浅瀬でぱちゃぱちゃ日和

全部日記です。大学院でいろいろやってました。今もなんだかんだ大学にいます。

ブログ、やるかやられるか:1年やってみての感想

ども。習慣の力というのは恐ろしいもので、何気なく続けていたことが丸1年継続していた、ということが往々にしてあります。僕にとっては「ブログ」がそうで、実は去年の11月13日にnoteで初投稿してから、今日でちょうど1年になりました。早いもんです。あっという間でした。

 

みなさん、ブログやっててよかったなあと思うことってありますか?

 

 

 

......ねえよな。みんなブログやってねえもんな。皆ではないけれど、やっている人はかなり少ないと思うので。

で、今日は1周年を記録して、ブログについてのあれこれになります。僕が1年前、自分のnoteをTwitterで公開したとき*1は、こういう取り組みが周りで流行ってくれるんじゃないかという淡い期待がありました。が、もちろんそんなことはなく、ネットに文章を投下し続ける人間を増殖させることはほとんどできませんでした。無念です。

「もっとみんなもブログとかnoteやってみりゃいいのに」というのは、自分がnote始めた当初から、今も変わらず思ってること。文章にした方が伝わることもあるだろうので。特に、Twitterでポツポツと不満とか述べ続けてる人は、noteとかでしっかり主張してみては? と思ったりしてます。

とはいえ、書くことの大変さとかも身に染みてはいるので、今日はそれを踏まえつつ、ブログについてのメリット・デメリットを書いてみるなど。最終的には「ブログのすゝめ」的な感じになります。少しでもブログ人口を増やすため、そして自分が1年やってきた感想のまとめとして、まあ色々書きます。

 

ブログ、ここがよくない

先にデメリットについて。おそらく多くの人が感じてるのではないかということ。3つぐらい。僕も感じてます。

 

1.時間、溶ける

「文章を書く」という性質上、時間、めちゃくちゃ溶ける。僕は毎回4000~6000字ぐらいのを書いてますが、毎度少なくて2時間、多くて5時間ぐらいかかってます。どんだけ暇なの?? とか言わないで。この点で継続が難しいというか、忙しいから到底無理という人もいると思います。

しかもあくまで趣味に過ぎないので、特に稼げるというわけでも無し。就活とかでも特段有利になるわけでも無し(ライターとかに応募しやすくはなるけど)。つまりは、時間と苦労をかけてる割にわかりやすいリターンがない、というのが大きな悩みですね。

とはいえ趣味ってそういうものでは、とも思います。実利よりも楽しさのためにあるものだろうと。ただ、文章を書くという作業が、どうにも楽しさよりも大変さが上回ったりするので、その辺は大変です。動画制作に比べれば100倍楽だけど......

 

2.人の目に付く、批判されうる

デメリットの二つ目は、ネットで公開するという都合上、いつ誰から批判されるかわからないということですね。ブログの場合、批判ポイントはだいたい3つあって、①記事としての面白さ、②文章力、③書いてあることの妥当性、とかですかね。どこかの誰かがポテチ食いながら僕の文章読んで①つまらん、②稚拙、③意味不明とか言ってたら、いくらネットに有象無象しかいないとはいえ僕も涙を流して子どもみたいに叫ぶと思います。ので、出来る限りやめましょう。

誰から批判されるか分からないという点では、著名人に目を付けられた時の怖さとかもあり。たまに本の感想として「ここはちょっと違うんじゃないか」的なことを書いてますが、これが著者とかの目に止まってぶっ叩かれたらどうしようモウ終わりだ泣いて謝るしかないとか思ったりします。思っていることや考えを書くということは、自分の弱点、ヒットポイントを曝け出すということでもあるので、これはどうしても付きまとうリスクだとは思います。小心者にとってはツラいですね。

 

3.継続しないと自己嫌悪なる

自分で勝手に始めたことなので、いつやめようと自分の自由な気がするんですが、なんかそうすると自己嫌悪なるんですよね。「俺って継続力ないな」的な。あれは何でなんでしょうね。

「出会う前に戻っただけなのにどうしてだろうか 何か違うんだ」と米津玄師はメトロノームで歌ってますが、多分それと同じですね。米津玄師にわからないことは僕もわからないです。

 

4.黒歴史になる

4つ目。インスタやTwitterと違って、ブログ(やnote)は黒歴史化しやすい気がします。なんでやろね? 僕もnoteについては恥ずかしいのでいつか抹消したいと思ってます。「記録」として残しているという性質上あんまりしたくはないんですが、、、

まとめると、「書く作業って時間かかるし大変なのに、下手だつまらん間違いだらけとか批判されかねないし、将来思い返したときにも『俺を殺してくれ』と悶絶しそうだよ」というのが、ブログのデメリット、あるいは心理的ハードルのように思います(あと途中でやめにくい)。少なくとも僕の実感ではこれらは間違いなくありますね。

まあでも、やってると多少慣れます。

 

ブログやってみてよかったこと

デメリットから挙げたけど、1年もやってみればよかったこと・身についたことなども多少はあり。頑張ってメリットも挙げてます。

 

1.構成力が身につく

真面目な話からすると、ブログってやっぱり「文章」だなと思います。何を当たり前なことをと思うかもしれないけれど、そこがTwitterやその他諸々との違いであって、単に感想を垂れ流すだけではなく、しっかり構成を練る必要があるということ。例えば、導入でこう関心を惹いて、本題ではこれとこれを論じて、オチはこの辺に持っていこうとか、そういうもの。こうした構成を練る力は、ブログやってると培われるなと思います(ブログのタイプにも依るとは思うけど)。

最近実感するのが、今日はこれで書こうかなと思ったときに、「この話とこの話をこういう順番で繋げればいいか」というのがパッと思いつくようになったこと。この前の記事で言うと、カーペンターズの世界観から恋愛論に持って行って最後は自分の所感書けばいけるぞ的な。で、こういう構成を練る力は、大学院で研究報告レジュメを作るときとかに活かされている気がします。あと話をするのも前より得意になったかな?

ちなみに、「ブログで文章力が向上するか」というのは、割と微妙な気はします。自由に書ける分テキトーな日本語でも許されるし、添削とかもらえるわけではないので。でも、その場合でも導入とかオチは考えないといけないので、構成力は身につくと思うという話。

 

2.自己表現の場が作れる

自己表現というと大げさだけど、自分の考えとか思いを自由に書ける場があるということ。個人的にはこれが一番大きなメリット感じます。

今の自分の1週間の生活として、月火はバイトで人間と会話する機会があるけれど、それ以外の水木金土日はマジで誰とも会話しません。研究室行っても誰もいないので。だから、とぉっっっても面白いギャグを思いついたとしても(【なぞなぞ】ウェイウェイしているアメリカの小説家ってだーれだ? → 答え:ヘミングウェイ)、僕は一人で孤独に笑い続けるしかないのです。これは悲しい。

そういう意味ではこのブログは、ある種、自分と世間の窓口みたいに機能しています。窓口とは言っても、僕が一方的になんか言うだけで、必ずしも返事とかもらえているわけではないのだが。それでも一応生存報告なども兼ねているし、世間との繋がりが保たれている感はあります。

そして、そうした表現を、自分の好きな様式で行えるというのがブログの大きな魅力だと思います。よほど差別やヘイトを煽ったり、偏見を広めたり他者を中傷したりさえしなければ、ひとまずは何を書いてもいいし、どんな形式を取ってもいい。自由なスタイルで自由な内容を他者に向けて発信できるわけです。

 

 

f:id:betweeeen:20210901165318p:plain急にオリジナルキャラを登場させてもいいのだ!!

 

f:id:betweeeen:20210901164851p:plain私たちが出た回、大抵不人気だけどね。

 

というわけです。自分の思っていることを好きな形で表しつつ、それが他者や世間にも接続しているというのが、個人的にブログの好きなところです。その分、いつ批判されるかわからないという恐怖もつきものなのだけれど。

で、これはブログに限らないというか、YouTubeポッドキャスト・ラジオでも同じことはできると思います(博士は登場させられないが)。例えば登録者のほとんどいない配信者とか、やっててツラくないんかなとか思うこともありますが、目的が自己表現にあると思えば何もおかしいところはないですね。僕もまあそんな感じです。フォロワーはもうちょい増えて欲しいけど、、、

 

3.「何かやってる」感が出る

あとのメリットは、「継続してやっている何か」が残ることかな。例えばこの1年何してました? と聞かれれば、とりあえず「ブログやってました」という回答が出せることなど。そんな感じで、日々継続していることがはっきり目に見える形で残るというのは、ブログのメリットだと思います。他の趣味と違って、他人に対しても実物を示しやすいし。

時間がかかることをデメリットに挙げたけれど、その分「実績」が確実に残るのがいいですね。就活でも一応話の種にはなります(大抵「ふーん」で終わったけど)。その実績が実績のままでいられるか、あるいは消し去りたい黒歴史となるかは、まあこれからの我々次第ということで、、、

 

その他諸々

メリットとかデメリットについては以上です。あとは1年やってみた諸々について書いときます。閲覧数とか収入とか抱負とか。

 

記事数・閲覧数

記事数は、noteで88、はてなブログで68(これが69個目)で、現在計156です。年間で通算すると2.5日に1記事のペースですね。note時代に頑張っていたというだけで、もうこれ以上の記録を挙げるのは永遠に無理です。

ちなみに閲覧数(PV)は、noteの方が8575、はてなブログの方が4900でした。多いか少ないかはわからん。趣味でやってるならこんなもんって感じかな。仕組み的に、noteの方が閲覧数は稼げると思います(ちゃんと読まれてるとは限らないが)。

 

noteとはてなブログの比較 

一応noteについて。今の主流としては、はてなブログ→noteに流れる人の方が多いらしいです。僕はその逆で、noteよりもはてなの方が自由度高くていいなと感じてます。文字色変えたり莫迦デカくできたりするので。

あと、noteは善くも悪くもライト層が多くて、フォロー・フォロワーとかのサークル色も強く、その辺が苦手でした。小難しい話書くのにもあんまり適してなかったし、、、

......大変どうでもいい話をすると、僕は現在、大学院の「旧教養学部」に当たるところに潜んでます(人間・環境学研究科)。ここは学部の1年生が全学系の科目を取りに来る場所で、最近は対面が復活されたこともあり、構内は若き1,2年生でごった返してます。溢れんばかりに。

で、M2にもなると、彼らのハジけた若さ・初々しさを目の当たりにした際、異様に心がざわつきます。道端に1年生男子3人女子2人ぐらいのグループが出来て、男子諸君がなんとかして女子の気を惹こうとし、女子がやたらオタクっぽい言動でキャラ立てしてたりするのを見ると..... やたらざわざわしたものが心に迫ってくるとぼくのゆうじんがいっていました。

noteもそういう雰囲気があります。個人の感想ですが、あると、思いました。その辺がちょっと苦手だった。

 

収入

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これは本当に、普段読んでくださる皆様にお礼申し上げたいことで....... 当ブログで紹介し本などを購入していただけていることで、わずかながら僕にも収益が発生しています。大変ありがたい限りです。感謝の念が尽きない。

最近本の紹介とかサボり気味なので、もうちょい頑張ります。応援してくださるとありがたいです。このお金で本買ってます。

 

↑最近買ったのだとこれ。お風呂で読んでるが、面白い。

 

ご意見・感想

感想やコメントはいつでも歓迎してます。「市ね」以外なら大抵何言っても大丈夫です。キショいもNGだけど。

以前、「おすすめの小説を教えて欲しい」という記事で、読者の方からも小説教えてもらったことがありました。おすすめしてもらったブコウスキー『街で一番の美女』は寝る前にちょくちょく読んでおります(表題作が一番面白い)。ブログ始めた当初は、知り合いに向けた生存報告的な趣旨だったので、こうして知らない人からお勧めとか聞けるのは大変ありがたいです。この前初めて、ブログで先に僕を知っていたという人にも遭遇しました。

docs.google.com

↑またGoogleフォームを作ってみました。感想とかコメントとか、自由に使ってください(完全匿名です)。ここ(ブログ)のコメント欄だと他人にも見られてしまうので、そういうの避けたい方向けにも。

 

今後の抱負

まとめは以上。今後の抱負は二つで、

  • 継続すること
  • 楽しい記事を書くこと

です。PV増やしたいとか、有名になりたいとかはあんまりないですね。小心者なので。またぼちぼちやっていきたいと思います。楽しい記事が書けるようもっと頑張ります。

...今日何度も書いた通り、ブログは結局、いつ批判・非難に遭うかわからないというのが怖いです。たまにフォロワー4桁とかある人に記事をリツイートされて、そういうときはガクガク震えてました。その意味では、ブログは「いつやられてもおかしくない」試みだとも思います。

ただまあ、「やってみれば」面白いことでもあるので、もっと多くの人に勧めたいことではあります。面白い経験にはなるし、自分の考えを表現したりなどもできるので。ブログ、やるかやられるか。頑張ってやったりましょう。

 

 

 

 

 

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↑サムネ用の画像。サーチコンソールの画面。

 

 

*1:とりあえずこっそりnoteを30日分書いてみて、続けられたらTwitterで周りの人にも見せてみるという手法を採っていた。この手法は結構おすすめ