを採ってるわ!! 元となるスライドを最初に作って、その中身だけ変えていく感じよ。

 

ちょっとやってみせてください。お願いします。

 

ひな形コピペ方式

はい。まず、テンプレート的なスライドを作っておきます。

 

リブ子ちゃん版・ひな形的なもの

こんな感じの、可愛い可愛いスライドを作りまして、

 

おわ。絶妙に使いどころのなさそうなデザインが出てきた。何に使えるのこれ。

 


そしてこのひな形スライドを、コピペで量産していきます。スライドを選択してコピー&ペーストね。

で、こうやってまず「テンプレ」を量産しつつ、そのあと、一つずつ中身を書き換えていく感じね。タイトルを変えたり、本文を埋めたりだとか。そうやってスライドを作っていくの。

こうすることで統一感が保てるわ!

 

なるほど!! さすがリブ子パイセンっす!!! 

 

この「コピペ型」スタイルを取っている人、割と多いんじゃないかな? 一種のスタンダードだと思うけど、どうでしょう?

 

なるほど!! とてもよくわかりました。

実に前時代的なスタイルですわな。「ラップトップ抱えた石器人」とはこのことですよ。

 

現代文の教科書の評論でディスられても..... 

 

とりあえず説明はありがとう!

で、「ひな形コピペ方式」は、割とメジャーかもだけど、やっぱり手間が多いと思います。特に、あとからデザインを修正するときが大変だね。

そこで登場する文明の利器が、スライドマスターだよ!! これがあればもうコピペ方式とはおさらばなんだ。

じゃあ、どんなことができるかを解説していきます。

 

スライドマスターを使ってみる

<手順①>


それじゃあ「スライドマスター」の機能を説明していくよ!

まずは『表示』のタブから、「スライドマスター」を発見するよ。これが見つからなきゃ話が始まらねえんだ。頼むから見つけてくれ。

 

開くとなんかごちゃごちゃしたのが出てくる。

スライドマスター開いたらなんかごちゃごちゃしたのが出てきたよ! 怖いよ!!

 

確かに最初は怖い!!ただ、この左側の奴ら、とりあえず上3つを残してあとは消しちゃって構わないよ。一番上の大きいのと、その下の2つだけ残せばいいんだ。

この「上3つ残し」テクニックは、上純一郎『PowerPoint資料作成プロフェッショナルの大原則』という本に書かれていたよ(p166~)ハカセはそれをパクったんだね。


言われた通りに消してみたけど、これで何すればいいの?

 

で、今度はこの「スライドマスター」の方を、ひな形としてイジっていくよ。

上から2枚目のスライドを「タイトルスライド」、3枚目のスライドを「コンテンツスライド」と呼ぶらしいんだ。とりあえず今は「コンテンツスライド」の方を編集していくよ。

で、リブ子ちゃんにやってほしいのは、このコンテンツスライドを、さっきのひな形スライドと同じ見た目にすることなんだ。

 

「コンテンツスライド」に、ひな形となるものを作る。

はい。こっちでもやってみました。ちなみにこの作業地味に大変でした。上から3枚目のやつを変えればよかったんだよね?

リブ子先輩がんばれーー!!! 俺今なぜか何もしてねえ!!

 

ちなみに、リブ子スライド図解。

その通り!! 慣れない作業だったかもしれないけどご苦労様でした。ちなみに、テキストボックスを追加したいときは、「プレースホルダーの挿入」から「テキスト」を選択してね。

どうでもいいけど、リブ子ちゃんは、フォントにヒラギノ角ゴシック」を使っているね。ただパソコンによってはインストールされてないから(おそらく基本Macにしか入ってない)、配布するときとかには適さないよ。想像力が足りないね。

 

うるせえ。で、これでどうすればいいわけ?

 

コンテンツスライドの編集が終わったら、『スライドマスター』のタブで「マスターを閉じる」を選んで、これを閉じちゃってください(この「閉じる」ボタン、地味に見つけづらいね)

で、今度は、さっき「スライドマスター」で作ったひな形を、実際のパワポに反映させていくよ。

『ホーム』タブの「新しいスライド」の+マークを押してほしいんだ。

 

『ホーム』タブで「新しいスライド」から、先ほどのコンテンツスライドを選択


そうすると、スライドの候補が2つ出てくるはずだよ!!

ここでさっき作った、「タイトルとコンテンツ」のスライド、すなわち「コンテンツスライド」を選択するんだ。

 

 

そしたらこんな風に、さっき作ったものが召喚されるんだ!!

 

ほんとだ!!!! なんて可愛いスライドなの!!!

 

これを今度は量産していく。

さっきはコピペで量産していたけど、こっちは「新しいスライド」を押すことで増やしていけるんだ。

そして、これの利点はなんといっても、「書式」だけが設定されていて、実際の文字は打ち込まれていないところだね! 

リブ子ちゃんがやっていたような「コピペ方式」だと、新しいテキストを入れようとする度に、元の入ってたテキストを消さなきゃいけなかったんだ。ただ、これはその必要が無いよ。カーソルを当てた瞬間に、新しくテキストを書き始めることができるよ!

 

ほんとだ!! 言葉で伝えるのは難しいけど、なんかすごい!!

 

すごいんですね、実は僕、もう話についていけてないです。

 

でもこれ、その「文字を消さなくても書ける」こと以外だと、コピペ方式と大して変わらなくない?

むしろ「スライドマスター」の操作を覚えなきゃいけない分、手間が増えてない?

 

甘々だねリブ子ちゃん。秋の味覚スイーツパフェより甘い考えだよそれは。

この「スライドマスター」の素晴らしいところは、あとからの修正が楽なことにもあるんだ。というのも、「スライドマスター」でひな形のスライドを修正すると、自動でそれを使ったスライド全てに反映してくれるんだよ。

 

 

例えばこんな感じで、スライドを一通り作ったとするね。めんどくさいから全部あばばばばにしたけど。

 

あまりに終わっているプレゼン。

 

で、もし作成途中で、この一番上の見出しを違うフォントに変えようと思ったとしますね。今は「ヒラギノ角ゴシック」を使ってるけど、それを改めて、より一般的な「MS ゴシック」にしようとかね。ついでに下線も付け足しておこうかなと思ったとします。

 

 

そういうとき、リブ子ちゃんならどうするかな?

 

めんどくさいこと言うね。私のやってた「コピペ方式」だと、1枚1枚スライドを修正していくしかないかな〜〜。もしくは書式だけコピーして、それを全スライドでペーストしていくとか?

 

コピペ方式ならそうなるね! ただ、聡明な読者ならもうお気づきのように、スライドマスターならそれを一括で行えるんだね!!

『表示』タブで「スライドマスター」を開いて、ひな形の方を修正すればいいだけだよ!!

 

スライドマスターの方で、ひな形の方を編集。

ちゃんとMSゴシック&下線になったよ。

スライドマスターなら、1枚1枚編集していく必要が無いんだね。そういうこともあって、より「統一感」を保ちやすいと思うよ!!

 

なるほどね! 確かに一括で編集できるのはめちゃ便利かもな〜〜〜。でも覚えることも多くて大変そうだわ!!

 

まあぶっちゃけ、最初慣れるまでは結構手こずるね。こういう機能、あんまり身近で解説してくれている人とかおらんしな。

さっき紹介した本(松上純一郎『PowerPoint資料作成プロフェッショナルの大原則』)とかで、細かい動作も詳しく紹介されてるから、こういうのを1冊読んでみるといいかもだね! ちょっとコンサル特有のオラつきが感じられるけど、かなり詳細に書いてくれている1冊だよ!

 

 

使っていくと段々慣れてくるから、まずは怯えずに触ってみるのがよいと思うよ。一度覚えてしまえば今のハカセみたいに結構イキれるからね!! マウントが取れて気持ちいい!!

 

動機が不純で満載だ。ちなみにハカセひな形のデザインの作り方については教えてくれないんですか? テンプレートデザインのコツ、丸パクリするので教えて欲しいんですけど。

 

正直、デザインについての解説は専門外だと思ってるよ。オシャレスライドとか、作り方わからないからね。誰か教えてくれ。

ただ、一応ハカセがよく使うひな形を置いとくと、↓のような感じかな。

コンテンツスライド。だいたいこんな感じ。

まあ真っ白なのもあれだから、背景色もちょっと使ってるね。で、内容を埋めると↓みたいな感じになるよ。

 

埋めた版。だいたいこんな感じ。

おぉん....... なんか言おうと思ったけど、特にこれといって感想はなかった。

一応作り方も教えてください。

 

一応図解も載せておくけど、まあ正直デザインとしては微妙かなとも思うから、あくまで参考程度でね。

 

大体こんな感じとしか言いようがない。

実際この手のものは、何度か試行錯誤して、自分にフィットするのを見つけていくのがいいと思うよ!!

一応ここで伝えたかったのは、いずれにせよ見出し・本文・背景のデザインは一貫させておいた方がいいということだね。そこから先のデザインは、各人の感性に委ねられていいと思うよ!! もちろん、過度な装飾を施したり明朝体を使ったりしなければの話だけど。

 

装飾と明朝体への憎しみがすごい!!

 

ハカセはこんなだけど、実際は装飾とかはもっとあってもいいと思うわ!! その方が見てる方も楽しいしね!!

 

 

パワポ作成:キホンのホ】

  • スライドマスターを使えば、統一感あるスライドが作れるし、便利だよ。

 

 

その他、細かい話

今日はスライドマスターの説明がしたかっただけだから、だいたいこんな感じだよ! あとは細かいところの話をちょっとするぐらいかな!

 

フォントについて

ハカセ!! 僕はいつも、フォントをどうすべきかということで悩み続けています。日付が変わる前に資料を作らないといけないはずが、気付いたらフォント選びに1時間使っていたということもままありました! どうすればいいですか?

 

その危機管理能力をなんとかしろと言いたいけど、確かにフォント選びは難しい問題だね!! 今この瞬間も100万の大学生たちが頭を悩ませているよ。

一つ言えるのは、さっきも触れたけど、明朝体はあんまり使わない方がいいということかな。あんまり読みやすくないからね。普通に「游ゴシック」とか、あとは「メイリオ」を使うのが無難だと思うよハカセは好きじゃないけど。だって細いから)

 

私のお気に入りは「ヒラギノ角ゴシック」ね!! Macにしかないけど、基本的に読みやすいし、あと太さを調整しやすいのよね。

他だと、ユニバーサルデザイン(UD)のフォントも今熱いわ!! 例えばBIZ UDフォントなんかがそうね。こういうUDフォント、可読性が高くて、使うとちょっと「やってるぜ」感が出せると思うの!!  倫理的配慮が行き届いていて素晴らしいわ!!

 

www.morisawa.co.jp

↑MORISAWA BIZ+のフォント。このリンクの最下部で、無償フォントの登録ができる。

 

確かに、こういうUDフォントも今熱いんだけど、互換性がちょっと心配なところはあるかな。他人のPCでちゃんと表示されるだろうか、とかね。その意味でも「メイリオ」「游ゴシック」あたりを使っとくのが無難かな〜とも思うよ。

ひとまずは、変に凝ったフォントや明朝体を避けておけばOKかな。明朝体は早く滅びてくれ。俺はお前を許さない。

 

フォントサイズとかはどうすればいいと思います?

 

教室で皆の前で発表するなら、30p以上の大きめのサイズにしておくのがいいかな。小さいと読みづらいからね。

でも最近は、zoomの画面共有で報告とかも増えているから、必ずしもその限りではないかも? とりあえずは25p以上にしておけばいいんじゃないかな。わからん。

 

資料作成時のコツ

あと、パワポ作成時のコツをもうひとつ言うと、1スライドにつき1分で話すことを意識してみるとよいと思うよ。作成の段階から、「このスライドは1分で話すもの」と考えながら作っていくということだね。

 

ほーん、その心は?

 

「1スライド1分」のメリットとしては、まず報告時間の管理がしやすいということがあるかな。例えば、20分で報告しろと言われたら、スライド20~23枚ぐらいにしておけば、大体ちょうどいいはずだよ。読むのに1分かからないスライドもあるだろうから(章の変わりを示すためのスライドなど)、ちょっと多いぐらいにしておくと間違いないと思います。。

もうひとつに、1つのスライド中に詰め込みすぎないようになることがあるね。「1分で収めなきゃ」という意識があれば、スライドも自然とシンプルになっていくと思うよ。

 

だめ男くんのスライド③

その点、だめ男くんのこのスライドは、マジでよくないね。多分1分じゃ収まらないし、この分量を聞かされるのは聴衆にとって普通に苦痛ですな。1スライドにつき時間は1分、そして1主張と考えよう。

このスライドについては、見出しにおしゃれフォント使うなとか、そもそも明朝体使うなとか、左右の装飾はいらねえよとか、言いたいことは色々あるね。ただ、一番はスライド番号はちゃんと記載しようということですね。『挿入』タブの「ヘッダートフッター」とかからできるはずだよ。

 

めちゃくちゃダメ出しされて心が折れたけど、ありがとう。来世はプレゼンがない世界に生まれたいです。

 

その方がお互いのためかもしれないね。まあそんな感じで、プレゼン時のことを想定しつつスライドを作るというのも、一つ大事なコツなのかなという話でした。

 

最後:「プレゼン」とは何なのか?

最後に、だめ男くんとリブ子ちゃんに、聞いてみたいことがあります。

 

なんでしょう?

 

それはずばり、”プレゼン”とは何なのかということです。

だめ男くんはプレゼンが苦手だと言っていたけど、そもそもプレゼンって何だと思います?

ちなみにこれは、宮野公樹『学生・研究者のためのPowerPointスライドデザイン』という本に書かれていた内容から出題しているよ! 皆も一緒に考えてみよう!!

 


宮野公樹『学生・研究者のための 使える! PowerPointスライドデザイン』(2009,科学同人)p10より 

 

なんだろう、普通に「伝えたいことを伝える力」とかですかね? あるいは、「自分の考えを論理的に伝えること」とか?

 

私はシンプルに、「コミュニケーション」とかだと思うわ。もしくは「気遣い」とか?

 

はい、もうね、2人とも全然違います。あなたたちは、全くプレゼンというものをわかってないですね。

正解は、こちら!!!

 

 

あなたです。

 

 

森岡正博・寺田にゃんこふ『まんが 哲学入門 生きるって何だろう?』(2013,講談社)p165より

 

何? 何の話??

 

今日のパワポ講座は以上です。

 

最後のマジで何だったの?

 

 

パワポ作成:キホンのン】

  • スライド=あなた

 

 

今日のまとめ

【まとめ】

  • スライドは「そろえること」が大事。見出し・本文・背景のデザインは統一させよう。
  • ゼミ発表系のスライドは「シンプル」が一番。おしゃれじゃなくてもよい。
  • スライドマスターを覚えると、とっても便利。まだ使ったことない人は試してみよう。
  • テンプレ装飾と明朝体は滅ぶべき(と過激派は言っている)。UDフォントもぜひ使ってみよう。
  • スライド=あなた。

 

 

 

いかがだったかな? 私による「PowerPoint使い方講座」は。今日はスライドマスターについて話したかったから、それが伝わってくれれば嬉しいね!! え? 無駄なクソ茶番が多すぎる? それは褒め言葉として受け取っておきますありがとうーー!!!

 

最後まで読んでくれた人はありがとう!! 今日は細かいテクニックとか便利なTipsをあんまり語れなかったから、またそれを語れる日が来るといいね!! 

ハカセは語りたがりだから、こういう時だけ希死念慮が薄れてくれるらしいの。皆でハカセを支えようね!!

 

また思いつきでテキトーにスライドを作るぞーー!!

 

 

それじゃあ、またね〜〜〜〜〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、ここから出られるといいな........

 

 

 

 

<参考資料>

  • 上純一郎『PowerPoint資料作成プロフェッショナルの大原則』(2019.技術評論社
  • 石木寛人『学会発表、プレゼンに自身がもてるスライド作成テクニック100』(2021,南山堂)
  • 宮野公樹『学生・研究者のための 使える! PowerPointスライドデザイン』(2009,科学同人)
  • 早水桃子先生のYouTube動画


www.youtube.com

↑後輩の紹介で知ったもの。みんなも見てみよう。