浅瀬でぱちゃぱちゃ日和

全部日記です。大学院でいろいろやってました。今もなんだかんだ大学にいます。

ES書かずに飛車を振る:ハチワンダイバー読み終えました

こんばんは。3日ほど更新が途切れてました。

この金土日月と、生活が乱れに乱れてしまい、それはそれは部屋に乱気流が発生するほどでした。非常に反省しています。

 

というのも、一昨日の土曜日、漫喫に行って『ハチワンダイバー』を読んできたんですね。以前からちょっとずつ読んでいたけれど、ついに読み終わりました。

その影響で、ここ3日ぐらいはひたすらに将棋を指しています。将棋あほになってしまいました、、、

 

ハチワンダイバーの魅力

今は将棋のことしか考えていないので、ハチワンの魅力でも語ります。

前にもちょっと紹介したけどこの作品、将棋が舞台の超展開漫画となっている。将棋漫画というと、大体奨励会なりプロなりの世界が多いけど、この漫画は真剣師の話。真剣師というのは、賭け将棋を指すアマチュアたちのこと。ハチワンなら最初は金、次第に命までも賭けの対象になる。将棋で人が死ぬというぶっとんだ展開の中に、いろんなドラマがあって面白い。

タイトルの「ハチワンダイバー」は「81マスに潜る者」の意。主人公の菅田君がこれを名乗り、愛称としても親しまれている。

圧倒的なハチャメチャ

この漫画、ハチャメチャ具合が最高です。ついて行くのがやっとの超展開漫画。とにかく登場人物たちの言動が突飛で、「何やってんの?」と驚くしかない場面が多い。

例えば、「独立将棋国家」というのが出てくる。敵組織「鬼将会」のアジトにたどり着くと、巨大な地下空間が広がっていて、将棋にとりつかれたおっさんたちが、ひたすら将棋を指している。なんとそこは核シェルターになっていて、近い将来、核戦争で地上の人間たちが滅んだ日には、彼らが地下からのそのそ出てきて、残った人類で将棋を指すという。「将棋が最も強い人間が新たな世界の支配者になる」、そんな妄想が大真面目に語られるのであった。こういうバカっぽい話がポンポン出てくるので面白い。

あと、道中、とにかく無茶苦茶やる人物が出てきて(将棋で勝つ代わりに暴力で相手をボコす)、「こいつには定跡がないのか」と敵から突っ込まれる。これはこの漫画そのものだと思っていて、この作品、とにかく定跡外れの展開ばかり。駒を打つ度に相手を一発殴ったり、鷲を召喚して相手を上空に連れ去ったり、桂馬を怪力で将棋盤にねじ込んで、取れなくさせることで時間切れを狙ったり、とにかく無茶苦茶が続く。それでもちゃんと熱い将棋漫画をやっているので、これはすごいなあと思います。

81マスの宇宙

ハチワンで特に魅せられたのが、「将棋って奥深い、いや奥深いなんてもんじゃねえ」っていうメッセージ。これがド直球で投げられてくるのがよい。

将棋って結局、たった81マスの世界でしかないんですよね。駒の数はそれぞれ20で、動ける範囲も決まっている。最近はAIもメキメキと強くなっているし、もはやパターンが決まっているのでは? とも思えてくる。

が、その辺の思い込みをぶち砕いてくれるのが、この漫画のよいところ。ハチワンを読むと、将棋の可能性は無限大で、81マスにはまさしく「宇宙」が広がっていると思えてくる。

例えば、次のセリフは印象的である。偉大なる文字山先生のお言葉。

将棋というゲームをオレが どの程度わかってるかって事だろ
5%くらいかな 残り95%は未知だ

将棋はとてつもなくデタラメに深い
将棋というゲームは 神様がいるならきっと神から人間への贈り物だ
将棋を100%理解できたら どうなると思う?
もうそれは 人間じゃない
神のとなりに 座れる

本作では、「神」という言葉がしょっちゅう出てくる。将棋は「神」の被造物で、将棋を完全に理解することは、神の隣に座ることである...... そんなセリフが頻出するほど、登場人物の全員が将棋を信じ切っている。そこが熱い。僕は将棋をそこまで知っているわけではないが(0.1%ぐらいしか知らない)、それでもめちゃくちゃ引き込まれてしまう。

最近はe-sportsとかも盛んで、格ゲーとかぷよぷよとかも、それなりの地位を得てきたように感じる。が、ハチワンを読むと「やっぱ将棋ってすげえんだなあ」と思う。「スマブラは、神の創造物である」とか「フォトナを完全に理解すれば神の隣に座れる」とか言う人、あんまおらんからね。そこを本気で言えるあたり、将棋の奥深さが感じられました。

結局「愛」

あと最後に。ハチワンダイバーは最後まで、愛の物語でありました。将棋への愛というのもそうだけど、恋愛的な意味で、一人の女性をめぐる物語にもなっている。

これが馬鹿馬鹿しくもあり、感動的でもある。愛する人がいるから頑張れるし、命も賭けられる。その辺の展開は王道で、みていて面白かったです。

終盤、展開がグダグダになったりもしたけど、基本的にはよさが詰まった漫画でした。登場人物はみんなかっこいいし、将棋は熱いし、アホなところはアホで、感動的なところは感動的。超展開だけど王道でもある。いい漫画でした。

 

 

というわけで、

久しぶりの更新になってしまいましたが、どうでしょうか。これを書いている途中も、CPとずっと将棋を指していたので、あんまり上手く書けた自信がないです。まあ、ぜひ原作を読んでくれっていう話ですね。

今まで僕は棒銀ぐらいしかまともな戦法を知らず、それ一筋でやってきたけど、最近は飛車を振るようにもしている。現在四間飛車を勉強中。既存の戦法に閉じこもらず、将棋という宇宙を広げるためですね。本当は右角君に憧れて、右四間にしたかったけど、あの戦法難しくないですか?

 

 

 

書いてみて気付いたけど、本当はこんなことやってる場合じゃないんだよなあ、、、

 

 

明日からは真面目に活動します。将棋もほどほどにします。すみませんでした。反省します。