浅瀬でぱちゃぱちゃ日和

全部日記です。大学院でいろいろやってました。今もなんだかんだ大学にいます。

ヘンリエッタ!:女性人名洋楽特集

就活あるある:つらい

就活はとても楽しいです。あまりに楽しすぎるので、今日も現実逃避的にブログを更新しています。

で、本日は趣味全開、好きな洋楽特集で参りたいと思います。ついて来れなかったら申し訳ない。完全な個人的嗜好を語ります。

 

女性の名前が入った洋ロックで漫遊記

今日のテーマは、「女性の名前が入った洋ロックで漫遊記」です。ちなみにこれ、草野マサムネ『ロック大陸漫遊記』をオマージュしています。どうでもいいけど、今日スピッツの新曲出たね。

人の名前が歌詞に出てくる曲って、なんかよくないですか? そうでもない? 個人的に外国の名前への憧れがあるので、この辺はフェティシズムがある。「君」ではなく名前で呼ぶあたりに、具体的な関係性が見えてよいですね。

邦楽でも尾崎豊シェリーだったり、サザンのいとしのエリーだったり、外国っぽい女性の名前が出てくることはある。今日は洋楽にだけフォーカスして、フェチを刺激される曲たちを紹介します。

 

The Fratellis 『Henrietta』

1曲目はフラテリスで『ヘンリエッタ』。惜しみなく女の子の名前を叫んでいます。この底抜けに明るい感じが、よいですね。歌詞的には、ヘンリエッタに向かって「一緒に出かけようぜ!」と誘っているもの。聴いてみるべし。

フラテリス、本当に一時期だけハマっていた。このバンド、「ファーストアルバムだけ聴いてればいい」とか、「セカンドアルバム以降は聴かなくていい」とか言われているのが面白いです。僕もファーストアルバム「コステロ・ミュージック」しか聴いてない。 

 

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↑これさえ聴いてればよい。

 

Hippo Campus『Violet』 


Hippo Campus - Violet

ノリノリな曲繋がりで、次はヒッポ・キャンパス『ヴァイオレット』。フラテリスに比べれば、こっちはだいぶマイナーになる気がする。

ヴィオレットは当然「紫」という意味だけど、この曲では人の名前として登場。僕の知り合いにも、紫という名前の女性がいました。Violetに対してRiot(暴動)と、韻が踏まれています。

ノリというかリズム感はいいけれど、歌詞はあんまり大したこと言ってないです。

 

Gus Dapperton 『Prune, You Talk Funny』


Gus Dapperton - Prune, You Talk Funny

どんどん行きます。

お次はガス・ダッパートンで『プルーン、ユートークファニー』。この曲大好きで、一昨年狂ったように聴いてました。ガス・ダッパートンは多分、知っておくと後々どっかでイキリ散らすことができると思います。「これ聴いてる人はセンスいい」みたいな扱いを受けていた気がしたので。

「プルーン、君の話はおかしいね」っていうタイトル通り、プルーンがおそらく人(女性)の名前になっている。が、あんまり確信は持てない。この曲、歌詞が結構抽象的で、何言ってるのかよくわかんないんですよね。プルーンさんて名前の人が、本当にいるのかどうか、、、

 

Bell and Sebastian 『Sweet Dew Lee』

こちらもおすすめ、ベル&セバスチャンの『スイート・デュー・リー』。ベルセバは、女性の名前が入った曲が多いですね。その中でも「スイート(愛しい)」といってるわかりやすいやつにしてみました。

この曲、メロディがめちゃくちゃベルセバっぽいと思います。このノスタルジックな感じが堪んねえな、、、相変わらず、デュー・リーって誰? って感じではあるけれど。

blog.livedoor.jp

デュー・リーが誰なのか、どっかに書いてないかなと思って調べたら、和訳をしているサイトがありました。

このサイトの文章、なんかめちゃくちゃ見覚えがあるというか、誰かの書き方に似てるなーと思ったら、過去に自分が書いたものでした。学部2年時の冬から春にかけて、英語欲がやたらと高まっていて、洋楽の翻訳ブログなんかを作っていたのであった。

すっっっっっかり忘れていたけれど、今更になって掘り当ててしまい、非常に懐かしい気分になった。電子の海に沈めたつもりでいたが、ちゃんと検索でひっかかるんだなあって。黒歴史を自分から見つけていくスタイル。知り合いに読まれることを想定していないはずなので、皆さんは読まないでください。僕も読みません。今とは全然書き方とか文体が違うはず。

 

恐怖はまさしく過去からやって来る

 

某吐き気を催す邪悪さんの気持ちになれました。

脱線もしてしまったので、次で最後にします。

 

The Monkees 『Daydream Believer』


The Monkees - Daydream Believer (Official Music Video)

ラストはザ・モンキーズで「デイドリームビリーバー」。聞き覚えがある人も多いはず。セブンイレブン忌野清志郎の日本語版が流れていたりするけど、その原曲。原曲があることはあまり知られていない気がする。

この曲、サビで「Cheer up, sleepy Jean」(元気出してよ、寝ぼすけジーン)と歌っている。こうやって、人の名前を率直に歌うのがよいですね。当然日本語版には出てこないけど。

あとこの曲、MVがめちゃくちゃ仲よさそうなのが好き。Monkeysというバンドは、ビートルズへの対抗としてアメリカで意図的に生みだされたらしく、なんとなく商業色が強いんかなーとか思っていた。が、わいわいやってて安心します。

 

*おまけ

男性の名前が入った曲


CAMERA OBSCURA - Lloyd, I'm Ready To Be Heartbroken [Official]

一曲だけおまけに、カメラ・オブスキュラの「ロイド、アイムレディートゥビーハートブロークン」も。直訳すると「ロイド、失恋する準備はできてたわ」でしょうかね。この曲もめちゃくちゃ好きで、よく聴いてます。

これ、「ロイドって誰?」というのに明確な答えがある。1984年にロイドコールという人が「Are You Ready to Be Heartbroken」(失恋する準備はできてる?)という曲を書いていて、それに対して2006年、このカメラ・オブスキュラが出したのがこの曲。こういうのを、アンサーソングというらしいです。

MVではなぜか、ジャンカラとか日本の街が出てきます。このチープな感じがよいですね。

 

 

以上

眠くなってしまった。あんまり紹介できなかったけど、今日はこの辺で。

洋楽には女性の名前が入った歌が無限にある。Spotifyで「lady's name」とかで検索すると、結構プレイリストが出てきたりします。同じフェチ持っている人がいるんかなあと、しみじみする

今日挙げた中だと、やっぱ「ヘンリエッタ」が断トツで好きかな〜。これを無理やり日本語に置き換えると、「真紀子」とか「ゆみ」とか「ののか」とかになったりするんかな。一気に印象が変わるので面白い。

 


Lamp 「さち子」【Official Music Video】

 

日本語の名前として一つだけ、Lampの「さち子」を紹介。これも、いい曲ですね。

 

 

ふざけ癖を直したい:割と深刻な悩み

こんばんは。

今日はちょっと、驚く出来事があった。

昨年の11月からブログをやっているが、その中でも1位2位を争うサプライズ出来事である。それ関連でお話を一つ。

 

昨日の投稿について 

betweeeeeen.hateblo.jp

 昨日、森岡正博『生まれてこない方が良かったのか?』を題材にした投稿をした。毎日更新という性質上、またしても「浅瀬でぱちゃぱちゃ」にはなってしまったが、まあ思っていることは一通り書いたという感触ではある。「出会ってしまったことが不幸だとしても、またその人生を選びたいと思えるか」とか、そういう話をした。

今日の午前中は、図書館でのバイトがあった。基本的に暇なので、空き時間にブログのアクセス解析を開いてみた。だいぶ驚いた。普段はよくて一日「8」ぐらいのアクセスが、なんと午前だけで「26」になっていた。そんな読まれる要素あったか??

と思って慎重に調べてみたら、Twitterからのアクセスが多かった。そしてTwitterを開いてみると....... なんと、『生まれてこない方が良かったのか?』の著者である森岡正博氏から、引用リツイートされていたのである!!

これは正直、ビビったし、思わず笑ってしまった。森岡氏のヒョロワーは、なんと2万人である。2万の公衆に対して、僕のブログが公開されたということでもある。僕の普段のヒョロワーは58人であるので、その数は300倍に近い(ちなみに、いつでもRTや広報は歓迎です)

 

本題はここから。昨日の記事、確かに普段よりアクセスは伸びたのだが、4000ものインプレッションを獲得したにもかかわらず、訪れた人はそこまで多くなかった。具体的な数字を出すと、新規アクセスは24のみであった。

本の著者(フォロワー数2万)からリツイートされたのに、新規で訪れたのはたったの24のみ。この要因の一端は、簡単に理解することができた。それは、僕の元ツイートが、意味不明なことを口走っていたからであろう。

どうでもいいけど、僕の姪は米津玄師と誕生日同じらしい

 

なんで姪の話をした??

 

これは本当に、理由はわかりきっていて、それは昨日の記事の内容が暗かったからである。僕の失恋談なども匂わせており、内容としても歯切れが悪かった。そこで、暗さやセンチメルタルさを濁すために、全然関係のないことを口走り、ネタツイートに走ったのであった。

非常にどうでもEことを話すと、昨日のツイート本文候補は他に2つあった。最初に思いついたのが、全く関係のないハッシュタグを付けるというもの。当初、昨日の投稿には、#新垣結衣 #椎名林檎 #青山テルマ というタグを付けて投稿するつもりだった。が、さすがに意味不明すぎたのでやめた。

次の候補は、昨日の記事がセンチメンタルなものになっていることと掛けて、ただ一言、「秒速5センチメンタル」と呟くものであった。ただこれも、意味不明な上に、検索してみるとすでに言っている先人がいた(「秒速5センチメンタル」という、にゃんこ大戦争のステージがあった)。で、二番煎じということで、このネタもボツになった。ここまでで15分ぐらいは悩んでいる。

結局、血迷ったあげく、姪と米津の誕生日が同じという話をした(そして二人はちょうど30歳差)。のだが、、、この三つに共通しているのは、どれもふざけているということである。記事の暗さを茶化すために、ネタに走った。なんとなくこの辺の重圧に耐えきれなかったのである。

僕にはどうも、「茶化し癖」というか、「ふざけ癖」みたいなものがある。真面目一徹に取り組むのが嫌なので、どこかでアイロニカルな視点を入れたり、構造を「ネタ化」する癖があったりする。これは前にやっていたバイトでもそうであったし、大学の研究などでもそう。他には例えば、↓は僕が学部4年の時に作った、法哲学ゼミの紹介ポスター。

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なぜイタチを起用した??

ちなみにこのポスター案は、速攻で却下された。まあ、そうだろうなとは思った。こんな感じで、どこかで「おふざけ癖」を出してしまうのである。主流派からあえて外すのが面白いだろ的な、そういう発想が根底にある。意識的にも無意識的にも、真面目な場面でついこれを出してしまう・

そしてこの癖は、直近の就活でも発揮された。この間、企業から課されたWebテストを受けてきたのだが、その中で、国語・数学・英語に加えて、現代社会(時事問題的なもの)があった。国際情勢や経済状況に答えるという内容だったのだが、日本の時事に関連して、「2020年のM1の覇者は誰か?」という問題があった。

僕はこれ、率直にわからなかった。「なんとかラブリー」というところまでは出ていたのだが、どう頑張っても「ラブリーサマーちゃん」しか浮かばず、結局のところ、笑い飯と答えておいた。絶対に違うということは分かっていたのだが(笑い飯は2010年の覇者である)、なんとなくおもしろを重視して、こう答えてしまったのでる。

そして続く問題で、「2020年に亡くなった、アルゼンチンのサッカー選手は?」というものがあった。なんとなくで「メッシ」と答えてしまった。彼は僕の中で死んだことになっている。これもおもしろ重視で、「メッシが死んでるわけないだろ!」というツッコミ待ちである。正直、ジダンと回答するか迷った。

 

この2点について、ふざけて回答するメリットがあったかと言えば、全くそうではない。むしろ、就活のWebテストであるので、この2点で「常識がない」と判断されて、落とされる可能性も多いにある。「笑い飯」はさすがに、ふざけていると見なされてもおかしくない。

にもかかわらず、僕はどうしても、「ふざける」ことを選んでしまうのである。内定を失うことすら考えず、目先の、誰の役にも立たない「おもしろ」を追求してしまうのである。これは、なぜなのか、、、自分でもよく分からない。

正直な話、おふざけを入れないと、うまく呼吸ができないのかもしれない。ひたすらに圧迫感を感じてしまうのである。だから、真面目そうな内容であっても、どこかにお笑いポイントを作ったり、おふざけ要素を入れてしまう..... 読んでいる人を楽しませたいとか、真面目一徹じゃつまらないとか、多様性を生み出したいとか、すべて安い言い訳に過ぎないのかもしれない。本当は、ただ単に、僕が真剣さの重圧に耐えて切れいていないだけ、なのかもしれない。

それは「就活」などの真面目な場面では、命取りになることもありうる。本当に、内定を拒否されてまで、無職になってまで「おもしろ」を追求したいのか? ということが、本日、悩んでいたことの一つです。どうにも、どこかに「ネタ」を挟んでしまうこの心境、これが個性なのか、はたまた病理や悪癖であるのかは、考え直す必要のあるとこですね。

 

以前にも少し、「ネタ」や「あそび」の話をしたと思う。今のインターネットはどうにも息が詰まりそうなので、もう少し心の余裕だとか、「イースターエッグ」的要素が必要だという話ですねこちらでしました)。この考えは、今でも変わっていない。

ただ、今回の森岡案件のように、それによって本来呼び込めたであろう読者が減っていたり、あるいは就活において、かなり不利なように働いていたとしたら、、、少しの「おもしろ」と、それを選ばないことによって見えていたはずの将来性。両者を天秤にかけるのなら、自ずと答えは見えているはず、なのだが、僕はなぜふざけ癖を捨てきれないのだろうか、、。(なんでなんでしょうね)。

就活の軸としては、「自分らしさを曲げない」ということも掲げている。僕のこの、おふざけ・ユーモア・ちょっとしたおもしろは、僕自身の「らしさ」でもあるのだろうか。だとしたら、それはできるだけ、引っ込めたくない。難しいところですね。全く関係のない姪の誕生日の話をするような、そういう感情を、どこかの企業がおもしれえと思ってくれれば幸いなのだが、そう上手くことが運ぶことはねえか。

 

そんな感

じです。今日はアルコールを摂取していることもあり、いつも以上に考えがまとまっていないかもしれない。そこは堪忍してください。

言いたかったことは一つだけ。それは、「おふざけ癖を直したい。なぜなら、今後自分にとって不利に働くかもしれないから」ということです。僕は、真面目さの重圧に耐えきれず、茶化しで逃げるところがある。それを是とするか非とするかは、今後も悩ましいところですね。

 

今日はあんまり面白く書けた自信がないので、いま断トツにおすすめの曲でも貼っておきます。これも、重圧から逃げる策の一つやね。


[Official Audio] HYUKOH(혁오) - Graduation

 

 

 

今の人生をもう一度生きたいか?:森岡正博『生まれてこない方が良かったのか?』途中感想

嫌な就活あるある:「合否にかかわらず連絡します」とかの記載がないので、落ちてるかどうかすらよくわからない。

そんな日々です。

 

最近、またぼちぼち、森岡正博『生まれてこない方が良かったのか?』を読み進めております。現在6章まで読み終わり、残すところ終章の7章のみ。

 

生まれてこないほうが良かったのか? ――生命の哲学へ! (筑摩選書)

生まれてこないほうが良かったのか? ――生命の哲学へ! (筑摩選書)

  • 作者:正博, 森岡
  • 発売日: 2020/10/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

この本、3~5章ぐらいが非常に細々していて、けっこう読むのがしんどかった。何の話をしているのかよく分からず、読み飛ばしたところも多し。6章のニーチェからはまたそれなりに理解が追いついたので、おもしれえおもしれえ思いながら読んでいる。

「生まれてこない方が良かったのか?」というタイトル通り、反出生主義の問いに答える本となっている。反出生主義とは大雑把に言えば、「生きることには苦痛が伴うので、そんな苦しみを味わうぐらいなら、いっそのこと生まれてこない方がマシ」というもの(苦痛云々言わないタイプもある)。

西洋ならショーペンハウアーギリシアの詩人たち、東洋ならブッダがこの思想に到達していた。彼らの考えでは、「最もよいことは、生まれてこないということである」となっていた。この考えは「誕生否定」とも言われている。

で、これに対してニーチェ(6章で登場)は、生きることを全肯定した人間であった。誕生否定を唱える思想家たちは、この世に苦しみがある以上、人間は生まれてこない方が良いと考える。が、ニーチェはそうやって、苦しみを単体で取り出すことを否定した。すべてのものを根底で繋がっていると捉え、苦しみもまた、喜びの一部なのだと考えていたらしい。そして、苦しみだろうとなんだろうと、この世にあるものを全肯定する思想を打ち出していたらしい。苦しみも丸ごと愛せ、というわけである(雑すぎる紹介)。

 

反出生主義にNOと言う中で、ニーチェはまた、永遠回帰という考え方を採用していた。永遠回帰というのは、簡単に言えば死生観の一種で、我々は死を迎えた後、今生きた人生をもう一度生き直すという考え方のこと。いわゆるループものである。我々が経験した苦しみも喜びも、死後にもう一度、否何度でも、そのまま全く同じにやって来るという捉え方である。

で、もしそのようなループする人生に対して、「イエス」と言えたなら、それすなわち自分の人生を肯定できたということになる。今のこの人生が、次もまた、そしてあと何回繰り返されてもよい...... そう思えることこそが、生きることの肯定なのである。そうなれるように頑張りましょう!、ということまで言われていたかどうか、、、多分言われていたと思う。我々、自分の人生がもう一回やってきても良い、そんなふうに思えるような生き方をするべきなのである。

 

出会う不幸、出会わない幸福

今日もお風呂に浸かりながら、このニーチェパートを読んでいた。読んでいると、どうにも暗くなってしまう。

自分の人生を振り返ってみて、この人生をもう一度生きたいかと問われれば、そうでもないというのが正直なところである。全否定まではしないが、全肯定できるようなものでもない。もし仮想空間とかで、誰かの人生を一から追体験できるとしたら、自分以外のを選ぶんじゃないかなあと思う。つらいこととか、悲しい思い出がたくさんあったので。

僕が高校時代にハマった漫画の一つに、イティハーサというのがある。だいぶ古い漫画で、母親に勧められて僕も読んでいた。

 

イティハーサ (1) (ハヤカワ文庫 JA (639))

イティハーサ (1) (ハヤカワ文庫 JA (639))

 

 で、この漫画の中に、次のようなセリフがある。

もしほんとうに御魂(みたま)が生まれかわるものなら...
おれは きっとまた...

出会わぬ幸福より
出会う不幸を選んでしまうでしょう...

輪廻転生について言及したもので、手酷い失恋をした男が言っているものである。この男、どうようもなく好きな女性がいたのだが、最後までその人と結ばれることはなかった。そのことで闇堕ちしたりするのだが、最後の最後まで、「たとえ出会わない方が幸福だったとしても、それでも出会う人生を選んでしまう」と言いきるのである。かっこいい。

これ要するに、ニーチェの言うところの誕生肯定じゃね? ということで、久しぶりに思い出していた。出会ったことで苦しみが生まれたとしても、出会わない人生よりはそっちを選ぶ...... これは反出生主義の主張、すなわち「生まれてくることは苦しみであり、ゆえに生まれてこない方が良い」に対するアンチテーゼにもなっている。

「出会わぬ幸福よりも、出会う不幸を選ぶ」。この心境、わかるようでわからないというか、わからんようでわかるという、よくわからんところがある。僕としては、可能な限り苦しみとか不幸は避けるべきであり、そういうもののない人生を選べるなら、やはりそうすると思う。わざわざ苦難の多い人生を選ぶ必要がないというか。その意味では、反出生主義との親和性は高い。

が、試しに「あの人と出会わぬ人生」というのを想定すると、、、はっきり言って、出会ったことで苦しみしかなかった気がするのだが、それでも、バッサリ切り捨てることにためらいがあるのであった。これは、なんでなんでしょうねぇ。やっぱり自分の人生の一部になっているから、なんですかね(ちなみに失恋の話をしております)

映画「エターナル・サンシャイン」的に、苦痛に満ちた記憶を消せるなら、やはりそれを選ぶと思う。現実として可能ならそうする。その辺についてはあまり迷いがない。ただ、新しい人生を選べるというときに、全く出会うことのなかった人生を生きたいかと言われれば、、、そこでは複雑な気持ちになるので、なんだか不思議である。センチメンタルな気持ちになってしまった。

 

というわけですよ

今日は森岡正博『生まれてこない方が良かったのか?』関連でした。

反出生主義、、、必ずどこかで、取り組まなければならない思想だと思っています。本当に、いろんなところに通じていると思うので。人生観とか生命倫理に関わってくるし。

ただ、考え出すと自分の人生振り返って暗くなるし、そしてその暗さの要因は過去の恋愛のあれこれだったりするので、読んでる側としても「書くならもっとはっきり書けや」とか、「いやそんなもん聞かされても(^_^;)」って感じなのではないかと思う。非常に歯切れが悪くなってしまうので、この話題はこの辺にします。

何が言いたかったというと、皆さんも”永遠回帰”、すなわち「今の人生をもう一度生きたいか?」について考えてみるべし、ということです。今日はそれが言いたかっただけなのです。そして、そう思えるように生きるということが、果たして可能なのか、、、 まあ、可能にすべく頑張りましょうという話ですね。つらい思い出も生きる力に変える云々。頑張ります。

 

 

 

桜の季節はシェリーの季節

もう3月22日ってマジですか??

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近所の桜

少し近所を散歩したら、だいぶ桜が咲いていました。僕の近所は名所と言われるようなスポットで、去年の春も、緊急事態宣言が出ているにも拘わらず結構な人が来ていた。今年もぼちぼち、花見に来る人が増えている。

 

桜が咲くと、あの曲を思い出しますね。春と言ったらあの曲だよという、例のやつです。

 


フジファブリック (Fujifabric) - 桜の季節(Sakura No Kisetsu)

フジファブリックで、「桜の季節」です。やっぱ春といったらこれっすよ。メロディは、フジファブリックらしく独特です。

 

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最近の食生活事情:菜食で痩せました

毎日更新あるある:土曜日曜、全くネタ思い浮かばながち

今日とか、1日中寝て過ごしたので、本当に書くことないっす、、、土日は寝てても許されるからな〜〜〜。雨が降ってればなおさら。

朝起きてTwitter見ると、「日曜日! 今日は本も読まず勉強もせず、1日精一杯だらけるぞー」みたいなツイートが目に入るんすよね。じゃあ僕もいいかなって。

 

最近の出来事

を話します。

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今日作ったベジカレー

この間、大豆ミートとベジカレー(ルー)を大量購入した。それぞれ5パックずつ。その影響で、最近はカレー続きになっている。なぜ同じのを5パックも注文したのか。それはちょっと愚かだったなと思っている。

ハウス ベジタベルカレー 117g×5個

ハウス ベジタベルカレー 117g×5個

  • メディア: 食品&飲料
 

↑これ買った

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インターネット、疲れと喜び

こんばんは。今日は非常に眠いので簡単に。

みなさん、インターネット好きですか?

最近、「いろんな人の意見を見る」という観点でネットを使っていたら、だいぶ疲れるようになってしまった。特に、はてブやtogetterを見ていると、結構心身疲弊する。攻撃的かつ荒んだコメントに触れたり、「あぁそういうふうに見られてんのね.....」と感じたりすることが多いため(僕が直接言われているわけではないのだけれど)。

ちなみに自分と同年代、あんまり「はてブ」「増田」とか言われてもピンと来ないような気がするのだけれど、どうでしょう。みなさん、はてブとか増田見てますか。簡単に補足すると、はてブはそのまま「はてなブックマーク」のことで、公開ブックマークが登録できるのと同時に、自分のコメントも一緒にそこに載せられる。まあ、辛辣なコメント・感想がよせらることも多い。

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いらすとや社会表象論

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こんばんは。

今日は本当に、様々な諸々の色々に追われているので簡単に。風呂に浸かる時間さえ惜しい。the・雑更新です。

 

いらすとや社会表象論

現在、【労働】をテーマにした研究報告(簡単な発表)を手がけておりまして、その中でもとりわけ、「就活」に着目した資料を作っている。明日の夕方から報告なので、大急ぎで仕上げ中。

で、メイントピックの一つを「就活生の抱く悩み」というのにしている。新卒採用に追われる学生が、どんな苦悩を抱えているかということ。この前も紹介した双木あかり「どうして就職活動はつらいのか」を題材にしている。

どうして就職活動はつらいのか

どうして就職活動はつらいのか

 

 

就活はダサい

この本では就活の悩み・苦痛の一つとして、「”就活はダサい”という風潮」が挙げられている。例えば、もし皆さんが街でリクルートスーツの学生(スマホで企業と会話している様子)を見かけたときに、どんな感情を抱くだろうか。「大変そうだなあ」「頑張れ」かもしれない。が、中には「ああいう風にはなりたくねえな」とか、「愚かな社会の歯車よ」と思う人もいるかもしれない。さすがにいねえか。でも、みんな同じ真っ黒な恰好に身を染めて、髪型も均一的、歩きづらそうな靴を履いて、企業に対して「御社は〜」と言っている。このような就活生の”像”に対して、なんとなく「みっともない」とか「ダサい」と感じる人は、それなりにいるんじゃないかと思う。 

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性の暗さとその面白さ:「亜獣譚」読んでます

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これ、何かわかりますか?

 

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 正解はカレーでした。

 

カレーはカレーでもベジカレー。久しぶりに自炊したので、ちょっと舞い上がっている。

 

それはさておき 

亜獣譚(1) (裏少年サンデーコミックス)

亜獣譚(1) (裏少年サンデーコミックス)

 

今日は漫画「亜獣譚」の話。今読んでるので、熱い思いを語ります。

前から気になっていた漫画「亜獣譚あじゅうたん)」、今日ちょっとだけ読みました。U-NEXTにあったので、ポイント使って3巻まで読んでみた。 就活と料理で疲れてたので、その癒やし的に。

【あらすじ】
「害獣病」という、人が獣になってしまう病気が蔓延した世界。獣と化した人間は「害獣」と呼ばれ、理性をなくし、人に危害を及ぼすようにもなる。病気になる原因は割とはっきりしているので、それなりに対策や対処は可能。なのだが、いったん害獣化すると、それはもう殺すしかなくなる。
で、主人公は害獣狩りを生業とする青年。結構サイコパス気質で、害獣とわかれば赤ん坊だろうと容赦なく殺す。のだが、ある日害獣を庇う少年と、その姉に遭遇し....... という感じです。

 

これがですね、、、

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ヴィーガニズムがやっぱり熱いぞ:今読んでいる本の紹介

今日は簡単に、今読んでいる本の紹介など。

よくわからないが、3月は新刊がたくさん出た。興味ある分野も多かったので、たくさん買った。たくさん買ったので、一つ一つはあまり読み進められていない。いつかちゃんと感想を書きたいが、ひとまずどんな本を買ったかや読んでいるかをご紹介。

 

1.ヴィーガン(菜食主義)関連

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この3月で、動物倫理の入門書が2冊も出た。左側の『はじめての動物倫理』は、本邦初、新書での動物倫理本らしい。読むべし。

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睡眠障害四重苦

みなさん、夜、眠れてますか?

実を言うと、僕は夜眠るのがあんまり得意ではない。寝ることに得意不得意もあるかよと思われるかもしれないが、そういう人は多分、睡眠障害の悩みをご存じないのだと思う。寝るのにも、得意不得意は多分ある。そして我々、寝たいときに寝れないという結構ストレスフルな悩みを抱えているのであった。

で、今日は睡眠についての悩みを語ります。実生活で睡眠障害の人に会ったときに、「あ、これあのブログで読んだやつだ!」と進研ゼミみたいに使ってください。

 

睡眠障害とは?

www.mhlw.go.jp

一口に睡眠障害といっても、割といろんな症状がある。

代表的なのは不眠症であるが、他には過眠(日中に眠気が収まらない)や就寝時のむずむず感、いびきに無呼吸、夢遊病などなど。障害の名の通り、医師の助けが必要になることも多いとのこと。

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